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地震のとき

  過去ブログの転載です

2019.8.7

私はその時、家族と一緒に

ラーメン屋さんにいて

ラーメンを食べていたのですが

突然お店中に緊急速報が鳴り響き

大変びっくりしました。


その場にいたお客さん全員の

スマホや携帯から

一斉に音が鳴るのですから

一瞬、何が起きたのか

自分の耳がおかしくなったのか

分かりませんでした。



でも何度も聞き慣れた緊急速報のあの音。


すぐに自分のスマホを確認したら

やはり警報が出ていて

そしてゆっくりと揺れ始めました。


けっこう長い間揺れていたと思います。


まだラーメンが半分ほど残っていた私は

「すぐに避難なんて言われたら

   このラーメン残して行かなきゃいけないのか…」

とそんなしょうもないことが頭をよぎりつつ


天井から電気が落ちてこないか、

揺れが激しくなったら

入り口のドアを開けておかなければ

歪んで出られなくなるかもしれない、、


等々色々なことを考えていましたが、

そんな時、

入り口近くでラーメンを食べていた

一人の青年が

すっと立ち

すっと入り口のドアを開けてくれたのです。


私も「ドアが歪んだら出られなくなるかも…」

などと考えていたのに

行動はしていませんでした。


あのようなときに

あの青年のように

咄嗟に行動できるのは

本当に素晴らしいことだと思います。


揺れがおさまったところで

青年はドアを閉めて

すーっと自分の席に戻っていきました。


私は一言声をかけたくなったのですが

なんと言っていいのか分からず、、


「立派だったよ」

「あなたは素晴らしい」

「ありがとう」


どれもこれも

突然、知らないおばさんから

話しかけられたら

困惑してしまうかもしれないな、とか


どれも上から目線のような気もしましたし、


会計の時もそこそこ混んでいて

その青年の席まで行くのが難しかったので

とうとう声をかけることができずに終わってしまいました。。


でも本当にあの青年は素晴らしい行動を取ったと思います。


主体性があり、その場にいる他の人たちのことことも考えての行動です。


私も咄嗟に行動できる人間になりたい。

必要な時に必要な人に

きちんと言葉を届けられるようになりたい。


しみじみとそう思った出来事でした。


あの時の青年さん、本当にありがとうございました。

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