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ボードゲーム好きへ。旅をつくるゲーム「いったび」の独特なゲーム体験を分析してみた🧐

ボードゲームの世界にいってみたいと思ったことありませんか?

ぼくは無人島で交渉しながら開拓してみたいし、アメリカの土地を転がしてみたい。もっというなら、火星開発したいし、現代アートのオークションもしてみたい。(ボードゲーム好きなら全部何のゲームかわかるはず)

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ボードゲームには、そんな「実現不可能だけどやってみたい非日常」が詰まっているのです。

ボードゲームクリエイターとしてゲームを作っているときも、この非日常感を重要視していました。


「いったび」はこれまでにない旅を提案するゲーム

しかし、今回ぼくが少し関わらせていただいたボードゲームプロジェクト「いったび」は、その点ユニークです。

このゲームは、「旅の楽しさを取り戻す」をテーマに、これまでにないユニーク旅をつくるカードゲームです。

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旅行者と観光大使役に分かれて、観光大使はワガママ旅行者のニーズに合わせた旅のプランを提案します。しかし、敏腕で売れっ子で新進気鋭な観光大使のみなさんは、旅行者のワガママが反映された多様な「やることカード」を織り込み、これまでにない旅のプランを提案します。

このとき、「観光地カード」と「やることカード」と「観光大使のクリエイティビティ」の組み合わせで、ふつうでは考えつかなかったユニークな旅のプランがいろいろ生み出されます。

実際のテストプレイで登場した例をいくつかご紹介します。

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慶良間諸島(観光地カード) × リサイクル(やることカード)
=ダイビング中に竹富島のサンゴの区画を購入して保護できる旅


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長岡の花火大会 × 競争
= 花火大会を後ろ目に、線香花火大会旅


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秩父か浜 × 学生/卒業 × ファッション
= 過去に卒業旅行で訪れたことのある秩父が浜で、その当時と同じメンバー同じ服装で再訪

このように、これまでなかった全く新しいぶっとんだ旅のプランがいくつも完成します。

このゲームの独特なおもしろさ

いったびで遊んでいると、さまざまなぶっとんだ旅プランが登場します。さらに、旅自体が火星旅行や無人島開拓のように、少し非日常になってしまった今。まさに、いったびではボードゲームの「実現不可能だけどやってみたい非日常」が成立しています。

しかし、旅とそのプランはずっと非日常なのでしょうか。

そんなこと、あってたまりません。

いつか完全に旅行の楽しさが取り戻されたとき、ゲームで提案したユニークなプランで旅をしてみてください。非日常が、日常になります。ゲーム空間だけの出来事だと思っていたけど、実際にできてしまいそうな感覚。これが「いったび」のいい意味での違和感、独特なおもしろさを生み出しているのです。

ボードゲーム独特の非日常感もあるけど、実際にそれを実践できるゲーム。専門的にいうと、マジックサークルの境界です。

そんな不思議なゲーム体験ができる、3000円の国内旅行。
ぜひチェックしてみてください🙌




大切にボードゲームに変換させていただきます。