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12月16日 ABCラジオ浦川泰幸の健康道場プラス 隆祥館書店店主 二村知子の今週の一冊は、レイチェル・ブライアンさんが書かれ、中井はるのさんが、訳された子どもを守る言葉「同意」って何?YES、NOは自分が決める!です。


この本は、今、小・中学校で、スクールカウンセラーをしている娘から教えてもらいました。
お子さんが5歳ぐらいになられたら、ぜひ親子で一緒に読んでいただきたい
自分を守ることのできる大切な本です。

ジャニ-さんの一件から、芸能人だけではなく、一般の男の子も小さな頃から性被害の対象になっていることが明らかになってきました。今こそ必要な本だと感じています。

そこで、自分を守るために知っておかなければならないことを書かれた部分をご紹介します。

【同意とは】
キミの体はキミのもの 100%自分のもの 自分のことは自分で決める。
自分の気持ちを信じよう
同意をする・同意をもらうってどういうこと
誰かが、力ずくで同意させてもそれは、本当の同意じゃない
安心してつきあえる関係を育てよう
一度信頼し合えたからって、それは、永遠に続くとは限らない。
自分はどうかな?
そこにいなくても、その人に関することなら本人の同意が必要
誰かの写真や動画を、本人の「同意」をもらわずにシェアしてはいけないよ
シェア: スマホやネットで他の人に送ること
どうしてか?
それが、18歳未満だったら犯罪になることもある。

「同意」の確認をしあうのには、練習が必要

【バウンダリーとは】
境界線 さかいめの線のこと
「これはイヤだ」と思うことの間を分ける、見えない線
ひとりひとり、相手によってバウンダリー境界線は違う。
「たとえばハグのルール」
自分のバウンダリー境界線はどうやって決めるの?
「自己決定権 」自分で決める。
だけど、時には、安全や、健康のために、自分で決められないこともある。
例えば、駐車場では、大人と手をつなぐ
病気を治すために薬を飲む
道路を渡るのは、信号が青になってからとか

☆きみだって助けられる
一番大事なことは、相手にこう伝えること
「キミは悪くないよ!だれかが、キミの同意なしに、バウンダリーを越えてイやなことしてきたときは、してくる方が悪いんだ。

☆みんなで支え合おう
子どもが、自分の身体のことをどこまで決めるかは、それぞれのおうちで違う。
どうしていいかわからなくなったときは、助けてと言っていいんだよ。
「助けて」と言いたいときは
もし誰かがキミのバウンダリー境界線を越えてきて、
怖い、痛い、どうしたらいいのかわからない、いやだと思ったら、とにかくすぐに助けを呼ぶんだ。

「同意」してもしなくても子どもにしてはいけないことがあるからね。
おぼえておいて そんな時悪いのは、絶対にキミじゃない。
キミを助けて、守ってくれる人とつながることが大切だよ。

先日もニュースで、小学校の教師による盗撮事件を見ました。
実は、いま、服を着ていない子どもの写真を撮ったり、撮らせて送らせたりしていることが問題になっています。

日本では、子どもは、「目上の人のことを聞くべき」という文化が今も主流です。
そうした中で「親の」「先生の」「年長の」言うことがほぼ絶対的で、子どもの意思、「同意」「不同意」が、ほとんど軽視されてきました。
「同意」を尊重されない社会に暮し、育ってきたことを自覚し、その弊害を見つめ直す必要があると思います。

子どもにもそれぞれの感覚や、意思で決める「バウンダリー」があり、それを自覚し、守るためには、「同意」の確認が常に必要なのだと明かすこの本は、当たり前のことを語りながら、同時に、日本の大人の常識や、社会の在り方に大きな一石を投じるものと言えます。
そしてこうした知識を身につけることは、将来にわたって健全な関係を築くための力になると思うのです。

本の巻末に、詳しい説明コーナーもあります。
こどもたちのための相談や、情報の窓口も載っています。
お子さんの将来のためにもぜひ、一緒に読んでいただきたい本です。

隆祥館書店では、常備しています。
☎0667681023
メールアドレス
ryushokan@eos.ocn.ne.jp

隆祥館書店 ホームペ-ジ
https://ryushokanbook.com

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