見出し画像

おてつたびのデータ分析の取り組み 〜データドリブンな組織を目指して〜

初めまして!ぶりぼんこと、橋本龍之介と申します。
株式会社おてつたびというスタートアップに2021年6月に入社し、フルスタックエンジニアとして働いています。主にフロントエンド領域を開拓しており、React や TypeScript が最も得意です。また、最近ではPdM業やユーザーの問い合わせ対応もやっています。

おてつたびでは、BIツールとしてRedashを導入しています。5月から導入を開始して、クエリは200近くまで作成しました。
Redashを導入することで、サービス運用で溜まったデータの抽出が容易になり、感覚ではなく定量データで会話することが増えたように感じます。
今回はおてつたびでのデータ分析の取り組みを、開発チームの視点でお話しします。

おてつたびのデータ分析チーム

表題にデータ分析チームと記載していますが、おてつたびではまだデータ分析チームというものは存在しません。会社全体で11名しか社員がいない中で、各チームが各々の取り組みの一環として、定量データを見るというようなやり方で進めています。

データの抽出と分析に関して、まだ一気通貫して行うことができる人間はいません。
SQLを書くことができデータ抽出を行う開発チームと、データ分析を担当するビジネスサイドのチームとが、日々のやり取りを通して、データを抽出と分析をしています。

おてつたびはBtoCサービスですので、セールスチームが見たいデータもあれば、ユーザーチームが見たいデータもあります。また広報活動で使用するデータや経営指標として使用するデータなど、多種多様なニーズがあります。
このような状況の中で、開発チームがデータ抽出において意識していることを続く章でお話しします。

データ抽出において意識したこと

開発チームはまだまだビジネスサイドの知識や経験が薄いです。開発チームだけでデータ抽出から分析までをできない中で、以下の点を意識しました。

  1. スピード優先でデータを出す

  2. 分析目的を聞く

  3. 実際のデータを見ながらその場で調整する

スピード優先でデータを出す

1点目のスピード優先でデータを出すということは、最も意識していました。データ抽出の要望は、Slackメンションで飛んでくることもあれば、雑談の中でこういうデータを見たいよねという話から来ることがあります。
せっかくRedashを導入してSQLを書くだけでデータを出せる中で、時間をかけてデータを出すのはもったいないです。
依頼が飛んできたら、最短で5分、時間がかかるものでもその日中には出すようにしていました。

分析目的を聞く

データベースの全容を把握しているのは、ビジネスサイドのチームではなくて開発チームです。つまり、ビジネスサイドのチームは、データを出してほしいという認識の範囲が、開発チームに比べると狭い状況と言えます。
そんな状況の中で、このデータが欲しいからデータ出しますというやり方で進めていると、いつまで経っても本当に必要なデータを出すことはできません。
開発チームからもこういうデータを出せるよということを提案するためにも、データ抽出における分析目的を聞くことは非常に重要なことの1つだと思っています。

実際のデータを見ながらその場で調整する

データ分析の目的を聞いて、いざデータを出したとしても、思っていたのと違うよねということはありがちな話かと思います。
そのため、データを出して終わりではなく、より分析目的に沿うように、最終調整を行なっていました。ここの時間を惜しむか惜しまないかで、出てくるデータの精度は変わってくると思っています。

おてつたびのデータ分析における現状と今後

冒頭でも述べた通り、作成したクエリの数は短期間で200近くに上ります。また、Redashではクエリを組み合わせてダッシュボードというものを作成できるのですが、ダッシュボードもユーザー・事業者毎やチーム毎、ユースケース毎に作成しています。

しかし、おてつたびのデータ分析の課題として挙げられるのは、抽出したデータを短期的には使用するものの、長期的には使用していないということです。
もっというと、このデータみたい!という依頼を受けてデータを抽出するものの、その時しか使われないということです。
いくつかの課題が考えられますが、まずはデータを抽出する開発チーム自身がどのデータを出すべきかを分かりきっていないこと、ビジネスサイドのチームにデータ抽出をできる人がいないこと、の2点が大きな課題だと思っています。

前者の課題は、エンジニア自身がテクノロジーだけではなく、ビジネスのことを知っていく必要があります。その取り組みの1つとして最近おてつたびで行っていることは、ユーザーの問い合わせ対応をエンジニアが行うということです。最近は増えつつある取り組みですが、まだ行っている会社は少ないのではないでしょうか。この取り組みに関しては、また別の記事でお話しします。
後者の課題は、まずは開発チームからビジネスサイドのチームへ、積極的にSQLやデータベースの勉強会を通して、データ抽出できるように働きかける必要があると考えています。

終わりに

どの会社も人が足りないのは常ですが、おてつたびでも人が足りていません。
やりたいことが日々日々出てきているのに、やれるリソースがないというもどかしさを感じています。
本記事をご覧になって少しでも興味を持っていただいた方は、Meetyなどもやっているので、お気軽にご連絡ください!

一緒に働きたいという話だけではなく、取り組み内容に関してもお話しできれば嬉しいです。

おてつたび 採用情報
Wantedly 採用ページ
ぶりぼんのMeety

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?