不幸じゃない不便なだけだよ⑦
音声手話でのやり取りが少しずつ増え、意思疎通が出来る事も多くなってきた。
順調に進んでいる気がしていたし、このまま軌道に乗って行くのだろうと思っていた。
引き続き、支援学校の教育相談にも通っていたのだが、ある時、こんな話しをされた。
“難聴の人がどう言う音を聞いているのか、補聴器を通してどんな音が入っているのか、気にしたことはありますか?”
正直。全く気にしたことは無かった。
では、この音声を聞いて見てください。
《…それでは、明日の天気です。西高東低の気圧配置で…》