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メモ

このような酷暑の中で死ぬことはこの上ない幸せではないか。死体はずっと輝きを持ち、記憶の中での死は夏の頂きに向かう。
「暑い中で死んだのよね、あの人は」
「そうそう、あの年はうんと暑かったもんね」
「葬儀所が涼しかったのを覚えているわ」
「なんであの人は死んでしまったのかしらね」
記憶の中では誰も死なない。死とは一体?

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