映画「みとりし」を観て豊かな人生を

 映画「みとりし」は「看取り」をテーマにした映画である。身近な人の死に直面すると人生の意味について考える機会を得るが、忙しい日常の中で最後について考えることは後回しになりがちである。
 映画「みとりし」では多くの看取りの場面が出てくる。人生の最後の時を看取り士が寄り添うことで、その人の最後の時を豊かにするだけでなく、生きている人々の人生も豊かにすることに気づかされた。
 死に対する恐怖が、今生きている人生の充実感を妨げることがある。死に対しての捉え方がよくなるだけで今生きている人生をも豊かにすることがある。
 死を遠ざける風潮がある中、死に向き合って充実した人生を送ることが大切である。
 昭和30〜40年代には在宅での看取りが一般的だったが、今は病院や施設での死が主流である。しかし、理解ある医師や看取り士により在宅での最後を迎えることも可能であることがこの映画で描かれている。
 映画「みとりし」は人生の最後を幸せに迎えることの意味を深く考えさせられる映画である。

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