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持続可能な未来へのカブトムシ革命

 非常に興味深い記事だ。食糧問題に対して昆虫を用いるものは過去にも色々あった。比較的多いアプローチとしては、昆虫を食糧として人類がタンパク質源とするもの。コオロギ食について2021年頃に話題となり、大きな反響があったことは記憶に新しい方もいらっしゃるだろう。他にも、世代交代が早く品種改良がしやすい蛆虫など(こちらは動物の飼料向けだったと記憶している)タンパク源として利用されている。

 その中でこの取り組みが新しいのは、カブトムシであるということ。生体そのものに価値がつくという数少ない昆虫を利用し、有機性廃棄物の処理をカブトムシが行い、成虫を購入して収益化するという一風変わったビジネスモデルだ。また従来の昆虫の用途の飼料への転換も検討されている。
 確かに幼虫がかなり大きく食事量も多いカブトムシを利用するというのは理にかなっている。より生体の価格や一匹あたりの食事量を考えると海外産のカブトムシを利用したくなってくるが、環境への流出のリスクなどを考えると国内産になるのであろう。そういった際に気になるのは、市場価格への影響である。事業として行い、その量が市場に流れると価格破壊が起きるのではないか。その視点でも今後の動向が気になっている。

個人的にも最近よくYouTubeでクワガタ・カブトムシの動画を見ており興味深い内容で、今後も注目して見ていきたい。

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