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【夢日記】セーブせずに消したのに兄のゲームデータが上書きされていて険悪なムードになった

おそらく、今現在の年齢よりも、お互い、もう少し、若そうな感じだったたと思われる。僕も兄も、まだ、学生の時分ではなかっただろうか。たぶん、高校生ぐらい。僕が大学に入って下宿暮らしを始める前のぐらいだと推測される。

僕も兄もゲームは良くやるタイプだ。その中でも、スーパーロボット大戦のシリーズは、二人とも好んでプレイしていた。昔のものから新しいものまで、手当たり次第にやっていた。セーブデータも、2つ、ないし、4つは用意されているので、何不自由なく楽しむことが出来たものだ。

そんな中、僕は「隠しミニゲーム」なるものの存在を聞きつけた。とあるマップで、とある位置で、とあるボタンを入力すれば、突然、場面転換が起きて、全く別のゲームが始まる・・・、といった類いのものだ。

まぁ、割と良く聞く話ではある。この手の隠し要素は、特に、レトロゲームなんかでは、お約束とばかりに用意されているイメージもある。いや、最近のゲームは、もっぱら時代の流れに付いて行けていないので、単に、僕が知らないだけかもしれないけれど。

そこのところ、詳しい人が居ればお聞かせ願いたいものだが、あいにく、僕の周りに居るゲーム好きもまた、やっぱり同じような体たらくであるため、結局、分からずじまいなのである。お酒の席でゲーム談義をかわしたところで、「ファミコン~プレイステーション2」辺りの年代のゲームソフトの名前を出して、キャッキャと騒いで終わるのがオチなのだから。

それはさておき。

今回聞きつけた隠し要素の条件を満たすためには「とあるマップで」というのがポイントだった。なぜなら、スーパーロボット大戦の仕様上、1話ごとにステージが進んでいくので、まだそこまで進んでいないと試すことは出来ないし、それ以上進んでしまうと、もうそのデータでは試せない、ということになってしまうからだ。

そして、その「とあるマップ」とは、話数で言えば「25話」に出て来るマップだった。そこで「あること」を行なえばミニゲームに移るというわけだが、何を行なったまでかは、夢の世界では、良く分からなかった。とりあえず、ボタンをメチャクチャに押していたような記憶は、うっすらとある。

で、その「25話」の条件で考えた場合、僕のデータでは、既に過ぎてしまっており、もう、どうすることも出来なかった。一方、兄のデータは、まだ18話だったため、先に進めて行けば、ミニゲームを試すことが出来たのだ。

僕は、わざわざ1話から始めるよりも、兄のデータをちょっと借りた方が早いよな、と思い、25話まで一気に進めて、所定の位置に移動して、(多分教えられた通りだけど)ボタンをメチャクチャに押してみた。

すると、スーパーロボット大戦の画面とは全く異なる、ポップで明るい、サイコロ型格闘ゲームが始まったではないか!

サイコロ型格闘ゲーム、と、サラッと書いてみたが、そんなゲームジャンル存在するのかよ、と僕自身、思う。いや、実際にあるのかもしれないけれど。とにかく、僕が見たミニゲームは、そんなテイストの作品だったのだ。

どうやら、スーパーロボット大戦に登場しているキャラクター達が、格闘ゲームのキャラクターに扮しているらしい。なにそれ楽しそう。そんなゲーム出したら、それはそれで流行るかもしれない。いや、これも実際に、既に出ているのだろうか。分からない。なんか気になって来たけど、一回それは置いといて。

そして、サイコロ型、ということもあり、この格闘ゲームは、一言でいえば「運ゲー」の要素が強いらしいことが窺えた。これも良いことじゃないか。僕が知る限り「格ゲー自信ニキ」と呼ばれる人達のプレイングを見ていると、いかにも「初心者お断り」という雰囲気が漂っており、なかなか、取っ付き難い分野のイメージが強かったから。

それが、お互いにサイコロを振って、出た目の数字で、攻撃したり防御したり、そういう楽しみ方であれば、腕前を問わず、格闘ゲームに興じやすい。これなら僕もやってみようかなと思いやすい。

なんだこれ。「スーパーロボット大戦のサイコロ型格闘ゲーム」。僕の夢の世界で出て来たミニゲームで終わらせるには勿体無いんじゃないか。実際に開発に着手してくださいよ!スマホアプリとかだと、ちょうどサクッと楽しめそうじゃないですか!バンナムさん!バンダイナムコエンターテインメントさん!

・・・いや、そうじゃなくて。
・・・今回の夢日記は、そんなテーマじゃなくて。

僕は、そのミニゲームを、数人のキャラクターを使ってプレイしてみた。あいにく、何のキャラを使ったのかは、良く覚えていない。ただ、思い出そうとすると「キョウスケ・ナンブ」の名前を思い出したのは確かだ。

絵柄としては「THE・格ゲー」という感じだった。パッとイメージ出来る絵と何ら変わらないはず。体力バーがあって、攻撃を受けると減ったり、防御をしているとダメージが軽減されたり、だとか。そこに関しては、取り立てて書くことは無さそう。

ただ、前述したように、全体的なイメージは、ポップで明るめ、なのである。表現を変えれば「痴話喧嘩」的な感じであろうか。「殴り合っている」と書くよりも「ポコポコし合っている」と書いた方が、ゲームのイメージに即している。また、キャラクターの造形も、それに合わせてデフォルメされていた。みんな可愛かった。(小並感)

そんなこんなで、隠しミニゲームを満足するまで楽しんだ後、僕は、ゲームの電源を落とした。当然、セーブはしていない。なぜなら、兄のデータでプレイしていたからだ。

しかし、予期せぬ事態へと発展してしまうことになる・・・。

これまでの夢日記でも感じてることなんですけど、だいたい、タイトルでネタバレしていて、オチが分かった状態で読ませてしまうことになるんだけど、これって、どうしようもないのかなぁ?

「【夢日記】第〇話」としか書かないのも一つの手だろうけど、それだと、自分が読み手の場合、まず読もうとしないだろうな、とも思う。いったい何が正解なんだろうか・・・。

でも、このスタイルのまま、続けると思う。あとでタイトルを見ても「あ~、あの夢の話ね!」と、僕自身、思い出しやすいので・・・。

余談

僕は、間違いなく、セーブせずに、ゲームの電源を落とした。にもかかわらず、兄のデータは「18話」ではなく「25話」に書き換えられているではないか!

当然、兄は「なぜ勝手に進んでいるんだ・・・」と、訝しい口調で呟いた。そして、これまた当然、僕の方をチラと見て、訝しげな視線を送ってきた。

僕は「いやっ、確かにっ、あの時っ、セーブはっ、していないっ、はずだっ」といった具合のドモりっぷりでありながらも「無罪・無実」を証明しようとしたのだが、兄は聞く耳を持たず、取り付く島も無かった。

兄は、更に僕を詰問したりだとか、罵声を投げかけて来たりだとか、そういう事態には発展しなかった。ただ、ムードが、温和なのか険悪なのかで言えば、間違いなく、険悪だった。そんな空気感が、僕の心を、ズタズタに切り裂いて行った。

おそらく、兄の中では、弟はセーブをしていないつもりだったがいつもの癖で、誤って、セーブしてしまったのだろう、ぐらいに考えていたと思われる。セーブしながらも「俺はやっていない!」と言い張るタイプではないことを、兄自身、良く分かっているのだ。

いや、そもそも、僕の場合、過ちを犯してしまった自覚があると、罪の意識に苛まれるあまり、はたから見れば挙動不審状態であることが容易に察せられて「何かあったのか?」と問われて、泣く泣く懺悔を始める、そんなタイプであることを、僕自身は勿論、僕の家族全員、ちゃんと分かっているのだから。

とはいえ、仮に過失だったところで、この険悪なムードが晴れることはない。兄は、18話ではなく、25話からゲームを再開し始めたが、仏頂面を崩すことはしなかった。とてもじゃないが、僕から話しかけるような雰囲気ではなかった。かといって、この場からすごすごと立ち去るのもまた、憚られた。

僕は、ただただ、ゲームの画面を凝視しながらも、次に兄はどんな言葉を僕に投げかけて来るのだろうか、それとも、このまま沈黙状態が続くのだろうか、こういう時は時間しか解決手段が無いのだろうか、などと、やはり、心の中で独り言ちながら、重苦しい胸の高鳴りを感じていた。

心臓の鼓動が脈打つのが段々と速くなって、これ以上緊張状態が続くのはしんどいぞ、といったところで、目が覚めた。

現実世界の僕も、夢の世界と同様に、しばらく、動悸がおさまらなかった。ベッドの中で、何度か深呼吸をして、軽いストレッチを行なって、カーテンを開けて日光を浴びて、夢の話だったことを完全に悟り、何とか、日常生活をスタートすることが出来た。

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