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トランジションしたい、街もマツリも劇場も


毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。

先週は、私の出張でお休みいただいたのれん会、今回のnoteでは、先々週に渋谷で行われた回のアーカイブをお届けします。(これで周回遅れしていた分を取り返せました・笑)

※今後の予定は最下部にあります。

この回には、北海道下川町で地域おこし協力隊として活躍している立花実咲さんが、出張のついでで立ち寄ってくれました。

北海道下川町は、様々な新しい取り組みを行うことで有名な町、最近は「SDG’s未来都市」としても話題になっています。
▼下川町のSDGs(持続可能な開発目標)の達成にむけた取組み

立花さんとは、私がアーツカウンシル東京にいた頃に知り合い、ブログの執筆なども頼んでいたのですが、もともとアートが好きで(というか、表現せざるを得ない人で)今回はシアターコモンズの「芸術経営ラボ」に参加していたそうです。

▼芸術経営ラボ -シアターコモンズラボ(芸術公社)

▼アーツカウンシル東京のブログ(立花さんの執筆していたブログ)
「夏休みに日本文化に触れよう! キッズ伝統芸能体験「おけいこサマーキャンプ in 江東」が開催されました」(2016/09/08)

◎話題転じて、東京国際映画祭、30回以上続けていて、インターナショナルフェスティバルな割に目玉がない。時期的にもフェスティバルサーキットとして終盤のほうでワールドプレミアが難しく発信力が弱くなってしまう。また、グランプリを取っても配給できる作品がないこともあるなど、やや辛口な話になりました。

ただ、日本で「フェスティバル」というと、どうしても鑑賞とコンペティションの部分に力が集中してしまい、小さなトークイベントや関係者のネットワーキング、人材育成などが疎かになりがちだという点は、私も日頃からあちこちで話していることで、この部分をしっかりやらないと、関係者の間での評判が上がらず、行っても交流の機会が少ないから時間がもったいない、なんていいう負のスパイラルの起点になってしまうのではないかと思うのです。

自分がいた組織のやっていることだから褒める訳ではないのですが、アーツカウンシル東京がもうひとつの東京の映画祭「フィルメックス」と共に取り組んでいる「タレンツ・トーキョー」は、アジア界隈で唯一「ベルリン映画祭」と提携した人材育成の仕組みで、アジアのフィルムメーカーが応募でき、1週間ほど、世界で活躍する映画監督やプロデューサーたちと膝つき合わせのワークショップを行っています。(ここから、台北金馬奨やカンヌの若手部門シネ・フォンダシオンなどを受賞した作品も排出しています)
▼タレンツ・トーキョー2019

◎改めて、立花さんに3年期限の地域おこし協力隊の任期が終わったあとのことを伺うと、北海道の道北に芝居小屋を作ろうと考えている!とのこと。下川町ではエネルギー自給も大切な仕事になっているといい、この芝居小屋でエネルギー自給を目指したいとのことです。

また、その視察でトランジション・タウン(転換の町)として知られているイギリスのトットネス(Totnes)へ行きたいという話から、芝居小屋で自家発電しているところの話題になり、こののれん会でも何度か(別の文脈で)紹介したロンドンのArcola Theatreが発電事業もやっていて、エネルギー自給だけでなく売電収入も上げているという話を共有しました。

▼トランジション・ムーブメント発祥の地:イギリス、トットネス

▼立花さんのTwitterから

▼こちらは、Arcola Theatre のプロモビデオ「What does Arcola mean to you」(ここに出てくる「言葉」たちは、アートセンターの評価指標そのものではないか、と、よくレクチャーなどで紹介しています。)


他にも、近頃原宿界隈や全国の盆踊りなどに現れる「ケケノコ族」さんのことや、

のれん会つながりで日本遺産のプロジェクトがぐんとかっこよくなった事例とかの話題も話しましたが、これはリンクのみでご紹介します。

(のれん会きっかけで生まれた事例をリストアップしたい気持ちが高まってますが、、、なかなか時間取れず)

ということで、今回はこのへんで。

2019.10.23 @PUBLIC HOUSE渋谷 6名参加
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【今後の予定】
11/6   両国門天ホール
11/13 PUBLIC HOUSE 渋谷
11/20 両国門天ホール(仮)
11/27 PUBLIC HOUSE 渋谷
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TOP画像:https://flic.kr/p/MkGZmh  By richard pigott
License: CC BY-SA 2.0

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