【参院選2022】9党党首討論会(0621)日本維新の会松井代表質疑応答

2022年06月21日 13:00 〜 15:00 10階ホール
9党党首討論会

参議院議員選挙(6月22日公示、7月10日投開票)を前に、9党のトップによる討論会を行った。

■第1部=党首同士の討論
■第2部=日本記者クラブ企画委員4氏による代表質問

総合司会 小栗泉
第1部司会 伊藤雅之

代表質問 橋本五郎、坪井ゆづる、佐藤千矢子、小竹洋之のいずれも日本記者クラブ企画委員

9党党首討論会 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC) https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/36351/report

概要
・敬称略
・内容や受け取り方を大きく左右しかねない誤字脱字はご指摘ください
・大見出しの数字は、冒頭動画の分数です

10:35 松井(維新)「持続可能な日本を創る 改革と成長」

 日本の構造、そして概念は、昭和の時の感覚のままので進んでいます。国内では人口減少、超高齢化社会の中で、社会保障制度に非常に不安に思われている、そして外交安全保障でも日本国周辺においては軍事力を強化し日本の安全を脅かしています。
 まさに今こそ、昭和の概念、昭和の構造を大胆に見直していくべきです。そうすることで、持続可能な日本を作っていきたいと思います。

21:10 松井(文通費について)

 全ての代表党首の皆さんに聞きたいんですけれども、国会において衆参過半数を超える、決める権限がある岸田総裁にお聞きをいたしします。昨年の衆議院選挙が終わりまして、国民の価値観ともう全く合わない、国会議員の経費の問題が取りざたされました。

 ひと月100万円、キャッシュで、文書通信交通滞在費という経費が支給される。この経費については、民間であれば、必ず使途を公開しなければなりません。領収書とセットで経費が支給される。
 そしてその経費が、余分があればこれは返還する。世の中の経費の当たり前の形なんですが、国会議員にはこの世の中のあたりまえのルールが適用されておりません。

 自民党は、今国会閉会までにこれをきちっと結論を出すといわれましたけども、結論を出されませんでした。たなざらしのままであります。岸田総理、これは国民、納税者の感覚で、やはり納税者と同様のルールを適用すべきですが、これをやる気はあるんでしょうか?

岸田(議会として共通のルールを)

 ご指摘のいわゆる前の文通費、調査研究広報滞在費という名称になりましたが、この扱いについては、議員活動にかかわる重要な課題であり、そして議論を行って日割り計算による支給を可能とする。こうした点については一致したわけですが、使途公開等について議論が続いている。このように認識をしています。
 議員共通のルールであり、これは議会としてしっかり結論を出さなければいけない課題ですが、おっしゃるように国民から納得される結論を議会として出していかなければならない。結論を出すこと。これは大事であると、私たちも思っています。

松井(自民党は事務が煩雑になるからやらない)

あの結論と言いましても、これは一般国民の皆さんには、領収書の公開と、そして余れば返納のルールが適用されております。先日の国会で、自民党さんからはそんなことすれば煩雑になると。事務が。では国民の皆さんは煩雑な事務を押し付けられた中でやってるわけですから、我が党はすべて自主的にインターネットで公開させていただいております。国民の皆さんと同じルールで、やはり経費っていうもののあり方を作っていくべきだと、考えています。

45:20 松井(憲法改正発議のスケジュール感)

岸田総裁にお伺いしたいと思います。
 岸田総裁自民党は、憲法に対して、発議をできるだけ速やかに行いたいというそういうことを旨をおっしゃっておりますが、実は憲法は次の要件というのは2016年の6年前の参議院選挙、当時安倍総理の時代からですね、参議院せきょの争点になり、この6年間は次を積極的にやろうという勢力は3分の2そろっているんですけれども、残念ながら発議はされていません。これはやはり、全会一致というようなかたちで発議にたどり着くのは不可能なわけです。立憲さん、共産さんは発議そのものがダメだと、反対をされているわけであります。
 そのために3分の2という要件があるわけですけれども、これは実施するにはスケジュールを決めないと国民の皆さんに判断いただく。日本で一番の投票行動というのは、これは住民投票というのは、スケジュールを決めてこそ、そこへ向かって意見がまとまってくると思っております。

 いつ、どの時点で、総理の時代にこれを必ず発議にたどり着かれるのか。今回の参議院で3分の2の発議勢力が整えば、来年の春、我々は統一地方選挙に合わせるべきだと思いますが、スケジュール感を教えていただきたいと思います。

岸田(改憲勢力ではなく、内容に合意できるのが3分の2以上いないと発議できない)

 松井代表、維新の皆さんは従来から憲法改正に積極的でいらっしゃるんで、たぶんわかってておっしゃってると思うんですが、要は発議に賛成の勢力は3分の2あるのが必要じゃなくて、発議する中身に一致できる勢力が3分の2集まらないと、これ発議はできないというのが現実であります。ですから、改憲に向けて前向きな勢力を集めることもちろん大事ですが、その一致してこれで改正を国民の皆さんに発議しようという中身において3分の2以上一致することが現実に求められている。
 ぜひそう言ったことを国会において前向きにつとめていきたいと思っています。ですから、これ中身についての一致ですから、いつまでに、これ中身について一致しろというのはかなり乱暴な話になってしまいます。しかし自民党が提案している4つのたたき台素案にしましても、極めて現実的であり、これは緊急を要するものであると認識していますので、ぜひ中身において3分の2結集できる、議論を進めていきたいと思います。

松井(期日がないと決まらない)

 僕自身がいま、地方自治体を運営をお預かりしていますけれども、これは様々な政策を実現するためにもいつまでにものを決めていこうとリーダーが旗を振らないと、それぞれ考え方には多少誤差もあります。でもその誤差を縮めてていく その解釈、考え方をそれぞれがあるていど譲りながら物を決めていくというのは、これは期日、スケジュールがあるから、それぞれ妥協できる部分もでてくるわけで、スケジュールがなければ各党がすべて主張するばっかり。決定することができません、ぜひスケジュールを決めていただきたいと思います。

1:18:40 記者(候補の質)

野党第一党を目指すと、全国政党化を目指すとおっしゃっています。今回も比例にタレント候補を擁立してまして、ただ過去を見ますと今回ということではなくて、過去の維新の議員さんを見ますと、なかなか問題起こすような言動があった方も少なくありません。数をそろえるために無理をしてらっしゃるのではないかと、しっかり候補を吟味してらっしゃるのか。その点をお聞かせください。

松井(候補者選定の工夫)

タレントさんだからダメということじゃないですよね。我々はある程度衆議院でも数を増やしていただく中で、やはり国政において自民党をピリッとさせる、対峙していける、そういう力の中では、数が必要であります。候補者においては執行部で、面接もし、一人ひとりの主張もペーパーで提出をしていただきながら、候補を擁立作業をしておりますが、まあ中には、人として少し発言がおかしいとか、ちょっと資質疑いあると、受け取られるような発言をする人も中にはいますけど、すべてその人の心の中というものもすべて見透かせるというのは無理ですんで、これからも大勢で面接するとか、二重に面接するとか、そういう形で候補者の絞り込みというものをやっていきたいと思います。

1:40:41 記者(消費税減税と社会保障財源)

消費税の減税を掲げられてる野党の型が多いので、代表的に松井さんと山本さんにお聞きしたいと思います。
松井さん消費税の減税について身を切る改革だけではとても足りないんではないかという印象を受けます。それから山本さん、消費税の廃止ということを訴えています。
お二方とも社会保障に多くを充てられている財源をいきなり減税あるいは廃止という形で改革してしまうのはちょっと乱暴ではないかという気がします。松井さんと山本さん続けて。

松井(今は個人消費拡大へ、そのためには国債発行しかない)

先ほど岸田総理の質問でも、政府として財政出動を50兆円程度、景気対策として使うというお話がありました。これはいま目の前では、赤字国債で現金を作っていくと、その財政手法しか今のところないわけです、いいま非常事態なんで、その規模の国債発行額をこれからやるんであれば、じゃあ5%減税した方が。我々も未来永劫とは言っておりません。社会保障費に使われているというのも十分わかっていますし、僕が地方自治体の首長ですから、消費税の財源で社会保障を支えてる側なんで。ただ、今これだけコロナ危機、そしてウクライナロシア危機がある中で、個人消費拡大しようと思う一番の経済対策として、消費税を5%にすることが、消費を刺激するというふうに考えています。

2:24:57 記者(次期代表について)

松井さんは来年でおやめになるということを公言されていますよね。その人で参議院選を闘うということは、当然そのあとの腹積もりというものがあってこれからどうするのかっていうね、当然あると思うんですよね、やっぱり吉村さんなんですか。

松井(代表は党内で決める 自民党出身として自民党をピリッとさせる選挙にしたい)

それは我が党の中で議論して、決めます。僕はこれけじめですから。政治家として日本ではじめて法律に基づいた住民投票で2度負ければ、潔く政治世界から去る、というのがまあ当たり前のことだと思ってます。最後の選挙は僕は最後の選挙として、自民党出身の僕として、自民党をほんとにピリッとしてもらうために精一杯戦いたいと思います。先ほど憲法の話もありましたけど、皆さんが一番よくわかっているように、6年前から争点になって1mmも動かない。何とか動かしたいんで最後の戦いを横綱に挑みたいと思います。


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