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ぷりずん

 今回の部員日記は理工学部3年、鈴木龍一が担当させて頂きます。

みなさん、突然ですが、囚われてませんか?
仕事、レポート、ぶかt...
これ以上はやめておきましょう。

 そんなことは置いておいて、やはり刑務所には入りたくないものですよね。
 刑務所なんてみなさんにはなかなか馴染みがないと思いますので、まずは刑務所について説明します。
 刑務所とは、法令に違反し、裁判の結果、刑罰に服することとなった受刑者を収監し、就職訓練などの処遇を行う刑事施設です。
刑務所の種類についても実はかなりの種類があります。今回は刑務所の種類の一部のみ紹介しますので、気になる方は調べてみてください。
・少年刑務所
・医療刑務所
・女子刑務所
・軍事刑務所
・捕虜収容所

 さて、みなさんは日本で一番有名な刑務所をご存知でしょうか?

 日本一の刑務所は、北海道網走市にある網走刑務所(別名、網走監獄)と言われています。

 では、網走刑務所はなぜ有名なのか?
 それは、網走刑務所が「日本一脱獄が難しい刑務所」と呼ばれていたという点にあります。
網走刑務所自体の概要としては、現在も実働しています。また、五翼放射状平家舎房はベルギーのルーヴァン監獄をモデルにした刑務所で明治45年(1912年)から昭和59年(1984年)まで70年以上も現役の獄舎として使用されていました。また、この形式の木造舎房としては世界最古となっています。

 では、日本一脱獄が難しいと言われる所以等を時代背景とともに紹介します。
 明治維新後の日本は、内乱による国事犯や政治犯が続出したため、監獄が過剰拘禁となっていました。同時に「富国強兵」を掲げて西洋列強と肩を並べるために、また、ロシア帝国による脅威を防ぐためには蝦夷地(現在の北海道)の開拓が必須でした。
 そこで明治14年(1881年)に「監獄則」改正を行って徒刑、流刑、懲役刑12年以上の者を拘束する集治監(しゅうじかん)を北海道に設置し、囚人を労働力として使役させて北海道の防衛と開拓を進める政策を執っていました。また、刑を終えた後は北海道に住み着いて北海道の活性化を図っていました。
 明治23年(1890年)、中央道路の開削工事を行うため、釧路集治監から網走に囚徒を大移動させて網走刑務所を開設しました。発足時の囚人数は、1392人でそのうちの3割以上が無期懲役で、そのほかの囚人も懲役12年以上の重罪人でした。中央道路工事に関しては、約1年で網走から北見峠まで約160kmが開通し、完成時は226kmが開通しました。この際、過酷な労働条件による怪我や栄養失調が続出し、死者は200人以上となりました。これは大きな社会問題となりました。
 しかし、網走の発展は、刑務所の設置が大きく関わっています。一方で、以前は地元にとって刑務所は決して好ましいイメージはなく、戦時中には刑務所名変更の請願を網走町(当時)が提出しています。これは、衆議院を通過しましたが、貴族院では不採択となり、現在でも網走刑務所の名は残っています。
 戦後、高度経済成長期になると、高倉健主演の映画「網走番外地」シリーズの人気により、網走刑務所は全国区の観光名所となりました。昭和58年(1983年)には、網走刑務所の全面改築工事に伴い、旧刑務所の教誨堂(きょうかいどう)、獄舎などを移築、復原した博物館網走監獄が天都山中腹に開館し、現在も観光名所となっています。実は網走監獄和牛なんてものもあり、畜産の素人である受刑者が命の大切さを学びながら育てており、A5ランクを獲得する牛肉も出ています。

 博物館網走監獄のURLを以下に載せておくので是非一度覗いてみてください!ホームページのサイトだけでも豊富な網走刑務所にまつわるエピソードが載っています!


 それでは、本題に入りますが、みなさん「ゴールデンカムイ」という漫画を知っていますか?

 簡単なあらすじを紹介すると、
明治時代後期。北海道で砂金取りをしていた日露戦争から復員した元第日本帝国陸軍の杉本佐一。その目的は、親友の妻でかつて想いを寄せていた女性の目の病気の治療費を稼ぐことだった。そんな時、杉本はアイヌが隠したという金塊の噂を聞き...。
といった感じです。

 網走監獄と関係あるの?と思ったそこのあなた、実はすごく関係があります。このアイヌの金塊の在処を示しているのが、当時、網走監獄に収容されていた囚人たちの刺青です。何人もの囚人の「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を繋げることにより金塊の在処がわかるらしいです。

 登場人物はたくさん出てきますが、特に主要な3人を紹介します。
1人目は、あらすじ紹介でも出てきた「不死身の杉本」と呼ばれている杉本佐一。
2人目は、アイヌの娘であるアシリパ。
3人目は、網走監獄の元囚人で脱獄囚の白石由竹。
 3人目の白石については、実は網走刑務所に実際に収容されていた白鳥由栄がモデルとされていて、実際に白鳥も脱獄囚でなんと26年間もの服役中に4回も脱獄を決行し、累計逃亡年数は3年にも及ぶそうです。ちなみにこの記事の見出し画像の全裸の男の人形は白鳥由栄です。白鳥は全身の関節を外すことができるなど多彩な能力により脱獄していたそうですが、ゴールデンカムイで白石も同様の能力を駆使して活躍します!

 また、金塊をめぐる抗争の中で、さまざまな漫画のパロディを出してきて、要所要所でクスッとできます。これもゴールデンカムイの魅力の一つです。

 正直、まだまだ書き足りませんが、時間の都合上、今回はこの辺で締めさせていただきたいと思います。

 最後に「ゴールデンカムイ」は、漫画が完結していますので、一気見することもできますのでお時間がある方はぜひ一度読んでみてください。また、僕はアニメで追っているので、アニメもかなりおすすめです。

 拙くまとまりのない文章でゴールデンカムイの魅力が伝わったかわかりませんが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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