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GⅠスプリンターズステークスの有力馬考察(無料記事)

ご挨拶

こんにちは、りゅうきです
春のGⅠシーズンに投稿しておりました、こちらの有力馬考察をこれから始まる秋のGⅠシーズンでも時間の許す限り投稿していこうと思います。では早速明日行われます、GⅠスプリンターズステークスのレース考察を独自の『中山1,200mコース攻略法』などを踏まえながら行っていきたいと思います。

中山1,200mコース攻略法とは?

まず最初に『中山1,200mコース攻略法』とは何ぞや?から説明しておきますと、この秋の中山開催時における芝1,200mコースの特徴・考え方を加味した攻略法になっておりまして、今までの傾向を基に今回のスプリンターズステークスでもこの攻略法で攻めれば予想や馬券検討にて好結果が得られるのではと考えました。その攻略法は主に『持ち時計』&『上がり時計』『ブラッドバイアス』『距離実績』『距離延長実績』の観点から見ていきたいと思います。

ではまずは一つ目

1.中山1,200mコースは『持ち時計』&『上がり時計』を重視!

今開催の中山コースはまだ3週経過したところですが春開催時に比べて高速馬場といえるほどタイムの出やすい馬場ではないですがOPクラスでのレースとなるとやはりペースは速くなりますし、例年早い上がり時計を使える馬が馬券圏内に入ってくるレースでもあります。そんなことからも出走馬のこれまでの経験値とも言える『持ち時計』『上がり時計』は馬券につながる重要なファクターとなります。ではそれぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

『持ち時計』とは今まで出走したレースで出した走破タイムのことで、今回は芝1,200mでのレースなので出走メンバーの芝1,200mでの持ち時計を速い順で挙げてみますと、

全場 芝1,200m 持ち時計 上位馬
1位:⑤ファストフォース 1分06秒0(小倉)
2位:④ピクシーナイト 1分06秒1(小倉)
3位:⑬アウィルアウェイ 1分06秒2(小倉)
4位:⑦タイセイビジョン  1分06秒3(小倉)
5位:⑯モズスーパーフレア  1分07秒0(中山)
中山 芝1,200m 持ち時計 上位馬
1位:⑯モズスーパーフレア  1分07秒0
2位:⑭ダノンスマッシュ  1分07秒2
3位:⑪ジャンダルム  1分07秒2
4位:③ラヴィングアンサー  1分08秒3
5位:⑬アウィルアウェイ 1分08秒7

と、この上位各5頭がそれぞれの条件で速い持ち時計で走っているのですが全場での持ち時計上位4頭は皆時計の出やすい小倉コースでのタイムでさらにこの4頭には中山芝1,200mコースの出走経験がないので比較がしにくいメンバー構成と言えます。ただここで分かるのはそれぞれの条件で1位だった⑤ファストフォース⑯モズスーパーフレアのどちらも逃げタイプの脚質でさらにここへ⑫レシステンシアや⑧ビアンフェに⑥メイケイエールまで先行争いに加われば激流は必至。となれば有利な展開になるのはやはり差し馬たちで特に速い『上がり時計』を持っている馬が有力候補となります。

次にここでいう『上がり時計』とはゴール前3ハロン(600m)の合計タイムのことでよく出馬表や出走表に記載されていたり、競馬場での掲示板で表示されていたりします。

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この『上がり時計』は何を意味しているのかというと前述通りゴール前3ハロン(600m)の合計タイムのことなのでこのタイムが速いと「最後までバテずに伸びた」ということに値します。さらによく’メンバー中最速’のような言い方や表現をすることがありますがこれは、

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のように、最近のネット系の出馬表であれば上記画像のように上がり時計表示に色付けがしてあってそのレースでの「出走メンバー中何番目に速い上がり時計だったか」が分かるようになっており、netkeiba.comさんなら速い順に黄→赤→青の順で表記してあり、競馬ラボさんなら速い順に赤→青→橙の順で表記してあって非常に分かりやすく便利です。この『上がり時計』は同じ距離のレースで34秒台で走る場合もあれば35秒台で走る場合もありもちろん同じレースであれば速いタイムにこしたことはないのですが、違うレースで同距離であれば特にそのタイム自体にそんなに意味はなく「出走メンバー中何番目に速い上がり時計だったか」の方が重要であると考えます。

過去のこのレースの結果を見てもらえればお分かりになる通り、ほとんどのレースで『上がり時計上位3頭』に名を連ねる馬が1着に来ており、特に求められるのはレースを迎えるまでに近走ミドルペース以上で流れた芝1,200m以上のレースメンバー最速の上がり時計」を経験値として持っているかどうかが重要になってきます。そこで今回の出走メンバーで近5走中ミドルペース以上で流れたレースにて『メンバー最速の上がり時計』を計時した馬を見てみると

①シヴァージ(3走前ハイ、4走前ミドル
③ラヴィングアンサー
3走前ハイ
⑩エイティーンガール3走前ハイ
⑪ジャンダルム前走ハイ
⑬アウィルアウェイ
(2走前ハイ
⑭ダノンスマッシュ
(2走前ハイ

とこの上記6頭がこのレースを迎えるまでにミドルペース以上の芝1,200mでのレースでメンバー最速の上がり時計を計時していることが分かり、中でも昨年このレースの2着馬⑭ダノンスマッシュは春のスプリント王決定戦GⅠ高松宮記念においてメンバー最速の上がり時計を計時して勝っているように舞台が変わるここでも有力候補の1頭と言えるでしょう。

2.当日のブラッド(血統)バイアスにも要注意!

ブラッド(血統)バイアスとは血統による開催当日の偏りとかクセ、有利不利のことを表しますが、実際には当日の傾向を最重視しなければならないのですがここではそもそもの中山芝1,200mのブラッドバイアスを基に考察を重ねていきます。そこで2019年1月1日以降の中山芝1,200mのブラッドバイアスを分析し、産駒別の着回数や勝率・回収率をまとめたものを見てみますと、

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と、このコースでは『ダイワメジャー産駒』が着回数が1位、勝率でも3位と好相性で、次いでロードカナロア産駒やエイシンフラッシュ産駒の『Kingmambo系』が上位にランクインしているのが分かります。芝コースといえばどの競馬場でも『ディープインパクト系』が走るイメージが強く昨年こそ産駒のグランアレグリアが強い競馬で圧勝しましたが、このレース条件では意外と苦戦しているのが現状で、直近の5年の上位馬を見てみても

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と、先ほどの『Kingmambo系』をはじめこれもこの舞台でよく走るアドマイヤムーン産駒やスウェプトオーヴァーボード産駒に代表される『Forty Niner系』に一昨年の1、2着だったRaven'sPass産駒、Speightstown産駒の『Gone West系』など同じ『Mr. Prospector系』の産駒が近年席巻しており、このレースにおいて最も馬券に直結する血統要素と言えるでしょう。そしてこの舞台で強い”隠れ”血統要素として注目したいのがトニービンに代表されるGrey Sovereign系』で特に過去このレースで穴を開けている血統要素と言えまして、例えば昨年3着馬のアウィルアウェイは10番人気ながら父がGrey Sovereign系』内包のジャスタウェイに母父が『Kingmambo系』のキングカメハメハで、さらに3年前に13番人気で3着に入ったラインスピリットは父がForty Niner系のスウェプトオーヴァーボードに母父がGrey Sovereign系』内包のトニービンと2頭ともにこの舞台向けの血統要素を含んでおりこのあたりの配合馬は人気薄でも狙ってみたい血統と言えますね。

そして今開催の中山芝1,200mコースのブラッドバイアスはどうなっているかというと、

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と、まず目に付くのが近5戦で4頭連対している『Forty Niner系』のアドマイヤムーン産駒で、他にも1着にはGrey Sovereign系』内包のジャングルポケット産駒に今期この舞台で1着回数1位のダイワメジャー産駒、さらに『Kingmambo系』のアポロキングダム産駒などほぼ上記の傾向通りの産駒が活躍している印象です。

そこで今回の出走メンバーで上記の傾向に当てはまる『ダイワメジャー産駒』『Kingmambo系』『Forty Niner系』『Gone West系』Grey Sovereign系』を内包している馬を挙げてみますと、

①シヴァージ(Grey Sovereign
③ラヴィングアンサー(ダイワメジャー産駒
⑤ファストフォース(
父系Kingmambo系
⑦タイセイビジョン(父系
Grey Sovereign系×母系Kingmambo
⑧ビアンフェ(母系Grey Sovereign
⑫レシステンシア(ダイワメジャー産駒
⑬アウィルアウェイ(父系Grey Sovereign系×母系Kingmambo
⑭ダノンスマッシュ
父系Kingmambo系
⑮ロードアクア(
父系Kingmambo系×母父ダイワメジャー
⑯モズスーパーフレア(
父系Gone West系

と、上記10頭が該当し、中でも父母どちらにも上記血統要素を持つ馬や同じく穴をあける血統要素であるGrey Sovereign系』を内包している馬たちはどれも人気薄なので連下に押さえておいても面白い存在ですし、この条件でこそ狙いたい馬たちと言えるでしょう。

さらに本日10/2(土)の傾向も確認しておくと良馬場に回復した10R勝浦特別が同じく芝1,200m戦だったのですが勝ったのが『Kingmambo系』のロードカナロア産駒で2着にも同じ『Kingmambo系』のトゥザワールド産駒とかなり『Kingmambo系』寄りのブラッドバイアスになっており明日も引き続き要注目の血統要素だと思います。あと目に付いたのが1着馬と3着馬に共通していた「Storm Cat」と「ディープインパクト系」でここから見て取れるのは『Kingmambo系』の中でもロードカナロア産駒、『ディープインパクト系』ならキズナ産駒がこの舞台で狙える血統要素と言えるでしょうか。さらに2着馬と3着馬に共通していた「Vice Regent」内包馬も要注意だと思います。

3.『距離実績』を重視!

距離適性はどんなレースでも重要なファクターの一つですが今回の芝1,200m戦においてもこの距離のスペシャリストが存在します。ではスプリンターズステークス出走馬の芝1,200m戦の実績を見てみると

【全場および中山芝1,200m実績】
①シヴァージ 全場(2.0.0.5)、中山(0.0.0.0)
②ミッキーブリランテ 全場(0.0.1.2)、中山(0.0.0.0)
③ラヴィングアンサー 全場(5.0.2.8)中山(1.0.0.2)
④ピクシーナイト 全場(0.2.0.0)、中山(0.0.0.0)
⑤ファストフォース 全場(3.1.0.2)、中山(0.0.0.0)
⑥メイケイエール 全場(2.0.0.1)、中山(0.0.0.0)
⑦タイセイビジョン 全場(0.1.0.2)、中山(0.0.0.0)
⑧ビアンフェ 全場(4.1.1.2)、中山(0.0.1.1)
⑨クリノガウディー 全場(1.0.1.5)、中山(0.0.0.1)
⑩エイティーンガール 全場(5.4.1.11)、中山(0.0.0.2)
⑪ジャンダルム 全場(1.0.0.2)中山(1.0.0.0)
⑫レシステンシア 全場(1.1.0.0)、中山(0.0.0.0)
⑬アウィルアウェイ 全場(1.1.0.1)、中山(0.0.1.1)
⑭ダノンスマッシュ 全場(8.2.1.4)
中山(1.1.1.0)
⑮ロードアクア 全場(4.0.4.9)、中山(0.0.0.1)
⑯モズスーパーフレア 全場(7.3.2.9)中山(3.2.0.1)

と、全馬の芝1,200m戦実績を羅列してみました。その中で太字表記の5頭は中山芝1,200mコースでも3着以内の馬券圏内に好走している馬になり、中でも⑭ダノンスマッシュが中山芝1,200mコース3戦1勝2着1回3着1回のオール連対、⑯モズスーパーフレアが中山芝1,200mコース6戦3勝2着2回、⑪ジャンダルムが中山芝1,200mコース1戦1勝の負けなし、③ラヴィングアンサーも中山芝1,200mコース勝ち星ありと意外と中山芝1,200mコースを勝っている馬はこの4頭しかいないというメンバー構成の中、この4頭は『距離実績』という点では有力馬候補になるうる存在でしょう。

4.中山芝1,200mコースは『距離延長実績』も重視!

前項にて1,200m実績の重要性を謳っておいて距離延長実績?と思われるかも知れませんがこと中山芝1,200mコースにおいてこの『距離延長実績』は非常に重要になってきます。その根拠としてはやはり最後の直線で待ち受ける急勾配の坂があるということで1,200m戦以上のスタミナを兼ね備えた馬が有利なコースと言えます。現に過去の連対馬にはマイルG1も勝利しているグランアレグリアやミッキーアイル、レッツゴードンキ 、ストレイトガールにロードカナロアと豪華な顔ぶれが並び、他にも好相性なのが1,400mの京王杯スプリングCの勝ち馬でタワーオブロンドンやレッドファルクス、昨年2着馬のダノンスマッシュなどが該当し、1,200m以上の距離の重賞で好走していることが分かります。この『距離延長実績』はこのレースで好走するには切っても切れない関係性だと考えます。そこで今回の出走馬から1,200m以上の重賞での好走歴があった馬を挙げてみますと

【全場芝1,200m以上の重賞での好走歴】
②ミッキーブリランテ ※阪急杯(1,400m)2着
④ピクシーナイト ※シンザン記念(1,600m)1着
⑥メイケイエール ※チューリップ賞(1,600m)1着など
⑦タイセイビジョン ※アーリントンC(1,600m)1着など
⑨クリノガウディー ※朝日杯FS(1,600m)2着など
⑪ジャンダルム ※デイリー杯2歳S(1,600m)1着など
⑫レシステンシア ※阪神JF(1,600m)等1着など
⑬アウィルアウェイ ※京王杯2歳S(1,400m)2着
⑭ダノンスマッシュ ※京王杯スプリングC(1,400m)1着

と、以上9頭が1,200m以上の重賞での好走実績のある出走馬で、太字表記の5頭は古馬重賞でも3着以内の馬券圏内に好走している馬になり、中でも⑭ダノンスマッシュは先ほどお伝えしたようにこのレースと直結しやすい京王杯スプリングCの勝ち馬で昨年に引き続き好走が期待できる実績の持ち主で、同じく1,200m以上古馬重賞でも好走歴があり歴代の名馬と同じくマイルGⅠも勝利している⑫レシステンシアも併せてこの2頭はこの項目では有力馬候補と言える存在でしょう。

考察を終えての有力馬候補

ここまで大きく分けて4つの項目で有力馬候補を見てきましたが、唯一4つの項目すべてを太字表記でクリアしてきたのが昨年の2着馬⑭ダノンスマッシュで本日のブラッドバイアスからもロードカナロア産駒のこの馬が馬券の軸として最適かなと思いますし春秋スプリントGⅠ制覇を期待したいですね。他に複数項目をクリアしてきたのが人気どころでは⑪ジャンダルム⑫レシステンシア、⑯モズスーパーフレアあたりで特に前走出遅れと不利がありながら最後上がり時計最速で4着まで追い込んできた⑪ジャンダルムを相手候補筆頭に挙げたいと思います。そして実はもう1頭全項目クリアしてきたのが昨年の3着馬⑬アウィルアウェイでこのレース自体かなりのリピーターレースということもありこの人気であれば今年も引き続き馬券に足しておいて損はない1頭だと思います。あとはブラッドバイアスや中山芝1,200m実績から②ミッキーブリランテ③ラヴィングアンサー⑤ファストフォースまで連下候補に挙げておきたいと思います。

といったところで中山芝1,200mコース攻略法から考えるスプリンターズステークスの有力馬考察を長々と書き綴ってまいりましたがそこそこのボリュームになってしまい申し訳ございません。この記事が今後の馬券検討のなにかの参考になれば幸いです。ではまた時間と機会がありましたら主にG1レースの考察や回顧などをしてみたいと思います。

ここまで長文お読みいただきまして誠にありがとうございましたm(_ _)m
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