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2019NorwayStudyTourレポート

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日本の一次産業高校の未来を模索するためのスタディーツアーのレポート。 なりたい職業ランキングの1位が”漁師”の国、ノルウェー。 その秘密を探るべく、水産高校の学生4名と共に、 ノ… もっと読む
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Report_1 NorwayStudyTourのスケジュール概要と移動手段のこと

Report_1 NorwayStudyTourのスケジュール概要と移動手段のこと 男鹿海洋高校のNorwayStudyTourの振り返り。全体のスケジュールを簡単に共有したいと思います。 滞在したのは9/18-26までの9日間。プログラムは大きく3つのパートに分かれていました。2つの海洋高校の訪問と、AIUとMOUを提携しているBergen大学との交流の3Part。Bergen大学でのプログラムを 大木 ありさ (Arisa Oki) が担当してくれました。 Part

Report_2 NorwayStudyTour Norway名前から性別わからない問題

Report_2 [NorwayStudyTour Norway名前から性別わからない問題] 初日から飛行機は遅延。コペンハーゲンで1.5時間長く待たされて、ベルゲンへ前日入りするはずが当日深夜入りに。午前1時前にホテルに入り、次の日は9時にFusa高校からお迎えがくる。サクッと眠ったものの、時差ボケと疲れでみんなしっかりは眠れなかった。 お迎え前は緊張していた。ホテルに時間通り学校のベンツのバスが到着。気さくな数学のおじいちゃん先生が送迎してくれた。耳が遠いらしくなかなか

Report_3 Norwayで教師になるのは大変?!

Report_3[Norwayで教師になるのは大変?!] Norwayの先生たちの雰囲気はどこか日本とは違う。 それが何なのかはわからない。1人ひとりの先生にどういう経緯で、先生になったのか聞いてみたらつかめるかもしれないと思い、それぞれの先生に 「どうして先生になったの?」 「先生になるにはどうしたらいいの?」 と訪ね歩いてみた。 1人目は、レストラン・調理科のシェフの先生。StudyTour1日目、Fusa高校に到着して最初に話した人だ。白人で身長は185cm

Report_4 NorwayStudyTour 日本の高校の先生たちはsustainableでしょうか?

Report_4 NorwayStudyTour 日本の高校の先生たちはsustainableでしょうか? Norwayの学校を見た先生方にもたくさんの気づきがあったようです。あまりにも仕組みが日本とNorwayでは違いすぎるらしい。 日本の先生たちの働き方はsustainableとは言い難い。朝早くから学生の補講をし、授業が終わったら部活の指導。学生が下校するのが18時から19時くらい。その後、授業の準備をして帰ると20時、21時を過ぎる。土日も部活の引率があったら、一

Report_5 NorwayStudyTour |NorwayのCabinとSeaHouse文化

Report_5[NorwayStudyTour]-NorwayのCabinとSeaHouse文化- 昨日はつい熱くなってしまいました。それはさておいて、現地の高校訪問時に宿泊先を手配してもらいました。その場所がとても”Norwayらしい”ところだったんです。 Fusa高校が手配してくれたのは、湖のほとりにある大きなログハウス”Cabin”でした。先生の知り合いが管理していて、貸別荘みたいなところ。1階には大きな部屋が3つと個室が2つに風呂場(なとサウナ付き!)。20人が

Report_6 [NorwayStudyTour]-Fusa高校の校長先生はアスリート!高校生2人にとって一番印象に残った校長先生とのトレイルラン-

Report_6 [NorwayStudyTour] -Fusa高校の校長先生はアスリート!高校生2人にとって一番印象に残った校長先生とのトレイルラン- Fusa高校での2日目、サーモンの孵化工場とフィヨルドの水上養殖場の視察を終えて高校に戻ると、Havard校長がラトビアの出張から帰ってきました。Havard先生は日本の高校生たちに会えたことがとっても嬉しい様子で話はじめました。 「校長のHavardです。みなさんにお会いできてとても光栄です。私の名字であるRagnh

Report_7 [NorwayStudyTour]-学校に綺麗事なし。企業、市場、お金が大事。-

Report_7 [NorwayStudyTour]-学校に綺麗事なし。企業、市場、お金が大事。- Norwayの水産業は成長中。水産高校への応募はこの2年間は30%ずつ増加し、学校も定員を拡大している。いつでも水産業がこのような活気のある状況だった訳ではない。70年代を境に12万人いた漁師は現在では1.2万人、10分の1まで減っている。苦しい時期に、水産高校はどう感じていたのか?Fusa高校のTorJohannsen先生はこう話してた。 「サーモンや魚の市場価格が悪い時

Report_8[NorwayStudyTour]-校長先生が学校経営で一番大切にする”Democracy”-

Report_8[NorwayStudyTour]-校長先生が学校経営で一番大切にする”Democracy”- 10日間のNorway滞在でもっとも私が衝撃を受けたこと。それは、滞在3日目にFusa高校でプログラムの振り返りの際に、日本の先生から「Norwayは教育について満足しているか?」という質問への回答でした。 Fusa高校のHavard校長が答えます。 「私たちNorwayは、教育に多くの予算を割いている。しかし、国際学力比較調査(PISA)において投資に見合う

Report_9[NorwayStudyTour]
-GoogleMapで見えるサーモン巨大養殖場-

Report_9[NorwayStudyTour]
-GoogleMapで見えるサーモン巨大養殖場- 日本でよく口にするノルウェーサーモン。世界一の輸出量を誇るのはノルウェー。意外にも世界第2位は南米のチリ!イオンで売ってるのはいつもチリ産。ノルウェー産は少し割高で、近場のスーパーではなかなか売ってない。回転寿司はチリ産で、ちょっと高級なお寿司屋ではノルウェー産なイメージ。 いつも食べてるけど、それがどこから来て、どう育てられているのかを見る機会はなかなかない。男鹿海洋高

Report_10
[NorwayStudyTour]
-漁業博物館でおすすめのドキュメンタリーのこと-

Report_10 
[NorwayStudyTour]
 -漁業博物館でおすすめのドキュメンタリーのこと- Norwayで一番人気の職業は”漁師”。誰でもなれた漁師も、今では大学卒でエンジニアリングを理解していないと資格がとれないほど専門化している。難しさはその職業の社会的認知度の高さを示している。私もできるならNorwayで漁師になってみたい。漁期(魚の種類にもよるが、話を聞いた漁師は9月から2月くらいだった)以外はスペインでバカンスなんて暮らしもやってみたい。さぞかし

Report_11[NorwayStudyTour]
-政策で国の形を描く|自動車とエネルギーの話-

Report_11
[NorwayStudyTour]
-政策で国の形を描く|自動車とエネルギーの話- ベルゲン空港に深夜に到着し、タクシーでホテルに向かう。時差ボケと少しなまったノルウェー語に戸惑いながら、ノルウェーの車事情を聞いてみた。 ノルウェーでも日本車は人気。ベンツ、Audi、FiatとEUの自動車にならんで、日産、三菱、トヨタ、スバルと日本車もあった。タクシーはガソリン車だったけど、運転手の自家用車は日産のiLeaf。 「軽で小回りが聞いて、かつ充電も短いか