第22節 鹿島アントラーズ戦レビュー
王者鹿島はやはり簡単にやらせてはくれませんでした。
しかし、焦れずに戦ったことが今回の結果につながったと思います。
さて、レビューに入る前にお知らせです。
今回から基本的には2つの内容で書かせていただきます。
主に攻撃面・守備面で分けていきたいと思います。
<目次>
1・『前半0-0だったら、鹿島のペースだったと思う。あの1点が大きかった。』(奈良竜樹)勝敗を分けた先制点。そしてそれでも満足せずに攻め続けた川崎フロンターレというチーム。
2・『守備で集中を切らさないことを考えてプレーしていた。』(車屋紳太郎)”全身全霊”で守り抜いた守備陣。ただし、相手に許したあの1点はなくさなければならない。
それでは!
1・『前半0-0だったら、鹿島のペースだったと思う。あの1点が大きかった。』(奈良竜樹)勝敗を分けた先制点。そしてそれでも満足せずに攻め続けた川崎フロンターレというチーム。
非常にこの試合は入りがスムーズに行けたと思います。
繋ぎのところで詰まることはあまりなかったですし、『型にはまらず』(家長昭博)やれたことが今回のポイントになります。
例えばコメントの主である家長選手はこの試合で右サイドハーフに配置されました。
ですが、時には中気味にプレーしてみたりと固定して一つの場所でやるのではなく色々なところに顔を出していました。
そうすることで相手は家長選手を捕まえにくくなります。
そしてこちら側からしても空いたスペースに受け手が入って行けますし、ここの部分で流動性が生まれます。
この流動性が最後まで途切れなかったというのはものすごくプラスだと思います。
前半の最後まで得点が奪えなかったのは鹿島がしっかりと耐えていたというのがあります。
そんな中でも『いずれ入ると思っていた』(車屋紳太郎)と特に選手たちの中には焦りがありませんでした。
鹿島は試合途中、4バックから3バックにシステム変更してきました。
思い返すと鹿島の3バックはあまり見たことがありません。
これには中村選手も『鹿島が4バックを捨てるとは思わなかった。』と驚いていました。
ただ、『鹿島の4枚は伝統的だし、自分の中でも特別』と前置きをしつつ『そこで3枚にしてきたというのは、前半の戦い方がそれだけよくなかったということ。その時点で、自分の方が先手を取ったと思っていた。』と慣れていないフォーメーションが自分たちにプラスに働いたと実感していました。
後半には開始早々に大事な追加点を奪いました。
相手が浮ついたところをしっかりと突けたことが勝因だと思います。
2−0でも畳み掛け続け、結果的には家長選手の嬉しいリーグ戦初ゴールで試合は幕を閉じました。
2・『守備で集中を切らさないことを考えてプレーしていた。』(車屋紳太郎)”全身全霊”で守り抜いた守備陣。ただし、相手に許したあの1点はなくさなければならない。
守備陣は本当に頑張ってくれました。
カウンターを食らったとしても焦らずに処理してその場をしのいでました。
しかし、そんな完璧が90分間続くわけではありません。
64分、安部選手にシュートを放たれたシーンでは完全に裏を取られていますし、仮にあれがシュートではなくマイナスのクロスであればおそらく失点していました。
ああいう崩され方は注意していてもやられやすいです。
ただ、シュートをさせない守備は出来ると思います。
そして一番反省しなくてはいけないのが、失点の部分です。
あんなに簡単に失点していては時間帯によってはもっと取られています。
失点された後は雰囲気に飲まれそうになっていましたし、あそこで飲まれていたら同点にされていたのかもしれません。
奈良選手は『前の選手が3点も取ってくれたので、後ろがしっかり失点ゼロで抑えないと。後ろは3点取ったことが重要ではないし、試合が終わったときに常に失点ゼロで終わることが重要。そこを完遂できなかったのはもったいない。あそこまで頑張ったので、失点ゼロで終わりたかった。』と長々にあの失点を悔やんでいました。
不要な失点をなくせば勝ちに繋がりますし、上位に行けば行くほど大事な得失点差にも関わってきます。
取られないことの大切さ。
ここが重要です。
(RYUJI)
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