『マイ・プレシャス・リスト』を観て

昨日は久しぶりに映画へ。

なんとなく関心のある設定だったので、事前にHPでチェックして出かけた。

IQ185のハーバード大卒のコミュ障の女の子が凝り固まった道徳観、倫理観に縛られていて、なかなか社会に適応出来ないでいる。彼女にはセラピストがいて、6つの課題を書かれたノート(メモ)を手渡される。

そこから、彼女が課題にトライし、悪戦苦闘するというストーリーだった。(ネタバレしすぎないように)

あらすじは、あまり書かないが、彼女の先読みする能力や相手の考えていることを瞬時に的確な言葉で分析する描写がとてもすごい。(わずかだが、ミスリードのシーンもコミカルに描写されていてクスッとした、彼女も人間というか)相手も喋っていて気がつかないことを、指摘されて、認めてしまう場面もあった。そんな感じのシーンの連続なのだが、正直唸ってしまう。

男性関係にもトライしていたが、まだ危うさがある感じがした。恋愛でみんなにとって大切なものが(それは人それぞれだとも言えるが)あまりまだ感じられていない(獲得されていない)とも思ってしまった。

大晦日の夜のシーンで映画は終わる。その時、主人公の女の子の隣にいた男性が、とても魅力的な人という設定で描写されていたので、その二人の関係がラストシーンの後も続き、彼女の欠落した何かを埋めてくれるだろうと、少し希望というか、期待をさせる終わり方でよかった。

仕事は大したプロットを感じなかったが、最低限、社会参加に必要ということと、バカをやれる友達(決して昔からの親友でなくてもいい)も必要ということ、また文学サークルに参加するというくだりもあったが、小さくてもいいからコミュニティに参加することも必要という、それは少し自分にとっても示唆的なプロットだった。

前回観たアニメ映画は文科省推薦的な内容だったが、この映画はPG12。同世代である必要はないが(主人公は19歳)上手く社会と適応出来ない、なんか自分は、周りの人たちと違う、浮いてしまう、と感じて生きてきた人たちには、ぜひ観てもらえたらとお薦めしたい。主人公の彼女はとてもチャーミングであったということも最後にお伝えして。


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