ノコギリ型の成長-多面的に学ぶ意義をちょっと違う視点で考えてみる-
ここ数か月、私の頭の中にはほぼ必ずと言っていいほど「キャリア」というワードが浮かんでいる。浮かんでいるから、その視点でものを見てしまう。
さて、昨日こんな言葉を知った。ノコギリ型成長曲線というものである。
詳しくは上の資料を読んでもらえたらわかりやすいと思うが、端的に言うと、「直線上で成長することはなくなり、新しいことを学ぶ、新しいプロジェクトを行うなどがあり、全く知らなかった知識や技能がいる。そうなると、また0リセットして、学んでいかないといけない。」ということを示していると認識している。すでに、この記事自体が2012年に書かれていることからみても、あまり新しい考え方ではない。しかし、一方で、最近、人材育成に関するシンポジウムでも言葉として上がっており(正直、昨日の今日までそんな単語があることを知らなかった)、まだまだ重要な言葉と言えるかもしれない。
さて、今回なぜこの言葉について書こうと思ったかというと
「現時点では難しいと感じるものを学ぶ意味」
「一見すると関係ないものを学ぶ意味」
「急に、全く別の分野を学ぶことになったときの方法」
などにつながる話ができそうだと思ったからである。
なんとなく、大学院で学んだ、知識基盤社会ともつながっている気もする。
まだまだ要領を得ない書き方をしているが、現時点では、上記の内容なども踏まえ、次のことを頭に浮かべたので書いておきたい。
(1)知識について
そもそも、知識は、日々変化するので、「一度学んだら終わり」ということが通用しなくなっている。
また、過去習得した知識を持って優位に立てる状況も以前ほどなくなっている。
(2)キャリアについて
知識が変化するのであれば、キャリアを狭義の意味で「仕事」に付いてのキャリアに限定したときに、どの職業や仕事でも、一昔前よりも画一的な成長曲線を描くことが難しいのではないか(日々、高度な専門性というものの定義やその専門性の獲得方法は変わっていく)
早く成長する(重要な知識や技能)を効果的・効率的に獲得するスキルを持っていると有利に働くのではないか?
学ぶ内容もそうだが、学び方を体得することが必要。
これらを整理していく中で、今の小学校や中学校、高校(一部大学でもそうかも知れないが)において学ぶ意味は色々とあるだろうが、特に今の時代だと、
(自身にとって)効果的・効率的、で更にいうと、魅力的な学び方を一つないし複数体得すること
もより重要になっているのではないか、と考えた。
(自分じゃない誰かが)学ばせなきゃ、と思うのではなく、
(自分で)これをこのように学ぼう
と思える経験の量が、このあとの人生に有効に働く可能性がある。
、、、と思った。
さて、そのような学習者にどうやってなってもらえるのか。
教育ができることはなにか。
そんなことを答えが浮かぶようで、言葉にすることを一旦止めてしまう。でも、言葉にしなければと思ってしまう。そんなことを考えているところ。まだまだ整理していきたい。
今日はひとまず。
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