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人造人間キカイダーとの出会い

昭和40年代後半、
「りゅう坊」が10歳頃だったと思います。

毎週土曜日夜8時からのテレビ番組といえば
我が家では
「8時だよ!全員集合!」が定番(チャンネル固定)でした。

あるとき、15kmくらい離れたいとこの家に泊まることがありました。
土曜日に泊まって日曜日に帰る日程でした。

いとこの兄ちゃんから
「りゅう、じんぞうにんげん キカイダー見てるか見とるか?」
と聞かれました。

「しらん、なにそれ。うちじゃぁ全員集合見とるし」
とりゅう坊は答えました。

晩ご飯をごちそうになり
8時になり、
「人造人間キカイダー」を初めて見ました。

人造人間キカイダー!

せっかくいとこの兄ちゃんが
よかれと思い、見せてくれたキカイダーでしたが、
りゅう坊の心中は

『なんだこりゃ きもちわ~りぃ』

でした。

『頭は半分に割れとるし』

『脳みそが透けて見えるし』

小学生のりゅう坊にとっては
生理的に受け入れ難いヒーローでした。
(石ノ森章太郎氏の作品は大好きです)

その後、家に戻ってからというもの、
こわいもの見たさで
毎週「8時だよ全員集合」のCMの間に
チャンネルを換えてチラチラ見てました。


家の近所に「甚蔵さん」という屋号の
お家があるので、
今でも「甚蔵さん」の「じんぞうさん」と聞くと
「じんぞう人間キカイダー」の事を思い出してしまいます。




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