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フリーランス宣言から1ヶ月の現状レポート

6/1から無事フリーランス生活に入りました、生きてます。
フォトグラファーのクロカワです。

日々Twitterで写真を投稿したり「今日は撮影案件だ〜」とか騒いでいますが、前回のnote 「令和元年、フリーのフォトグラファーになります。」にてフリーランス宣言をして約1ヶ月。
実際にフリーランスになって1週間経ってどんな生活をしてるのか、どんな仕事をしてるのか、そもそも仕事が来てるのかを報告を兼ねて書いてみたいと思います。

SNSから仕事は来る

来ます。来ないって人もいるので人によりけりだとは思いますが、僕の場合はSNS経由でお仕事が来てます。人の繋がり5 : SNS経由5 くらいの割合です。お仕事の特徴が如実で、SNS経由のお仕事は大抵が「クロカワのテイストで」って形のご指名案件と言いますか、作風をまるっと任せていただける形です。

もちろん任せていただくからには、こちらからイメージボードや配色コンテやポージングの絵コンテなど提案してって形になるし、そういった作業は発生しますが、そこはもともとディレクターをやっていたので得意分野ですね。クライアントの予算に応じてどこまで提案を作るか、そもそも予算内でどこまでできるかの擦り合わせの提案はこちらからしてます。企画提案費も基本的に頂いてます。

自身のテイストを明確に打ち出していてよかったなと実感しているところです。「この人は何ができるか、何が得意か」が明確なほど発注はしやすい。僕がディレクターだった時、発注する際もそこは感じていたので真理だと思います。

ディレクターとしては、誰をアサインするかを上のクライアントに通すわけですし、文脈として「こういった発信をSNSでしていて今回の企画にぴったりで、フォロワー数もこれくらいいますし」っていうコミュニケーションができればプロジェクトも円滑に進む。逆に「なぜこの人なんですか」って聞かれた時に「色々撮れますし」とか「フォロワー数はとりあえず多いですし」とか、ちょっとふわっとしてしまうと通しづらいので、リスクを承知で「できること・得意なこと」を明確に発信してますし、それが良かったようです。

副業時代から費用感が明らかに変わった

ここは「生きるため」という実情が大きく作用したところです。1日いくら稼がないといけないのか、を綿密に計算すると副業時代の単価からあげなきゃいけなくなりました。とはいえ、ただ単価を上げるだけというのは違うので、撮影のクオリティも当然ですが、企画提案や資料制作のクオリティも上げていきました。2-3時間の撮影であっても移動や事前準備を含めると半日以上は自分の時間を使うので、いくら以下のお仕事はしないって方向を決めています。とはいえ色々な予算調整の仕方はありますし、逆に予算が大きければ提案できることも多くなるので、基本的にクライアントの予算をヒアリングして内容や予算がはまるように調整しています。自身で決めた最低受注単価以下でも面白いと思ったり自身の経験になるお仕事は積極的に受けたいので、なるべく調整したりはしてます。ちなみに1枚いくらって形のお仕事はほぼ無いです。

今後はこの費用感をさらに上げていけるようにクオリティやできることを増やしていかなきゃって思ってもいます。

サブ的なお話として、アシスタントを基本的にはアサインするようにしています。ストロボを使うお仕事がほぼなので、色々機材が多いので一人じゃ難しいのでアシスタントを何人かのメンバーに都度相談してお願いしています。僕は力持ちでもないし車も運転できないし、撮影現場ではクライアントとのコミュニケーションを大事にしているので、その裏で動いていくれるアシスタントは僕の撮影にはとても大事な存在です。アシスタント代ももちろん出しています。あと僕持ちで焼肉で打ち上げしたりとかも。肉を食わなきゃ撮影は終われない。

どんな案件をこなしているのか

前提として、僕がやりたいお仕事は「広告・ファッション・アーティスト」なので、そういったお仕事が来るといいなと思って作品撮りなどしてきました。

以下、現在撮影済みおよび受注している撮影案件の概要です。

・大手クライアント広告撮影
・某プロジェクトの著名人複数人撮影
・アーティストのアー写・ジャケ写撮影
・アーティストのMV撮影(スチールでコマ撮りアニメーション)
・デザイン会社の社員撮影(コマ撮りでアニメーションGIF)
 ・国産アロハシャツブランド立ち上げ時のルック撮影
・アパレルブランドのSNS用撮影
・アパレルブランドのルック撮影
その他もろもろ....

という感じで、望み通りのジャンルのお仕事をありがたくやらせていただいたます。嬉しすぎて夜中まで企画書作ったり若干ワーカホリックになってますが、ありがたいことです。

30超えて独立したSNS出身のフリーランスフォトグラファーの1ヶ月目としてはなかなか悪くない状況ではないでしょうか。もっと若い子達ならまだまだ色々案件の数を受けられるでしょうし、自信過剰ってわけじゃないですが、俯瞰してみてもちょっと夢があるかなと思いました。

で、稼げてるの?

おかげさまでとりあえず夏は越せるくらいの売上は立ってます。案件単価のばらつきはありますがフリーランスとしては夏は越せるくらい、30代会社員の月給だとざっくり3-4ヶ月くらいは贅沢しなきゃ生きられるくらいでしょうか。
ラッキーパンチや独立ご祝儀的な案件もきっとあるのではと思うので油断はゼロです。怖がりなので。
これが「稼げてる」なのかどうなのかは正直わからないけど会社員時代よりは短期的にみて稼ぐことはできてます。が、年で見ると結構話は違う。会社員はボーナスあるし有給あるし福利厚生も保険料も、と結構優遇されているので、フリーランスは会社員時代の2倍は稼がなきゃならないぞ、と。

基本スタンスとして、受注確定前の話は7割消えると思っているので、受注確定するまで、むしろ入金があるまではまったく安心できないと思ってます。結構これはフリーランスあるあるなんじゃないかなと。フリーランスは油断したら死ぬ。

全力で立ち漕ぎを続けること

この見出しはフリーランスとしてある業種で第一線を走り続けている友人からの言葉です。先の不安は常につきまとうしなんら保証がないのがフリーランス。油断したら簡単に死ぬ。なので常に全力で自転車を立ち漕ぎし続けてる感じ、だそうです。僕ももっと立ち漕ぎしなきゃですね。

ラッキーパンチって言葉についてもちょっと考えを改めるタイミングがありました。大先輩のフォトグラファーの方とラッキーパンチの話をしていたら
「予算が大きかろうが小さかろうが案件が来る保証が無かったのは同じこと。全てがラッキーパンチであり、全てが必然かもしれない。ありのままを素直に受け止めて感謝し続けてきた」
と素敵なお言葉をいただきました。まさにその通りで、ラッキーだなんだと一喜一憂することにあまり意味がなくて、ありのままの現状を受け止めて次を考える、これを繰り返すしかないんですよね。

フリーランスになって良かったのか

良かったですと今は胸を張って言えます。無駄なストレスは無いし、プレッシャーや前向きな負荷のストレスはありますがそれは自身を鼓舞するガソリンなので大歓迎。大変なことも多いけれど清濁合わせて今は楽しめてます。まだ1週間しか経ってないですし。

ただ、1週間しか経ってなくても本当に色々なことが起きて、濃密な時間を過ごせています。万人にフリーランスをオススメするのは違うけど、クロカワは元気でやってますと言える状況ではあるので本当にありがたい。

最後に、とても大事なこと

7月8月はまだまだ案件入れられるので、お仕事のご相談お待ちしてます。
(ここがとても重要)
企画がフワフワでも提案から入れるので、早めのご相談も大歓迎です!
と、駆け出しのフリーランスらしく営業してこのnoteを終わろうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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