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龍崎の占い方-ヒアリング編-(辛口注意)

今の占いって、昔みたいにエンタメを求めたり当て物感覚で受けたりするより、カウンセリングとかの領域に近いと思います。

もちろん、一般的な占いの認識が「当て物」という域をいまだに出ていないのも事実ですが、
少なくとも龍崎が占いをしていく中で感じていたのは「お悩み相談とかカウンセラーの仕事感がすごい」でした。
特に無料占いをしていた頃は駆け込み寺的に夜中や明け方に「助けてくれ〜好きな人にキツいこと言われてもた〜人生真っ暗さよなら世界〜」と連絡をいただくことが多く、依存されることも多かったです。
少なくとも自分の占いが、そういったカウンセリングを必要とされる方に需要があるのかな?と思うまでに時間はかからなかったと思います。
となると、占う上でとても大切になってくるのはヒアリング力かなーと思って日頃意識しています。

ストレス社会の現代では、評判の良い精神科にかかろうとしても何ヶ月も予約を待ったりすることもざらにあります。
周りの人たちの理解が進んでいなくて、そういった専門機関にかかることを良しとしなかったり、止めたり、否定したりする人も残念ながらいます。ウッセーダァットレ‼︎‼︎と言ってやりたい。時代は令和なのにね。

そういった人たちの一時的な受け皿として、お悩み相談を請け負っていくところに現代の占い師の需要もあるのかなぁと思っております。

ちなみに龍崎はカウンセリング行為を謳って占いをしていませんよー!
わたしはそういった分野は無資格なので、あくまでも占いを前提として自分の知識やノウハウを応用しながら行っております。ただの占い師だしね!

一番大切なのは、相談者が占いを通して何を求めているのか、だと思います。
ただお話を聞いて欲しくて占いを受けにきてくださる方もいらっしゃいますし、
自分ダメダメなんです、喝を入れて叱ってください!という自分に厳しい方もいらっしゃいますし、
とにかく結果だけ教えてくれりゃいい、という方もいらっしゃいます。

そこをヒアリングして相手の感情や思考を整理するお手伝いをして、その上で占う内容を明確にしていかないと、カードを展開してリーディングしても当たらないし読めないように感じます。
なので、なかなか当たらないな、相手の反応がイマイチだな、と思う時はヒアリングをいつもより強く意識するよう心掛けています。
「今一番カードに聞きたいことはこういう事でしょうか?」
「お相手との今の状況はどんな感じか教えてもらえますか?」
「今後どうしていきたいかなどはありますか?」
などを聞くだけでもグッと占い内容が定まりますよー!

中には有料で占いを希望してくださってきたものの、なかなか意図を話してくださらず、一方的に「これが嫌なんです」「こう思うんです」「こういう事があってわたしは悲しかったんです…」「こうなればいいんですけどねー」という自分のお気持ちだけを話し続ける方もいらっしゃいます。
思いの丈を吐き出してもらってスッキリしていただくのも占い師に求められる事ではありますが、心苦しくてもある程度で見切りをつけて本題を辛抱強く聞き出していく必要が出てくる時もあります。
時間制で請け負っている占い師なら尚更です。
わたしたちがメインで取り扱うのはあくまでも占いですからね…占い師によってそこの方針は様々かもしれませんが、わたしはシビアめに見させてもらっています。
お話を聞くのに時間がかかってしまって、占いの結果をうまく伝えられなかった…という形になるのは勿体ないです。
もちろんそれでいいわ、という相談者なら別問題かもしれませんが。

ただ、どうしても相談者が事実を認めたくなかったり、何度聞いても応えてくれなかったりする場合もあります。なんなら伝えたくない事実を意図的に歪めて伝えてくる事だってあります(深くは明かしませんが過去に実際にありました…そして結果はやはり、しっちゃかめっちゃかに終わりました…)
どうにも煮え切らないな?と思ったらある程度で見切りをつけて、予め数秘でその人の性格を考察して予測を立てたり、必要があれば先に3枚引きを展開してから占ったりしてます。

内容を聞いていてあまりにも受け答えが正常でなかったり、自殺を仄めかしていたり、明らかに占える範疇を超えていると判断できる場合は占いを打ち切って、メンタルカウンセリングや精神科への誘導をしてあげたり、そこにかかって然るべき対応や処置を施されてからの相談をおすすめしたりする必要も出てくる時があります。
そういった人を占い師が見るのは、極端な例えですが内科の先生に怪我を診てもらうようなものですからね。
適切な場所に適切なタイミングでかかった方が双方にとって時間もお金も労力も無駄にならないかなと思います。

ただ、そういった専門機関にかかることに抵抗を感じられる方もいらっしゃいます…
その時は素直に「わたしが占える範囲はここまでです。それ以上はメンタルカウンセリングや精神科といった専門機関の領域になるので占えません」という伝え方しかできないかな…
占い師は資格がいらない仕事なので、そういった資格が必要な事に触れるのは当然ダメです(医師免許や精神科医の資格を持つ占い師は例外かもしれませんがその辺は詳しくありませんすみません)

占い師が相談者の気持ちを軽くするのはとても大切だけど、自分が背負いきれないものに引っ張られて自分の首が回らなくなるのだけは避けなければいけません…共倒れは一番ダメです。
最悪訴訟を起こされる事だって考えられます。無責任な行動や言動は双方にとって悪影響を及ぼしちゃうからダメだよ!

そしてこれは個人的な体感なのですが、「これ聞いちゃっていいのかなー大丈夫かなー…」みたいな事はだいたいその相談内容の確信を突いていたりします。多分相談者さんは耳が痛いと思う。
ただしメンタルがもう擦り切れる寸前の方には、聞く前にそれを指摘したり聞くべきかどうかを見極める必要もあります。
相談者もなんとなく自分で分かってるけど、でも認めたくないんですよね。
認めてしまえば傷つくのは自分で、もう傷つきたくなくて占いに頼っているのでしょうから…

しかし、ごくたまに「暴力を振るう彼を怒らせてしまった、捨てられるのが怖い、彼の気持ちを教えてほしい」というような、「え、その相談内容の本質はそこじゃないでしょ?」「おいおい、そりゃー…おいおい!!」という方もいらっしゃいます…
「目を覚ましてー!その人はあなたを大切にしてくれないよー!次に行った方が少なくとも今よりはいいよー!?」と言いたくなる時とかまああります…なんなら言っちゃう時もある…すまん…

けど大抵のこういった内容でお悩みの相談者さんは「彼に捨てられたくない、ずっと一緒にいたい」という願いを抱かれて相談されているんですよね…
ここでびしっと厳しく正論を伝えるか、理由や内容はどうであれ相談者の意思を尊重するべきかが非常に悩みどころです…
前者を選べばただでさえ悩んでいる相談者をオーバーキルしてしまうし(金銭的な事情などで離れられない方もいらっしゃいますしね…)、後者のように中途半端に寄り添って一時は納得していただいても、また同じ問題が形を変えて堂々巡りだったりで…

龍崎の現状では、言われた通りカードを展開して言葉を選びながら結果を伝え(言わない方が良さそうな事があればあえて言わない時もあります)、そこを踏まえた上で「他にもこういう選択肢もあるって事を頭の隅に置いておいてね」と伝えています。
この手の内容との向き合い方についてはいろいろな人のお話を聞いて回ったりもしてきた中で、最近では相談者があえてその道から出ようとしていないケースかどうか、という点も注視しています。
側から見たら不幸でも、本人は(それが依存だったとしても)好きだと思ってその場所にいるんですもんね…外野がいくら言おうとも本人が望み選んでそこにいるのであれば、応援するのも占い師の仕事なのだろうな、と最近思ったりしています。

あと、占い師の中には芸能人を勝手に占ってる方もいらっしゃいますが、あれはどうなんだろうな…
そういう人たちはヒアリング無しで一方的に占っているわけで…
仮に芸能人でなくても、不特定多数の人に行動や状況を見られたり知られたりしやすい立場の人を占うと、占った結果の当たり外れが明確に分かってしまうので、エンタメ的には美味しいとは思いますが、正直博打的なところがあるのかなぁとは個人的に思います、ハイリスクハイリターン、みたいな…たまたまでも当たれば一気に信頼されるんだろうけども。
的中率100%を謳う人は流石にいないと思うけど、それでも外れたらやっぱり気まずい空気になると思うんですよ…想像しただけでわたしはひっくり返って雄叫びを上げながらブリッジで家中を這いずり回りたくなる衝動に駆られます…ひぃ…

ちょっと違うけど、昔の大御所占い師さんが再ブレイクを願う芸人さんに改名を勧めて、その芸人さんは言う通りにしたけど、結局再ブレイクは叶わなかった、みたいなのも過去にありましたねぇ…
なので今のそういう占いをされる方達は、割と当たり障りない内容で結果を出したりしてるのかな…ボソッ…どっちにしろわたしにはやれないかな…ボソボソ…
あまり個人的にはおすすめしません…ボソボソッ…
やってる人ってぶっちゃけ誰が見てもそうなんだろうなって思えるような事しか言ってない気がアァッ

そして最後に。
「自分って人に厳しい性格なんだよね」
「わたし、サバサバしてるから思ったこと言っちゃうんだよね」
「だから占いは厳しめに結果を伝えていこうと思うんだ」という方へ。

占い師さんの中には「毒舌」「辛口」を自称している方もいらっしゃいます。
その中にはもちろん愛のある叱咤で相談者を力強く導く方もいるのですが、一方では言いたいだけ言ってぶった斬ってポイ、みたいな方もいらっしゃるのが事実です…

前述した「叱ってください!」と占いを受けにくる方ならそのスタンスでも問題はないかもしれませんが、現代の占いに対するニーズはほんっっっとうにカウンセリングの分野に近いと思います。
一番起きてほしくないのは、無自覚にカウンセリングを求めてやってきた相談者を、ただズバズバと斬り捨て傷つけて骨も拾わずそのままポイしてしまうことだとわたしは思います…

以前、何年か前にTwitterで見かけた衝撃的なツイートで、「あなたはそれだからダメなんだァァァアアアあなたがダメだから今こうなっているゥゥゥウウゥウ」と占い師にテーブルをバンバンぶっ叩きながら人格否定をされた、という方のお話を見た時はとても悲しかったです…
いやいや、むしろ占い師のアンタがダメだろそれは!!!と言いたい。
想像しただけでゾッとします…
その占い師はやはり相談者を罵るだけ罵って、「あなたはこういう運命にあるから無理無理!」と切り捨てただけだったそうで…
その相談者、泣きながら帰って来たと言っていたな…

たしかに、感情に寄り添うだけでは何も解決しませんが、かと言ってただ正論やただの意見を伝えるだけでは、時として人を傷つける事もあります…(前述した妖怪台パンBBAは論外)
これは龍崎が今までやらかして来た事だし、だからこそ今後もわたしは気をつけなければいけない事だと思っています。
今でこそ細心の注意を払って行っているつもりではありますが…もしかしたら無意識にそうしてしまっている時も未だにあるかもしれません…
ただそれでも言わせてほしいです、結果を伝えるだけ伝えて対処やアドバイスをしないでアリガトウゴザイマシターは誰も救われないです…

どうしてもその人の状況やカードの並びを見て厳しい事や思わしくないことを伝えなければいけない時はやってきます。
大切なのは、どう足掻いても絶望だぞ、という状況だというジャッジが出た場合、それを相手にどう伝えていくか、そして、どうするべきか、何をしていけば良さそうかのアドバイスを伝える事です。

わたしの場合はそう言った場合、「今は動いても良くなさそうだから無理に動かず、別のことをするべき」「この件に関しては今は判断するべき時ではない。もう少し時間を置いても良いかもしれない」というような伝え方をするようにしています(カードの結果にもよりますが)。
占いに来られる方の中には、不測の事態が起きてパニックのまま相談に来られる方も多いです。
その中には時間で解決する問題も多く感じます。
相談者が暴走しないように、話をよく聞いて気持ちを落ち着かせてあげてストップをかけたり、するべき事や向くべき方向が間違っていれば修正をかけたりするのも占い師のお仕事だと思います。

まあ、そんなこと言っても結局は結果論に落ち着く所でもあると思うので、何がベストという事はありません。何がベターかで考えた方が良いと思います。

占いというジャンルに携わろうとしている以上は、最後までヒアリングやリーディングを投げずに、自分なりでも良いので、占いや相談者ときちんと向き合わないといけません。せめて自分のできる範囲まではきちんと占いましょう。
これは無料でも有料でも変わらない部分だと思います。
請け負いますよ!と言ったからには最後までしっかりやりましょうね。
毒舌や辛口の占いを提供するのであれば、そのスタンスを履き違えず、現代の占いで最も求められていることは何かを今一度考えていただけるといいかなと思います。
それだけ占いって人の心や精神に深く携わるお仕事なので…

以上!!
最後までお読みいただきありがとうございました!!

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