スネ夫が見た昭和のハワイと、2023年のハワイ
そんなわけで、先日ボクはハワイに行ってきた。ハワイ旅行は母の夢であったが、父はハワイに行くことを嫌がった。よってボクが旅のお供に選ばれたわけである。今回はスネ夫の自慢話に出てくるセリフと一緒に、4泊6日のハワイ旅行を振り返ってみようと思う。
たいへん不満なことに、ツアーの同行者から「新婚旅行ですか?」と何度も聞かれた。本当に何度も聞かれて、「母と息子です」というとビックリされるのである。母が若くして結婚したことと、ボクが老け顔であることが問題だった。ボクはたいへん苦痛であった。
1.僕みたいに海外旅行のベテランになると、ハワイなんていまさらと思うけど。
「僕みたいに海外旅行のベテランになると、ハワイなんていまさらと思うけど。きてみると結構気軽で楽しいよ」というのは、言わずと知れたスネ夫の自慢話である。なんともいけ好かない奴だが、実に羨ましい。
ポイントは、「結構気軽」という点である。ハワイに行く観光客は、アメリカ人か日本人くらいしかいない。これにより、日本語の説明文がどこもかしこも見かけられるわけである。「外国に来たぞ!」という感じがあまりなく、たいへん気軽に観光ができるわけである。
2.人気のないビーチは、ぼくのかし切りみたいだ。
我々のツアーでは、「ハイアットリージェンシー」というホテルに宿泊することになった。ワイキキビーチの目の前にあるホテルであるから、人気のないビーチを楽しむことが出来たわけである。あいにくボクは体力の限界が来ていたので、ホテルでぐっすり眠っていた。
母は、ダイヤモンドヘッドを登った後にワイキキビーチで泳ぎに行った。さすがは昭和世代、ガッツあふれる体力があると感動した。
3.ハワイ沖からみた星空がわすれられないなあ。
ツアーの工程には、「スターオブホノルル号で行くディナークルーズ」というものがあった。ハワイ沖で船からみた星空は、たいへん美しいものであった。ボクも星座版を取りだして、さそり座のアンタレスが光り輝くのを眺めて感動していた。
このように書くと素敵な思い出に聞こえるのだが、実際には違った。ディナークルーズでは、ツアー同行者と一緒になって座らなければならない。大して仲良くもない人たちが、隣通しで並んでご飯を食べるのである。
母は隣にいたご夫婦と楽しそうに話していたが、ボクは30代~60代の大人たちに囲まれて、上手く雑談に対応することができずに気まずくなった。たまらず船上に出て、星を眺めて時間をつぶすしかなかったわけである。
4.終わりに
ハワイは憧れの島であり、どこもかしこも美しい街並みが広がっていた。気候は日本よりも涼しく、湿度もなくて過ごしやすい。しかしながら物価が高く、日本人の所得ではとても暮らせない。ハワイの平均年収は700万円~1000万円はあるらしい。
スネ夫の生きている時代は、どんな物価だったのだろうか。夢のない話の締め方であることを、重々承知している。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?