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空を飛んだ時の話。

超飽き性で本当に何をやっても続かない僕が
唯一20年も続けてくる事ができていて
しかも今だに新鮮な気持ちで
興味を持ち続けることが出来ているのが
演技であり俳優という職業なんだけど

今回はその僕が愛してやまない俳優という職業について少し話したいと思う。
※あくまで僕の解釈なので俳優全員が同じだと思わないでください


まずもし僕が俳優ではなく全く別の仕事をしていたらおそらく俳優が具体的にどんなことをする職業なのかは分からなかっただろうし
何がそこまで面白いのかも理解できなかったと思う。

俳優ってwikipediaで調べると
”俳優とは、役を演ずる人のことである。演劇、映画、テレビドラマなどで、そこに登場する人物に扮して、台詞・身振り・表情などでその人物を演じる人のことである。”とある。

その通りだ。
※流石wikipedia

けど俳優になって
というか俳優訓練をするようになって
※アメリカの主流になっている俳優訓練
演技をするということがどいう事なのか
体験することになるのだが

その一つが

空を飛ぶことができた。


と言うこと。
一切何の道具も使わずに
10分くらい飛んでいたと思う。

昔〇〇真理教の代表も座禅組みながら
飛んでる写真を見た事があるが

僕の場合はスーパーマンみたいに大空を飛ぶスタイル。

最近は飛んでないけど今でも飛べる。
※ドラッグなどは使っていません
※長州力さんの’飛ぶぞ’とも違う

俳優訓練によって本当に飛べるようになるんです。

何をふざけたことを言ってるんだって思ったと思うんですけど、
これ大真面目で、俳優という職業の魅力はそこにあるんです。


おそらく一般的には俳優って台本があってそこに書かれた役のセリフを覚えて相手役のセリフも覚えてカメラ前やステージの上で演じる事までしか見えないと思うんですけど

僕はそこにはあまり面白さを感じていなくて
そこまでの過程(役作り)や
演じている瞬間の状態になることに
面白さを感じていて


なかなか説明するのが難しいんですけど
役を演じるって

自分の人生とは全く別のレールの上を生きている人物を演じること
※僕の感覚
だと思っていて

僕には僕自身が今まで歩んできた1本のレールがあり
それはこの先もずっと続いていて

役には役だけのレールがあると思うんです。
役を探求する、役作りをするって言うのは
そのレールを見つけ
なるべく始発点に近い地点まで遡り
どんな景色を見てきたのか
どんな人と出会ってきたのか
どんな道を辿ってきたのか
自分の経験(思い出)として錯覚できるように
乗り換える作業だと僕は思っています。

役に入る、演じている時っていうのは
そのレールの上に乗って走っている時。

でもそのレールを見つけて走る時って
想像の世界に入らないと走っていけないんです。


その辺は感覚の話なので説明は難しいんですが
※全部感覚の話w
想像の世界に入っていると
台本に書かれている事が
今本当に自分の身に起きていることのように感じられたり
目の前にいる相手役が本当の家族のように思えたり
まさに役の人生のレールに乗っている状態で

僕にとってはたまらない瞬間なんですよね〜

でどうやって空を飛ぶのかというと
まさにその想像の世界に身を委ねている状態で
五感がビンビンに働いて
現実では陸に足をつけて地上にいるんだけど
五感では地上にはいなくて
空を飛んでいることを感じている

体が浮いている感覚
風が体に当たる感覚
スピードに乗って移動している感覚
数十メートル先に見える景色
自由な感覚

これらを五感が感じているんです。

人間はそもそも
立つ、座る、寝る、暑い、寒い
甘い、辛い、うるさい、静かとか
全ての事を五感が感じて
初めて自分がどういう状況にいるか認識するので

空を飛んでる感覚を五感が感じていれば
空を飛んでるのと同じ状況になるんです。

梅干しを食べてないのに想像したら
唾液が出てきたりすると思うんですけどそれと同じで
想像との相互効果により
五感が現実とは違う現実を
体験させてくれるんです。

それが僕が愛してやまない演技なんです。


「体験する演技」と言われているんですけど
そんな演技を追求しながら今回の舞台も制作していきますので
応援よろしくお願いします。











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