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夏といえば海です?山です? いいえ、FUJI ROCKです。



さてさて、私は先日夏の大イベント「FUJI ROCK」に行って参りました。
新潟県の苗場スキー場で開かれる、国内最大のフェスですね。毎年沢山の方が来場されます。



序文


ところで世界3大音楽フェスをご存じですか?

Coachella(アメリカ)、Glastonbury Festival(イギリス)と、なんとこのFUJI ROCK FESTIVALも世界3大に格付けされているのです。なんだか誇らしいですよね。

なので海外からも有名なアーティストが沢山来ますし、それを目当てに多くの外国人もこのフェスを訪れます。


そういえば、なんでFUJIなのに新潟なん?富士山の麓ちゃうんけ?と思いませんか?私も開催当日まで山梨だと思っていた方の口です。


実はFUJI ROCK最初の会場は山梨でした。

初開催は1997年。Red Hot Chili Peppers やFoo Fighters、THE HIGH-LOWSやGreen Dayといった錚々たる顔ぶれでした。

しかし、初日に台風が直撃。初開催とあって、参加者も備えが少なく倒れる人が続出。

またそこに対する運営側のリカバーも会場のアクセスも悪く、初開催は初日で急遽終了するという辛酸を嘗める結果となりました。


そこからフェスに最適な場所を探し続け、東京豊洲での開催を挟みながら苗場という地に辿り着いたのです。

そこからフェスは徐々に成長を続け、毎年7月末の苗場には約12万人もの人が集結します。



私が初参加をしたのが2018年。

3大フェスやし、人生で一回は行っておきたいと思いつつも、その敷居の高さからやっと重い腰を上げての参加でした。


その年はボブ・ディランが初めて日本のフェスに出演するという貴重な回で、その他にも脳みそが混乱するくらい有名なアーティストが大勢参加していました。

なぜ今まで来なかったのだろうか、と本当に後悔したのを憶えています。


ただその年は大型台風が直撃し、夜中に宿泊テントごと転がって大雨の中泣きながら設営し直すといういい思い出が出来ました。

そんな過酷な初回となったとはいえ、また来たいと思わせるフェスってすごいですよね。
人生で一回と言いつつ、夏の恒例となってしまいそうです。


FUJI ROCK 23


そんなFUJI ROCK 2023。
今年も多くの有名なアーティストの方が来てくれました。
WEEZER、THE STROKES、矢沢永吉、YUKI。
ああ、書いているだけで余韻がすごい。


なんで、今年もたくさんの人、人、人。

シャトルバスは長蛇


ここで大変なことに気が付きます。



チケットがねぇーーーー!!!!



忘れないように玄関に置いたら忘れました。


泣きながら当日券を買う羽目に。。

あー、6万あったらなにができただろう。



そんなハプニングもフェスの醍醐味です。
でもチケットだけは絶対忘れてはいけませんよ。あとは大概なんとかなります。

なんならテント忘れたこともありますが、優しいおっちゃんが貸してくれたこともあります。
フェスは優しさでできてます、ありがとう。



今回楽しみだった一つ、ELLEGARDEN。
学生時代、私のBGMでした。

ELLEGARDENを聞くと、当時の青くて苦くて素敵な思い出が鮮明に蘇ります。



タイムテーブルはAlanis MorissetteとFoo Fightersの間、堂々のGREEN STAGE。

私は最前ブロック後方で1時間待ち、ライブを楽しんでいました。

予想通り、演奏中のモッシュは激しさを増し、後方からの突き上げもあり、私自身も前方に押し出されまいと踏ん張りながら楽しんでいました。

もう若い時のように、サークルの中で狂ったようにもみくちゃになって、ダイブしては後方からまた最前に駆け上がる、なんてのは体力が持ちません。

(※昔はダイブが禁止されていないところがほとんどでした。)


お願いがある。

前列には次のFoo Fightersを楽しみにしている子供連れの方もいる。
さっきから激しすぎて何組か搬出されている。

ラスト2曲も激しい曲になるけど、みんなが楽しめるようにしよう。

ボーカルの細美武士が言い、歓声が挙がる。


確かにFUJI ROCKには多くのバンドとそれを見に来る人がいる。子供連れも多く見かける。

音楽の特色も様々、聞き方も多種多様。

どんなフェスにしたいのか、参加者は当事者意識をもって臨むべきかもしれない。
上から大人が降ってきたら、子供は退場するしかない。

激しさを優先するなら年齢制限が必要になるし、自由を求めるなら道徳心やマナーが問われるようになる。


ラスト2曲、盛り上がりは衰えることなく会場のグルーブ感は一層強まった。

しかし、ダイブも止むことはなかった。


跋文


高校生の時分、punk rockにはまって下北や横浜のlive haouseを駆け回っていたあの頃。


Hawaiian6を最前で見るために6時間。
小さなhouse前で並んだ真夏の日。

こんなアホはそういないと思っていたら、社会人のお姉さんが後ろに並んだ。



音楽のあれやこれやで意気投合し、ガリガリ君を買ってくれたお姉さん。
ダイブをすると乳を揉まれて困ると言っていたお姉さん。
「あいつらはpunksじゃない!」と憤っていたお姉さん。

色んな楽しみ方を教えてくれました。


Live終わりに、「今日はホックまで外されたわ!見つけるまで出待ちしてやる!」と笑っていた。



帰りの新幹線でビールを飲みながら、なぜかそんなことを思い出していた。

悪い奴もたまに出くわしたけど、暗黙を理解し、秩序を守りながら楽しんでいる恰好が良い大人がLive houseにはたくさんいたなぁ。


Liveのルールも制限も、当時と比べるとかなり増えた。
それを煩わしいと思うか、妥当と思うか。あのお姉さんはどう思うのだろうか。

今のフェスをどう楽しんでいくべきか。
またお会いすることがあれば是非ご教示頂きたい。



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