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『SUKITA』を観て

昨日、映画サービスデーということもあり、

恵比寿で『SUKITA』を観てきた。

写真家、鋤田正義さんのドキュメンタリーで、恥ずかしながら、今までこの方の多くを知らなかったので、自分としては、初めまして、という感じで関心を持って映画を拝見した。

デヴィッド・ボウイとの親交はとても有名だが、そのご本人がとても謙虚に淡々とエピソードを話されている姿が印象的だった。マーク・ボランの写真も、やはりあまりにも有名だが、その写真にインスパイアされてギターを持った布袋寅泰さんの冒頭のお話も興味深かった。

あまりにも、多くのアーティスト、ミュージシャン、クリエイターに愛されているシーンが、登場していて、そのひとつひとつをつぶさに取り上げたくもあるが、とてもきりがなくなりそうです。

とにかく鋤田さんは愛されている、写真家である前にひとりの人間として愛されている、愛されるお人柄だということが、何にも増していちばん印象的だった。(後付けで覚えたり、買ったりできない、生まれ持った才能なのだと思う)糸井重里さんが「みんな、若い人たちが、鋤田さんに群がり、子供がお年玉を貰いに行くかのようにまわりに集まった、それでも、鋤田さんは一切怒ることなく笑っていた」(すみません、細部の言い方は間違っているかも)というお話にも、本当に鋤田さんの人柄を強く思い入ることができた。

実際、鋤田さんの全ての映像からは、失礼な言い方になってしまうけど好々爺然としている印象ばかりを受け、写真の技術や感性という部分は、映画の中で取り上げ方として大きく露呈していない。

でも、映画で取り上げられてた実際撮られたポートレイト等の溢れ出てくる感度、鮮度というか、インパクトは一体なんだろうと思う。

うまく結論めいたものがまとまらなさそうです。いや、こんな自分なんかが、鋤田さんについての感想を綴ることもおこがましく感じる。

寺田倉庫のボウイ展であなたの写真に感銘を受けて、そのあなたの世界が、まだこれからも続くとしたら、それを感受できるいちファンとして(リスペクトして)これからの作品もとても楽しみにしています。



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