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他人から怒りがわいたとき

薬剤師も接客業の1つです。
治療を受ける方を指導する立場ですが、来局される方たちはお客さんという側面もあります。
なので丁寧な対応は必要です。

来局された方と対面で話をして薬を渡すことは薬剤師の基本的な仕事の1つです。
ほかにも薬局に健康食品やサプリメントなどを買いにくる方もいます。
だいたいの方たちは気持よく接客することができます。

しかしなかには常識が通じない方も一定数いることは事実です。
そんな方を相手にすると、理不尽なことを言われるのは珍しいことではありません。
たとえば外見を揶揄されたり、人格を否定されたりと。
また今ではGoogleで評価を書き込めますから、接客が気に入らないとすぐに書き込まれてしまいます。

そうするとどうしても怒りにふつふつとこみ上げてくることがあります。
怒りが理性にまさってしまい、その後の接客がそっけなくなってしまうことがあります。
人間なのでそのように感情に支配されてしまうことは毎日何回かあるでしょう。

また厄介な人間はときには薬局内部にいることもあります。
わがままで常に上から目線の薬剤師。
都合が悪くなるとすぐに逃げ出して他人のせいにするスタッフなど。
怒りを運んでくる輩はどこにでも潜んでいます。

なので私は怒りがわいたときの対処法を備えなくてはいけませんでした。
怒りがわいてしまうと、仕事にも支障がでてしまいますし。

怒りがわいたときの対処方は、私の場合は相手をかなり高齢な人間か幼い子供に見立てることです。
すると怒りをすばやく鎮火させることができます。
相手が自分よりも一回り年齢が上ならばお爺さんかお婆さんに見立てます。
同い年かそれ以下ならば幼い子供に見立てます。

相手をかなり高齢な相手に見立てると、相手に同情するようになります。
今までこの人は大変苦労されてきたのだ。だからせめて私だけでも味方になってあげようと思うのです。
すると怒りはだんだんと消えていき、かわりに相手を哀れむようになります。

子供に見立てるときは、まだまだ世間を知らない人間が目の前にいる。
だからせめて私だけでも優しく接してあげようという気持になってきます。

このように相手を高齢な方か子供に見立てると、怒りはいつの間にか消え去ります。
むしろ相手のことを思えるようになるのです。
この方法を私は以前、なにかの本で読んだのですが名前は忘れました。
ですがそれ以降、私はこの方法を使って怒りがわいたら鎮火できるようになりました。

なるべく仕事中は冷静でいたいものです。
冷静であれば仕事ははかどりますし、自分も気分がいいですから。
ですがどうしても怒りがわいてしまうことはあります。
そのようなときは、相手をなにかに見立てて見るのが有効な方法なのかもしれません。

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