日本の大学の授業料って…どう思います?

日本のほとんどの高校は8時30分ごろから14時30分~15時ごろまで授業があり、今や大半は週休2日、授業があるのは月~金という学校が増えてきていると思います。

一方、大学というのは、このように月~金まで朝から昼過ぎまでずっと授業がびっしり4年間続くわけではありません。一般的に、たいていの1年生は忙しく、4年生はそこまで授業がありません。でも授業料は一緒なんです。当時は何も思わなかったのですが、今になってみると問題だなと感じるわけなんですよね。

日本の場合

私の場合は、4年間で卒業単位が120と設定されていました。単位2を取るために週に1回90分の授業を15回ほど受けました。(授業によっては学期末テストがあります。)

単位取得数は、1年時に50弱、2年時に40弱、3年次に30弱と、最初の3年で110強取得しました。最後の4年時に10ほど取得し、4年間で126単位ほど取得し、卒業しました。

さて1年時の50単位というのを授業でいうと25です。半期にすれば12.5。わかりやすく1週間に12の授業を受けていたことになります。12を平日5日で割ると2.4。つまり1年生の頃は、90分の授業を毎日2ないし3つ受けていたことになります。

しかし上の計算でいうと、1年生の時に週5日学校に行っていたとしても、4年時には単純計算で、授業数は5分の1になっています。数字上では5/5日≒1日しか学校に行かなくても、卒業できてしまうことになります。(実際は、もう少し通って、研究室に行ったりして、卒業論文なるものを進めていくわけなんですけどね。)

大方の大学生というのは順調に単位を取ることで、学年が上がるにつれて学校に行く回数を減らすことが可能なわけです。

しかし、日本の大学ではどれだけ授業をとっても年間の授業料は一緒です。平日5日通い、毎週10以上の授業を受けていた1年生と、たった10単位程度で、週の授業は1つ程度だった4年時でも、払う授業料は一緒だということです。

これに対して違和感を覚えない人もいるかもしれません。確かに卒業単位の120を取るために、4年分の授業料を払うだけで、4年間のうちいつ授業をたくさんとろうが、少なくとろうが、それは個人の自由だという側面もわかrなくはありません。

しかし、今僕が住んでいるオーストラリアはちょっと違います。

オーストラリアの大学の場合

基本的に、授業料は受講する授業の数で決まります。たくさん授業をとれば、それだけ授業料が嵩みます。日本と大きく一つ違うことは、単位を落とせば、卒業単位を満たすために、また来年以降、お金を払って授業を受けなければならないということです。

つまり単位を落とせば、卒業に必要なお金が嵩むということなんです。

英語圏の大学の授業料をみていると、単位毎、授業毎に費用が書かれているケースを見かけます。例えば大学卒業までに授業料が1000万円と仮定しても、これは単位を落とさなかった場合の額なわけですね。

繰り返しになりますが、日本はで年間の授業料は統一されています。どれだけ授業をとろうが、どれだけ単位を落とそうが、授業料は変わりません。何が問題なのかを次に書いていきます。


日本の大学生の現状

わかりやすい例をいうと、朝の授業ってどうしても遅刻の割合が増えます。特に1年生の最初のころは来ていたけれど、大学生になるとアルバイトを始めたりして、給料の良い夜に働く人もいます。

大学生は毎朝8時30分に授業があるわけではないので、生活が不規則になります。友達と夜遅くまで遊んでいて遅刻するとか、サボるとか、理由は人それぞれですが、学期の半分を超えると最初にいた生徒数より明らかに数は減ります。もちろん授業が面白くないから単位を取る気もないという人もいるかもしれません。

もちろん高校と違って、大学は先生も遅刻やサボりに放任です。18歳を超えれば自主性が尊重されるべきでしょう。ただ、こうやって授業に出ない回数が多いと学期末の試験でやっぱり苦労します。そう、単位を落とす人がでてきます。ただ、単位を落としたからといって、翌年の授業料が高くなることはありません。

1年生の授業で単位を落としても2年生または3,4と来年以降の授業で再度授業を受けて単位を取ればいいわけです。つまり2年生の授業で単位をおとしても、4年で卒業するためには後2回チャンスがあるといえます。

こうやって単位を落とし、再履修する人が一定数いるわけです。先生の受け持つ人がたった1~2人増えるだけと言えばいいのですが、生徒にとっては、甘えを生む側面もあるように感じます。

私の卒業した学科でいうと、4年で卒業する割合は8割と言われ、実際2割近くの人は4年で卒業しないと入学時に聞きました。確かに卒業して思うことは、5年以上かかった人には語学留学、妊娠と出産もいますが、単純にサボりが重なるケースも見てきました。中退していく人も含めて、2割は4年で卒業しないというの大きく違わないと思います。

ちなみに私の学校はCの頭文字がついて、法学部で有名な大学です。一流大学でもないし、超一流だというつもりもありません。それでも全体像からみれば勉強はできないほうではないはずです。

姉は多摩に通っていましたが、大学生は高校生ほど授業が多くないというのは共通していることだと思います。細かいことはさておき、文系より理系のほうが忙しいという一般論を言えば、日本の大学これでいいのか?と思う部分です。

池袋のRに通っていた友人を見ても、学力が似たような学校であれば、大学生のサボり事情や、授業料の構造や単位取得のシステムはかなり似ているのではないかと推測します。



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