ゲーテとの対話

最近、『ゲーテとの対話』という本を読んでいます。
少し前から気になっていた本です。
なぜかというと以前に『座右のゲーテ〜壁に突き当たったとき開く本〜』という本を読んでいたからです。
この本にはゲーテの箴言がまとめられており、私も共感したり励まされたりしたことがあるためです。
そこで実際に本物を手にとって読んでみたいと思い、『ゲーテとの対話』を読んでみることにしました。

ちなみに『ゲーテとの対話』は上・中・下とあるようです。
私はまだ上の半分ほどしか読んでいません。
ですがそれだけでもゲーテの多くの箴言にふれることができます。
たとえば以下の文です。

「比較的才能のとぼしい連中というのは、芸術そのものに満足しないものだ。彼らは、製作中も、作品の完成によって手に入れたいと望む利益のことばかり、いつも目の前に思い浮かべている。だが、そんな世俗的な目的や志向をもつようでは、偉大な作品など生れるはずがないさ。」

ゲーテとの対話(上) p148より引用

ゲーテは芸術に関して言ってますが、これは他の仕事にも言えることではないでしょうか。
利益を第一に考えていて、良い仕事はできるでしょうか?

仕事においてもっとも重要なことは利益追求だとしましょう。
利益になることだけがもっとも価値のあることです。
したがって利益にならなければ、その他のことはすべて無駄になります。

こうして利益を生むことができない人間は、価値のない人間として判断されてしまいます。
世の中から役にたたないという烙印を押されてしまうのです。

しかし利益を生み出せなければ、価値がない人間なのでしょうか?
本当に利益が本当の価値をもつのでしょうか?
私は違うと思います。
なぜならば人は仕事から自ら価値を見出すことができると思うからです。

たとえば本です。
同じ本1冊にしても、読む個人が変われば価値は変わります。
今、私の机の上には有機化学の本があります。
人によって、有機化学など学ぶ必要がない人もいます。
一方で私のように仕事で必要、あるいは個人の趣向で学んでいる人はいます。
これは有機化学の本が個人によって価値が異なってくるからです。

同様に1つの仕事にしても、各個人でその仕事から見出される価値というのは異なります。
仕事の結果は同じでも、仕事を通して見る景色が異なるからです。
ある人は利益の側面だけを見ているかもしれません。
ですがある人はこの仕事こそ自分の一生涯をかけて行っていくべき仕事だと考えている人もいます。
したがって仕事の価値は各個人で異なってきます。

利益だけ追求していては、自分で仕事に価値を見いだせなくなってしまいます。
利益追求以外の道を塞がれたような感じです。
このような状態で、良い仕事なんてできるわけがありません。

私はゲーテの言葉からこのような感じで読み取りをしました。
自分なりに日常に適応させて得た見解ですが、納得する部分が多いです。
今後も『ゲーテとの対話』を読み進めていきたいものです。





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