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【CL愛知2023】ルギアVSTAR+バンギラスV(sv1)(全文無料)【反省】

0.はじめに

SIMPLEシリーズ2023 THE 惨敗

せっかく当選し、出場もしましたがめっちゃ負けました…
残念ですが さようなら…

と普段なら終わってるところですが、ありとあらゆるリソースを投げ込んで夢中になって調整したおかげでかなり納得のいく案が出来たのと、後で自分を含めた誰かの役に立つかもしれないので記録として残します。
全文無料です。

納得いくまで準備した大型大会、なんと負けても楽しい…

継続に重要なのは結果よりも過程であることだとカードゲーム小僧が言うてました。かくいう私は三十路のカードゲームおじ、本当にその通りだと思います。

目次のテンプレはこちらを使わせていただきました。謝謝

1.前提の共有

メタゲームに関して

ギラティナ、ミュウ、ルギアの三強
・次点でミライドン、ロストバレット、サーナイト

わかりやすい。

デッキジャンルに対する評価ともあまり相違なく、勝ち頭の中から順当に選ぶ感じになりました。けして勝率そのものが他と比べて群を抜いていたわけではなかったルギアを最終的にデッキ選択を後押しした要素としては…

・1位になりたい。
・お約束をクリアできた後のゲーム展開で捲られにくい。
・環境最初期に元々プレーンなエネルギーのみのルギアをずっと評価していて、ギラティナのあまりのシェアの多さ≒280以上の打点を基本ギミックで出すことの必要性が増えすぎて諦めざるを得なかったが、ルギアは拡張性もあり、単純にギミックが強いのでやっぱり使いたかった。
・基本的な立ち回り面でミスが起きにくいし時間的な余裕もある。トラッシュのアーケオス君の指差し確認で今日もご安全に。
・1位狙い。
・デッキの冗長性と対応力のバランスを最後まで見極めた結果、かなり納得のいくまとまりになった。このデッキなら多少意識されても自分より明らかに強い人にもパワーで勝てると思った。
・出回っているルギアのリストが抱える問題点、急所、疑問点をある程度解消できたという自負があった。
・このデッキなら負けても悔いはないと思った。

・1位を目指したい。
・ルギアとバンギラスが好き、2世代キッズなので… 1世代キッズでもあるのでいうてミュウも好きですが… 4世代はちょっと離れてた時期なので(相対的に)そんなでもない
・やはり、1位…

これらの要因で早い段階でルギアに決め打ちして、リストの細部の精査と対面練習を延々と行う日々を送ることに。

2.デッキリスト

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画像フォルダを漁ったら1.2枚違いのバージョン違いが大量に出てきてひっくり返ったので、2/25時点での最終バージョンのみ 

ポケモンカードにありがちなこと:手のひらは無限にひっくり返るし、これだ!と思ったデッキでも明日は同じ形をしていない。

3.デッキ解説

基本的な採用圏内のカードはだいたいこちらに書かれています。

デオキシス+フュージョンエネルギーのギミックは今回は採用しなかった案ですが、これらのテキストはデッキジャンルに対する理解度を上げるための大きな助力となりました。

4.採用カード解説

・ルギアV/VSTAR 4-3
4-4になさりたい きもち スイレンには よーく わかります…
明日には手のひらを返してるかもしれません。

・アーケオス 4
いくらなんでもこれは4 削る候補になったこともない。
スイレンでも助走をつけて殴るレベル…だと思ってるんですが、常識は常に疑うべきゆえ、いつか減らす日が来るかもしれません。頭は柔らかい方がいい。エクストラレギュレーションでは枚数を落としてるみたいですし。

・バンギラスV 2
2枚使うのでギリギリの2 全火力を集中させることでこのデッキジャンル最大打点350を生み出せる切札です。逃げる気がなさすぎてスタートするとお荷物になる展開が一定数ありますが、後述するボタンでカバーします。

・イシヘンジン 2
ロスト系統、ミライドン、アルセウスに2枚あると安心の2。かなり直前までギガハンマーの反動を解消しないとだいちのこどうが撃てないと思ってました。(怪談)

・ネオラントV 2
アッセンブルスター後にいくらエネルギーを圧縮できるとはいえ、サポートからサポートを引けるわけではないし、常にその場で最適なサポートをプレイしたい。序盤中盤終盤いつでも強く余ったボールの投げ先としてベストマッチなのでここは厚く採らせていただきたい。

・バケッチャ 1
ある程度検証した結果、雪道ミュウが得意な雪道ジャッジマンに対してスタジアム4枚の現物のみで立ち向かうのは無謀という結論になりました。
こちらがサイドレースを先行するギラティナやサーナイトが逆転手段として用意している最終盤の神殿ツツジみたいな展開にもある程度の枚数が入っているボールが解決札になるかならないかでは解決能力が段違いで、スタートする可能性があるとかとは比較にならないリターンが見込めたので…

・ハイパーボール 4
・キャプチャーアロマ 4
今のカードプールでこのデッキジャンルに合った強いボール2種類。
表裏どっちでもいいときのキャプチャーアロマ、ニコニコしますね。

・スーパーボール 2
え?ネスト一択では?気は確かか?という人もいるかもしれません、わかります。自分もかなり長い間そう思ってました。
序盤にアーケオスを手札に加えてトラッシュに送る一連の流れをアシストすることの価値は非常に高い。また、複数のボールがあった際に最初に投げることで複数の当たりが存在する際にプレイの方針を定めやすい。
・中盤から終盤にかけて山のエネルギーを抜いて圧縮できるので、目的の手からプレイすることで特性を発動するカード(ネオラントV,バケッチャ)にたどり着く可能性が高まる。

ことから無理なくプレイの流れに組み込みやすいため、ネストボールを抑えての採用を決めました。如何せん枚数を絞っている第3のボールなので変更しても大きな差は感じづらい。加えて他のカードとの組み合わせでちぐはぐな事が起きる可能性もあるカードですが、総じてこちらの方が無駄撃ちは少なく、デッキの資源を十分に生かせる、お得な行動につなげられる選択だったと思います。

・活力の壺 3
いちげきを冠するポケモンがわざをしっかり撃つためにゲーム中2回は使いたいが、3回プレイすることはまぁよっぽどない。しかし…

・博士の研究での巻き込み
・いちげきクラッシュでの巻き込み
・サイド落ち
・デッキの底の方にいる

いずれもパターンでも2枚プレイすることがかなわずにわざを撃てなくなるケースが起きることがあります。それはすなわち敗因になりがちなので、3枚目は必要な冗長性だと思っています。

・こだわりベルト 2
練習にてルギア同型のマッチアップをある程度こなすにつれて以下の事が浮き彫りになってきます。

①バンギラスVがVガードエネルギー付きルギアVSTARを倒すのはいちげきエネルギー4枚要求になって非常に困難を極める
②そもそもルギアVSTARがバンギラスVを倒せない
③ダブルターボエネルギーをつけたルギアVSTARがルギアVを倒せない
④アーケオスを1体失ったゲームで特に起きる、バンギラスVのエネルギー要求をダブルターボエネルギーで賄う必要性が生じたゲームで、260で打点が止まってしまう

これらの障壁は明らかな攻撃回数の増加や行動の制約、すなわちテンポロスを生み、勝敗を少なくない影響を与えていました。③④に関してはこのデッキを使う以上頻発するためこれはすぐに解消するべきだと判断し、こだわりベルト2枚の枠は固定で他の枠をやりくりする方針で今回のデッキを調整しています。

・博士の研究 3
4枚目は冗長性 vs 対応力バトルで道を譲りました。ネオラントVに頼らずに手札にはあってほしいが、3回目はほとんど撃たんです。

・ボスの指令 2
・セレナ 1
ベンチポケモンを呼ぶシリーズ。4枚採用が一般的ですが回復系のカード2種採用のために今回はより呼ぶ範囲が狭いセレナの方を譲りました。回復系とベンチ呼びのサポートが行う「有利戦闘を行う」「倒す/倒されない」ためのやりとりは必要になるタイミングが近いので、枚数上大きな問題はなかったと思います。

・ジャッジマン 1
・ツツジ 1
このデッキのジャッジマン、言うほどそんな雑に撃ちたいか?→全然撃ちたくない。ミラーの後手とツツジ圏外の時に1枚はないと困るけどかなりしょうがなく撃っている。→じゃあ減らしてもいいね
スパイクタウンのジムリーダー・ネズの実の妹、本当に好きでした…

ネオラントV2枚採用であり終盤にサポートを打ち分けられることや、手が遅れてサイドを先行されるケースでジャッジマン2枚目よりも価値が高いと判断して今回はツツジと1:1にしました。

一番効くと思われるロスト系統がサイド3で番を返すプレイを取ってくるかどうかはやや相手依存で、すあなにかくす+はたらくまえばのギミックや、フュージョンシステム等完全ではないにしてもツツジをケアしたプレイや構築をしてくることもままあり、展開が遅れるケースを割り切ってサイドをさっさと取り切る方針でここをセレナ2枚目/あるいはジャッジマン2枚目にするのは一応なしではなかったかも…?

とはいえ、撃たれないと思ってる相手に直撃させて捲れることも全然あるので、この日時点で不正解とまでは思ってないです。

・バーネット博士 1
ネスト多投/ルギアVSTAR4枚の構築だとこれを増やすのは一貫性があると思います。1枚は選択肢としてあったほうがよいが、別に毎回使うわけではないし、2枚目以降を撃ちたいシーンは皆無だという認識です。

・ボタン 1
・チェレンの気くばり 1
回復という点に限って言えばボタンよりもチェレンの方が回復量が多く見込めてリターンが大きい。バトル場からの逃げ札という点まで込みで考えると逃げるためのエネルギーが多いバンギラスV,イシヘンジンに当てることができるボタンに軍配が上がります。

それぞれ必要になるシチュエーションが異なり、非エク主体のロスト系統にしっかり勝つためになるべく両採用をしたいが、なんやかんやでボタンが負けがち…うーん…とうなる日々を過ごしていました。紆余曲折あって、直前にようやく両採用に踏み切ることができました。本番当日も大活躍!

戦績はぱっとしない一日でしたが、こういった細部で確かな成長を感じられて嬉しかったです。勝った負けたはその時々で揺らぎがあって当然ですが、こういう準備段階で考えてたことがうまくいくと、カードゲームやめらんねえな…って思いますよね…思いませんか?

・テーブルシティ 3
スタジアム現物3枚+バケッチャ1でスタジアムの妨害に立ち向かうという方針はかなり早い段階から決めており、この枠は最初はあくの塔でした。
しかし、環境の変化に伴いあくの塔の持つ最大のメリット「被ったあくの塔を捨てることができる」がなくなってしまいました。
ルギアVSTARが意識される側のデッキタイプになったことで、こちら側がサイドレースを先行している際に発生する「ツツジ+シンオウ神殿」の捲りに対して適切なプレイにならないからです。逆転されないためには山にスタジアムが残っていないといけないので…。

現物がコストにならないあくの塔よりは、コイントスのモンスターボールの方が流石に強い。あくの塔は結構コストに困るカードなのでなんならその前提がなくとも全然迷っていいレベル、という認識です。

これを踏まえて最も都合がいいのはテーブルシティ2あくの塔1の構成。これはまだ試せていませんが、やったことある人がいたらこっそり教えてください。

いちげきエネルギー 4
ダブルターボエネルギー 2
Vガードエネルギー 3
ラッキーエネルギー 2
ギフトエネルギー 2

一般的なエネルギー配分よりもプレーンなエネルギーが1枚少ない、本当に下限(をもしかしたらわずかに下回っている可能性がある)くらいの枚数だと思います。ここの枚数の納得に関してはかなり時間がかかりました。
・回復サポートを採ることで、トラッシュされるはずのエネルギーを直接手札に回収するゲーム
・こだわりベルトを巻くことで、ダブルターボエネルギーをアタッカーに使ってもよくなりエネルギーの節約になるゲーム

これらを作り出すことで、エネルギー総数を抑えても事故(わざが撃てなくなる)が許容できるギリギリのラインを見極めることができたと思っています。いちげきクラッシュの機嫌が悪すぎるパターンはどう見積もっても全人類にお祈りが発生するので。

プレーンなエネルギーの中でVガードエネルギーを多く採っているのは、天敵のミュウに対して最大3枚使うケースがあるためです。Vポケモンが倒されないことの価値が高すぎる。特にダブルターボエネルギーのついたミュウVMAX目線での耐久指数はVガードなしルギアVSTARの280Vガード持ちバンギラスVの230+30パワータブレットの要求枚数が同値になることが、この考えを更に後押ししています。

5.不採用カード解説

・かがやくアマージョ
わざを撃つことにつながらないポケモンにリソースを割く余裕はあまりなく、事故要因になる割に置く暇がないかなとなりました。加えて今回は回復行動は別の手段で補っています。

・ドラピオンV
このカードがデッキに入っていることで勝てるようになる試合も一定数ありますが、これがあっても雪道が解決できないと余裕で負けとる…
ミュウの対策をするポケモンとしては同じ1枠でもバケッチャの方が価値が高いとなりました。あくのアタッカー3体目がどうしても欲しい!となった時に白羽の矢が立つと思います。

・ヒガナの決意
これに出来てセレナに出来ない事はあんまりないと思いました。別に博士の研究を撃つほどではない、くらい暇なときに強い。しかし、どのゲームでも絶対必要でない割には発動条件が厳しく得られる結果も不安定すぎるという考えです。

・リゲインエネルギー
回復行動をサポートで補っていることと、成立させるための条件がかなり厳しい(最初の番にルギアVが2面置けていることがほぼ必須)点があまり使い勝手が良くなく、今回は見送りました。

6.基本プレイ解説

・大きな声でアッセンブルスター。お約束をちゃんと守れたものに次の番が訪れる、ポケモンカードはすべてがテンポに集約される脱落式のゲーム…

7.今回の良かった点、反省点

・使いたい!と思ったジャンルの構築をかなり使いたくなるまで仕上げることができたところが本当に良かったです。誰かに教えてもらっただけとか全然練習出来てないとかであまり腑に落ちてないまま当日を迎えた大会、何とも言えない悔しさだけが残って大抵いい思い出にならんくて全然楽しくないので…。
・非ルール主体のロスト系統、サーナイトexに対する研究はあまりできませんでした。拡張性も高く、伸びしろのあるジャンルだと思います。

8.スペシャルサンクス

この男たちです。
自分より遥か高みにいるので、フォローするといいことがありますよ。

9.終わりに

近々シティリーグs3なのですが既に案は出涸らしだし、フデタニ君が見事にこのジャンルに対するアンチデッキで堂々たる成績を残した上に、直前まで用事ありすぎて本当にオワダリ(終わったフラダリ)

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