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GⅠ安田記念の有力馬考察

前回記事およびレース結果について

こんにちは、りゅうきです
先週投稿いたしましたこちらの記事『GⅠ日本ダービー(東京優駿)の有力馬考察』はもうお読みいただけましたでしょうか?考察を終えて最終的な有力馬候補とレース結果はこんな感じでした

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と、考察を終えての勝ち馬候補だった①エフフォーリアを軸馬として予想を組み立て結果は勝ちに等しい際どいハナ差2着で、さらにこちら激推ししておりましたステラヴェローチェが9番人気で3着に食い込むというところまでは満足のいく内容でしたが切れ味のある『ディープインパクト系』に注意と示しながら勝ち馬⑩シャフリヤールを推しきれなかったところが悔やまれますね。ですが今回も概ね納得のいく内容でしたのでお読みいただいた方々にとって少しは馬券の参考になったのではと思います。まだ読んでないよーて方はお目を通していただけますと今回の内容もなお一層ご理解いただけるのではないかと思いますし、今週のGⅠ安田記念も同じく東京芝コースで実施されますのでぜひともご一読くださいまませm(_ _)m

では早速今週末行われます、GⅠ安田記念のレース考察を独自の『東京芝コース攻略法』などを踏まえながら行っていきたいと思います。

東京コース攻略法とは?

まず最初に『東京コース攻略法』とは何ぞや?から説明しておきますと、この春の東京開催時における東京芝コースの特徴・考え方を加味した攻略法になっておりまして、先週までの傾向を基に今回の安田記念でもこの攻略法で攻めれば予想や馬券検討にて好結果が得られるのではと考えました。その攻略法は主に『持ち時計』&『上がり時計』『ブラッドバイアス』『中距離適正』の観点から見ていきたいと思います。

ではまずは一つ目

1.春の東京芝コースは『持ち時計』&『上がり時計』を重視!

春の東京開催の芝コースは一年を通して一番状態もよくタイムの出やすい高速馬場になることが多いです。そんなことからも出走馬のこれまでの経験値とも言える『持ち時計』『上がり時計』は馬券につながる重要なファクターとなります。ではそれぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

『持ち時計』とは今まで出走したレースで出した走破タイムのことで、今回は1600mでのレースなので出走メンバーの1600m持ち時計を速い順で挙げてみますと、

芝1,600m 持ち時計 上位馬
1位:⑧インディチャンプ 1分30秒9(東京)
2位:⑤グランアレグリア 1分31秒0(東京)
3位:
⑫ケイデンスコール 1分31秒4(阪神)
4位タイ:③ダイワキャグニー  1分31秒6(阪神)
4位タイ:
⑬シュネルマイスタ  1分31秒6(東京)
6位:②ギベオン  1分31秒8(東京)

とこの上位6頭が1分31秒台の時計を持っており、先週の芝コースの勝ち時計のほとんどが高速決着でしたので今回も同様に速い時計が出ると考えるならば特に東京コースで抜けて速い持ち時計の上位2頭の中から勝ち馬が出るのではなかいなと思います。

次にここでいう『上がり時計』とはゴール前3ハロン(600m)の合計タイムのことでよく出馬表や出走表に記載されていたり、競馬場での掲示板で表示されていたりします。

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この『上がり時計』は何を意味しているのかというと前述通りゴール前3ハロン(600m)の合計タイムのことなのでこのタイムが速いと「最後までバテずに伸びた」ということに値します。さらによく’メンバー中最速’のような言い方や表現をすることがありますがこれは、

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のように、最近のネット系の出馬表であれば上記画像のように上がり時計表示に色付けがしてあってそのレースでの「出走メンバー中何番目に速い上がり時計だったか」が分かるようになっており、netkeiba.comさんなら速い順に黄→赤→青の順で表記してあり、競馬ラボさんなら速い順に赤→青→橙の順で表記してあって非常に分かりやすく便利です。この『上がり時計』は同じ距離のレースで34秒台で走る場合もあれば35秒台で走る場合もありもちろん同じレースであれば速いタイムにこしたことはないのですが、違うレースで同距離であれば特にそのタイム自体にそんなに意味はなく「出走メンバー中何番目に速い上がり時計だったか」の方が重要であると考えます。

オークスや日本ダービーの週の東京芝コースのレース結果を見てもらえればお分かりになる通り、現状東京芝コースのほとんどのレースで『メンバー最速の上がり時計』を計時している馬が馬券圏内に来ており、特に求められるのはレースを迎えるまでに東京コースもしくは近走ミドルペース以上で流れたレースメンバー最速の上がり時計」を経験値として持っているかどうかが重要になってきます。この条件に該当する馬の好走例が今春の東京コースで行われているGⅠシリーズで続出しているので、今回の出走メンバーで東京コースもしくはミドルペース以上で流れた近5走のレースにて『メンバー最速の上がり時計』を計時した馬を見てみると

①サリオス(3走前東京・ハイ
⑤グランアレグリア前走東京、5走前ミドル
⑧インディチャンプ(3走前ミドル
⑫ケイデンスコール(2
走前ミドル
⑬シュネルマイスタ
3走前ハイ
⑭カテドラル(前走ハイ

とこの上記6頭がこのレースを迎えるまでに東京コースもしくはミドルペース以上のレースでメンバー最速の上がり時計を計時していることが分かり、中でも①サリオス⑤グランアレグリアの2頭は共に東京コース、ミドルペース以上のレースにてメンバー最速の上がり時計を計時している実績馬で今回のメンバーの中では現状の東京芝コースにはもってこいのタイプで有力候補に挙げるべき2頭と言えるでしょう。

2.当日のブラッド(血統)バイアスにも要注意!

ブラッド(血統)バイアスとは血統による開催当日の偏りとかクセ、有利不利のことを表しますが、こればっかりは当日の傾向があるのでここではそもそもの東京芝2400mのブラッドバイアスを基に考察を重ねていきます。そこで2019年1月1日以降の東京芝2400mのブラッドバイアスを分析し、産駒の着回数や勝率・回収率をまとめたものを見てみますと、

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と、やはりこのコースはディープインパクト産駒が着回数、勝率ともに1位で他にもリアルインパクト産駒やキズナ産駒も上位にランクインと赤枠の『ディープインパクト系』が他の系統に比べて圧倒しており、産駒がデビューした以降の安田記念の結果を振り返ってみても過去10回中ディープインパクト産駒が3勝で、3着以内にも計6頭来ておりこのレースにおいて最も馬券に直結する血統要素と言えるでしょう。次いで緑枠のGrey Sovereign系』と紫枠の『Kingmambo系』が複数系統該当とこのあたりも向いているコースとも言えますね。

そして先週の東京芝コースのブラッドバイアスはどうだったかというと、安田記念と同じ芝1600mのレースは土・日で2レース組まれており、まず土曜日10R葉山特別はディープインパクト産駒が1、3着で2着馬も母父がディープインパクト産駒と上位独占、さらに同距離の日曜日4Rでも1着馬が同じくディープインパクト産駒と馬券圏内6頭中4頭が『ディープインパクト系』とやはりこの距離では有利な血統要素といえますね。そこで改めて今回の出走メンバーからそのディープインパクト産駒を含む『ディープインパクト系』を挙げてみると、

『ディープインパクト系』
②ギベオン(
ディープインパクト産駒
⑤グランアレグリア(
ディープインパクト産駒
⑥ダノンプレミアム(
ディープインパクト産駒
⑦ラウダシオン(
ディープインパクト系
⑩カデナ(
ディープインパクト産駒
⑪ダノンキングリー(
ディープインパクト産駒

と、以上6頭が該当しその内このレース好相性のディープインパクト産駒が5頭で、人気の中心となる⑤グランアレグリアもそのディープインパクト産駒の1頭と非ディープインパクト系勢にとっては今回も手強いメンバー構成と言えるでしょう。

ここ2週続きました芝2,400mという距離から三度マイルコースでのGⅠレースに戻るということで改めて他の血統要素の傾向もみておきますと、それは先程記しました紫枠の『Kingmambo系』と緑枠のGrey Sovereign系』の2系統がこのコースには合っていると言えます。中でも上記の血統分析の表で着回数、勝率ともに2位だったルーラーシップ産駒は血統構成としては紫枠の『Kingmambo系』の中に緑枠のGrey Sovereign系』も内包していてこの2系統が東京マイルコース向きの血統構成であることを証明していると言えます。そこで今回の出走メンバーで『Kingmambo系』Grey Sovereign系』を内包している馬を挙げてみますと、

『Kingmambo系』もしくはGrey Sovereign系』
①サリオス(父系Grey Sovereign
③ダイワキャグニー(父系Kingmambo系
④カラテ
父系Kingmambo系
⑦ラウダシオン(母系Grey Sovereign
⑧インディチャンプ(母系
Kingmambo
⑨トーラスジェミニ
父系Kingmambo系
⑪ダノンキングリー
(母系Grey Sovereign
⑫ケイデンスコール
父系Kingmambo系×母系Grey Sovereign系)
⑬シュネルマイスター(母系
Grey Sovereign
⑭カテドラル
(父系Grey Sovereign

と、上記10頭が該当しディープインパクト産駒に次いで好相性のルーラーシップ産駒はいないもののその中で⑫ケイデンスコールは父が『Kingmambo系』のロードカナロアでさらに母父がGrey Sovereign系』内包のハーツクライとルーラーシップに似た血統構成といえこの条件でこそ押さえておきたい1頭と言えるでしょう。

ここまで東京芝1600mコースに特化したブラッドバイアスを見てきましたが
上記の表中で「」マークを付けた訳は、上記太字の3大血統要素それぞれ当てはまった回数を表しており、『ディープインパクト系』×Grey Sovereign系』など印2つの2系統を持った馬が⑦ラウダシオン⑪ダノンキングリーの2頭で先ほどの⑫ケイデンスコールを含めkの3頭が血統面からは要注意の存在と言えるでしょう。

※追記(6/5 21時)
本日6/5(土)の開催終了時点での傾向を見ていると、芝コースは昨晩の雨が残っていた影響もあり前半は稍重でのレースとなり、まず本番と同じ1600mのレースだった4Rは『Roberto系』産駒のワンツーで、良馬場に回復したあとの8Rや9Rでも『Roberto系』が勝利したり3着に入ったりと週中の降雨による含水量の影響もあってか先週までと比べて多少力の要る馬場になっている感もあり今回の出走メンバーの中ではこの『Roberto系』を母系に内包している②ギベオン⑥ダノンプレミアムは父ディープインパクトの軽さと母系の『Roberto系』特有のパワーとを併せ持っているといえハマる馬場になっている可能性がありますね。ただそうはいっても良馬場に回復した同距離の5Rや別距離の9Rではディープインパクト産駒や母父ディープインパクト産駒がメンバー中最速の上がり時計で勝利しているようにやはりこのコースは切れ味のあるディープインパクト産駒に合う馬場だと言えるでしょう。

3.マイル戦は『マイル実績』を重視!

距離適性はどんなレースでも重要なファクターの一つですがことマイル戦においては顕著だと思います。では安田記念出走馬のマイル実績を見てみると

【全場および東京芝1600m実績】
①サリオス 全場(3.0.0.1)、東京(3.1.0.0)
②ギベオン 全場(0.1.0.2)、東京(1.1.0.3)
③ダイワキャグニー 全場(1.0.2.4)、東京(8.1.1.10)
④カラテ 全場(4.0.0.2)、東京(2.0.0.4)
⑤グランアレグリア 全場(6.0.1.1)、東京(4.0.0.1)

⑥ダノンプレミアム 全場(3.1.0.2)、東京(1.1.0.4)
⑦ラウダシオン 全場(1.1.0.2)、東京(3.1.0.0)
⑧インディチャンプ 全場(7.2.1.2)、東京(2.0.2.0)
⑨トーラスジェミニ 全場(3.0.0.7)、東京(1.0.1.6)
⑩カデナ 全場(0.1.0.2)、東京(0.1.0.6)
⑪ダノンキングリー 全場(2.0.0.2)、東京(3.1.0.2)
⑫ケイデンスコール 全場(4.2.0.5)、東京(0.1.0.3)
⑬シュネルマイスター
全場(2.0.0.0)、東京(1.0.0.0)
⑭カテドラル 全場(0.3.1.6)、東京(0.1.1.3)

と、全馬のマイル実績を羅列してみました。その中で太字の12頭は東京マイルコースでも連対している馬になり、中でも①サリオスが東京マイルコース2戦2勝、⑧インディチャンプが東京マイルコース4戦2勝3着2回でオール馬券圏内、④カラテが東京マイルコース3戦2勝と⑥グランアレグリアを含めたこの4頭のみが東京マイルコースで2勝以上しており実績という点では今回の出走メンバーの中では突出した実績の持ち主と言え、この項目では有力馬候補になるうる存在でしょう。

4.東京マイルコースは『中距離適正』も重視!

前項にてマイル実績の重要性を謳っておいて中距離適正?と思われるかも知れませんがこと東京マイルコースにおいてこの『中距離適正』は非常に重要になってきます。その根拠としてはまずは東京芝コースの形態にあると思います。東京芝コースは最後の直線が他の競馬場に比べて長く坂もあるということでマイル戦以上のスタミナを兼ね備えた長く良い脚を使える馬が有利なコースと言えます。現に過去にはNHKマイルカップではキングカメハメハやディープスカイなどこのレースと日本ダービーを連覇した馬や、ヴィクトリアマイルではアーモンドアイやノームコアにアパパネ、ブエナビスタ、ウオッカなど中距離GⅠも制していたり、今回の安田記念でもモーリスやジャスタウェイにダイワメジャーなど同じ東京の2000mの天皇賞秋も勝利しており東京マイルコースと中距離適性は切っても切れない関係性だと考えます。そこで今回の出走馬から中距離コース(1800m以上)での実績があった馬を挙げてみますと

【全場芝1800・2000mの実績】
①サリオス(1.2.0.1)※GⅡ1着&東京コース勝ち
②ギベオン(3.1.0.11)※GⅡ1
③ダイワキャグニー(7.1.1.13)GⅢ1着&東京コース勝ち
④カラテ(1.0.0.14)
⑥ダノンプレミアム(3.1.1.3)
GⅡ1着&天皇賞秋2着
⑧インディチャンプ(0.0.2.0)※GⅡ3
⑨トーラスジェミニ(4.0.1.12)
⑩カデナ(4.2.3.19)※GⅡ1着
⑪ダノンキングリー(3.1.2.1)※GⅡ1着&東京コース勝ち
⑫ケイデンスコール(0.1.0.3)※GⅢ2着
⑬シュネルマイスター(0.1.0.0)GⅡ1着
⑭カテドラル(2.0.0.2)※OP1着

と、以上12頭が中距離コース(1800・2000m)で実績のある出走馬で、太字の11頭はオープンクラス以上の中距離コースで3着以内の実績のある馬になり、中でも⑥ダノンプレミアムは先ほどお伝えしたようにこのレースと直結しやすい天皇賞秋で2着の実績があり、同じく東京コースのGⅡ毎日王冠を制している①サリオス⑪ダノンキングリーも含めて今回の出走メンバーの中では突出した中距離実績の持ち主と言えこの項目では有力馬候補と言える存在でしょう。

考察を終えての有力馬候補

ここまで大きく分けて4つの項目で有力馬候補を見てきましたが、結論としては人気でも馬券の軸は⑥グランアレグリアから入るのが妥当で、そして『持ち時計』・『上がり時計』・『マイル実績』・中距離適正』の4つの項目をクリアしてきた⑧インディチャンプに、今回激推しの⑫ケイデンスコールを対抗候補に、次いで『ブラッドバイアス』面なども考慮して①サリオス⑥ダノンプレミアム⑦ラウダシオン⑭カテドラルまで連下候補に挙げたいと思います。最後に直前の馬体重はチェックポイントで、特に⑥グランアレグリアは大幅な馬体減が、逆に⑧インディチャンプは大幅な馬体増がないかしっかり確認してから馬券検討に入っていただけたらと思います。

といったところで東京芝コース攻略法から考える安田記念の有力馬考察を長々と書き綴ってまいりましたがそこそこのボリュームになってしまい申し訳ございません。この記事が今後の馬券検討のなにかの参考になれば幸いです。ではまた時間と機会がありましたら主にG1レースの考察や回顧などをしてみたいと思います。

ここまで長文お読みいただきまして誠にありがとうございましたm(_ _)m
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