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実は欲しくなかったことに気づく

欲しいと思って手に入れたものが、実は欲しいものじゃなかった。という経験ありませんか?

少し前にぼく自身にこんなことがありました。

あれは、Yielding Embodiment®︎のワークショップに参加していた時のこと。
ワークショップ会場の近くに「チリムーロ」という激うまケーキ屋さんがあります。
このお店は毎日やっているわけではなく、長い行列が出来ていることが多いので、ワークショップに参加しながらだとなかなか買えるチャンスがない。
ところが、お昼休みに他の参加者とダメ元で立ち寄ってみると、珍しく行列がなかったのです。
ラッキー♬と少し興奮しながらチーズケーキを購入し、喜びで全身を満たして軽い足取りで会場へ戻りました。

午後は参加者同士で練習セッションです。
クライアント役でセッションを受けていると、突然「あ、チリムーロのケーキ買いたくなかったわ」という体感がやってきました。
まったく思いもよらなかった気づき。
先ほどまでの浮かれきった自分の気持ちとの落差に、しばし呆然としてしまいました。

思い返してみると、
・他の参加者が行くと言った。
・珍しく時間がある。
・良い天気
という条件が揃い、少し興奮して気が頭に昇った状態でふらっと行ってしまったようです。
それが、イールドワークのセッションを受ける中で身体に戻り、「いまここ」に落ち着いたことで正気を取り戻したのだと思います。

自分の本心に気づくと、さっきまでの浮かれ気分はどこへやら。
「家に持って帰るのめんどくせぇな」とまで思うようになってしまいました。

今回はケーキというライトなことでしたが、ほんとはやりたくないけどやっていることって誰しも結構あるんじゃないかなと思います。
そして、そのこと自体に気づかないようにしている。
わかっちゃうのが怖いから。

イールドワークセッションを受けると、これまで知らんぷりしてきたことに気づいてしまうことが多いようです。
身体を感じる力に蓋をして過ごしてきたけれど、身体を感じるという体験をすることで、その蓋が開いてしまう。
これまで気づかなかった違和感に気づくようになる。
これまでと同じ感じ方、見方、とらえ方が出来なくなる。
これまでの自分ではいられなくなる。(これまでの自分というのも幻なのですが、、)

蓋をしたまま日常生活を送っている方が大多数だと思います。それはそれでいい。それもいい。
でも、なにか生きづらい、なにか窮屈、なにか不安。
そんな時、居心地が悪いところでどうにかしようたって、なかなかめぐりは良くならない。
居心地の良いところ、なんかいい感じを体感すると、同じ景色も違って見えてくる。
そんな体験をするのに、イールドワークセッションは最適なんじゃないかと思うのです。

※ケーキは翌日美味しくいただきました◎



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