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理想のラブコメ主人公って何だろう?

突然ですが、私はラブコメが好きです。

少年少女が散々遠回りをしながらも心を通わせようとする過程は見ていて楽しいですし、
そうして得たかけがえのない絆で、過去やトラウマ、苦難を乗り越えていく展開が大好物です。

そんなこんなでかなりの数のラブコメを読んできた/見てきた私ですが、ラブコメにおいて未だに解決していない議題があります。

それは、
「理想的なラブコメ主人公のあり方って何だろう?」
という問題。

早くにヒロインの心に気づいてしまったら一瞬で物語が終わってしまいますし、あまりにも鈍感すぎると読んでる側がイライラしてくる。

その辺の塩梅って難しいんだろうなぁと、様々な作品に触れていると感じます。

今回は、大分主観が入りますが、ラブコメにおける理想の主人公について考察していきたいと思います。
(需要あるのかって?そんなの知らん)

パターンごとに考えてみる

今回はラブコメでありがちな主人公のパターンを挙げていき、どのパターンが如何に

  1. ヘイトを稼がず、

  2. ヒロインの魅力を引き出し、

  3. 物語を前に進める

ことができるのか検証していきたいと思います。


鈍感系主人公

ヒロインが思わせぶりな態度を取っても、びっくりするほど無反応なタイプ。

最近はレアな気もしますが、『白聖女と黒牧師』のローレンスなどいるにはいる。

まず基本的に鈍感系は読者・視聴者側からのヘイトを買いやすいです。やはり、察しが悪いというのはイメージが良くないですからね。(1.の条件は×)

特に「え、何だって?」的なセリフを繰り返す主人公に使われる「難聴系主人公」という言葉は、多分悪い意味でしか使われてない。
(自分の場合『僕は友達が少ない』の羽瀬川小鷹は好きになれませんでした。作品自体は好きなんだけどね。)

ただ、物語的にはヒロイン側からのアプローチを引き出しやすいので作者側は使いやすいという側面があります。
ヒロインが複数いる場合、少ない出番でキャラの魅力を表現する必要がありますからね。
(2.の条件は○)

ヒロイン主体で関係が進展していくことが多いので、先ほどの項目の3.「物語を前に進める」に関しては△です。『ニセコイ』とか特に顕著。

総じて、鈍感系は主人公の好感度を犠牲にヒロインの魅力を引き出すことに特化していると言えるでしょう。

余談:
先述したローレンスは、「守るべき対象」としてしか認識出来なかったという表現ですし、それが徐々に変わっていく様子がしっかり描かれているのでわりかし好きです。


待って欲しい系(仮)

わりと早めに好意に気付いた or 告白されたけれど、すぐに答えを出さないタイプ。ここでは「待って欲しい系」と呼ぶことにします。

『五等分の花嫁』の上杉風太郎や、『甘神さんちの縁結び』の上終瓜生とかもそうですかね。

このパターンの主人公は、告白の答えを先延ばしにしたことを後ろめたく思い、相手の好意に対して誠実に応えようとすることが多いです。
そのため、ヒロインほどではないにしろ好感度は高いです。(1.の条件は○)

中でも上杉風太郎はラブコメ主人公の中でもかなり愛されてる印象があります。この前の誕生日ツイートではめちゃくちゃ祝われていて正直驚きました。

何かしらの明確な信念を持って動くタイプなので物語を大きく動かす力を持っていますし(3.の条件◎)、かといってヒロインの出番を潰すほど主張はせずヒロインのデレを引き出します。(2.の条件○)

個人的には、鈍感系よりもこっちの方が主人公として良いムーブしていると思います。


影がある系(仮)

続いては、ヒロインを魅力的だと思っているけど「自分は釣り合わない」と考えるタイプです。今回は「影がある系」と呼ぶことにします。

例えば『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされてしまった件』の藤宮周など。

基本的にヒロインが一人 or メインヒロインが明確な作品に多いです。特にラノベ。

この主人公タイプの作品は、主人公の内面の変化・成長が一つの物語の軸となっているので、複雑な過去やバックグラウンドを持っているのが特徴。

ヒロインだけでなく主人公の掘り下げもガッツリあるため、このタイプの主人公が人気キャラになることもしばしば。
「このライトノベルがすごい!」の男性キャラ部門では、ラブコメ主人公がランクインすることも多いです。(1.の条件◎)

今年の夏アニメ『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』の主人公・久世政近とかはかなり複雑なのですが…ネタバレになるのでやめとこ。

一対一の関係の中で互いが互いの魅力を引き出したり、弱点を補ったりしながら物語が進むという都合上、一番主人公が主人公してるのはこのパターンだと思います。(2. 3.の条件ともに◎)

ただ二人の内面、関係にリソース全振りなので、ヒロインが複数いる作品だと登場させにくいです。

総じて、出られる作品は限定されるものの、物語の中心として活躍できる主人公タイプだと言えるでしょう。


まとめ

結論
作者側が何を重視するか(ヒロイン、主人公、物語の展開)によってそれに合う主人公キャラは変わってくる。けれど私は作品の中で成長していき、感情移入ができる「影がある系」主人公が好きだ。

結局一長一短だなと思い、こんな結論になりました。

私の推し主人公は藤宮周です。『お隣の天使様』、読んだことないラブコメ好きはぜひ読んで欲しい。(露骨な宣伝)

ということでラブコメ主人公に関する謎考察でした。

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