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【詩】余白

都市が涙を流す そんな雨の日だ
無色透明のインクは -アスファルトを黒色に染めてー
いつかすべてが本当に黒くなる
けれども、こころがそれを欲しがるので
全き余白の持ち主は 傘もささずにそれを浴びている

僕の中にあったいくつかの
絶え間ない感情のほんの一部をさらけ出すのさえ
勇気がいる
余白が汚れていくことにさえ
沈黙するという勇気がいる

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