いし・かはら・つぶての
ごとくなるわれらなり
　
　
　
【解説】
　　
今回は「私たちは石・瓦・礫のような存在である」という内容です。
　
この文章の前後も入れて読むと、
　
「れふし・あき人、さまざまのものは、みな、いし・かはら・つぶてのごとくなるわれらなり。如来の御ちかひをふたごころなく信楽すれば、摂取のひかりのなかにをさめとられまゐらせて、かならず大涅槃のさとりをひらかしめたまふは、すなはちれふし、あき人などは、いし・かはら・つぶてなんどを、よくこがねとなさしめんがごとしとたとへたまへるなり」
　
とあります。
　
生き物を殺す猟（漁）師や物をあきなう商売人のことを、親鸞聖人は引き合いに出しておられます。そういったいやしい存在が我らである、と。
　
しかも、それを「彼ら」ではなく「我ら」と書いておられるんですね。これは親鸞聖人が、殺生をするようないやしい者とご自分を同列に見ておられたことを意味します。
　
「如来の御ちかひをふたごころなく信楽」することで「大涅槃のさとりをひらかしめたまふ」という結果となるのは、石・瓦・礫のごとき我らが素晴らしい金（こがね）に変えられるようなものだ。
　
つまり、阿弥陀仏の本願を疑い無く信受する（本願疑惑心を除かれる。疑蓋を除去される）ことで、煩悩と罪悪にまみれた我らが、極楽往生と成仏という無上に素晴らしい果をいただくのだ、というお示しです。
　
　
　
どうぞ、こちらから原文を味わってみてください。
http://labo.wikidharma.org/index.php/唯信鈔文意#P--708
　
　
参考としてこちらもご覧ください。
　
補註　具縛の凡愚・屠沽の下類 　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/補註４
　
　
礫　Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/礫
　
　
如来　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/如来
　
　
ふたごころなく　二心なく　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/二心なく
　
　
信楽　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/信楽
　
　
摂取　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/摂取
　
　
摂取の心光　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/摂取の心光
　
　
大涅槃　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/大涅槃
　
　
さとり　悟り　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/さとり
　
　
親鸞　親鸞聖人　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/親鸞
　
　
五戒　不殺生戒　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/五戒
　
　
悪人正機　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/悪人正機
　
　
あみだぶつ　阿弥陀仏　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/あみだぶつ
　
　
本願　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/本願
　
　
疑蓋　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/疑蓋
　
　
煩悩　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/煩悩
　
　
罪悪生死の凡夫　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/罪悪生死の凡夫
　
　
極楽　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/極楽
　
　
浄土　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/浄土
　
　
おうじょう　往生　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/おうじょう
　
　
浄土真宗聖典目次　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/WikiArc:浄土真宗聖典目次
　
　
　
【今回の読み仮名】
　
如来‐にょらい
信楽‐しんぎょう
摂取‐せっしゅ
大涅槃‐だいねはん
親鸞聖人‐しんらんしょうにん
殺生‐せっしょう
阿弥陀仏の本願‐あみだぶつのほんがん
本願疑惑心‐ほんがんぎわくしん
疑蓋‐ぎがい
煩悩‐ぼんのう
罪悪‐ざいあく
極楽‐ごくらく
往生‐おうじょう
成仏‐じょうぶつ
　
　
　
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【過去投稿のアーカイブ】
　
こちらで過去の投稿（１、信疑決判 ～ １５、聖人一流の教え）をお読みになれます。
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【聞法している方へ、ご案内】
　
・『ゼロからわかる浄土真宗』
浄土真宗が基礎からわかるホームページです。
http://amidabuddha18.com/
　
　
・note『死ぬのが怖い人へ』
私の聞法の記録です。
https://note.com/ryuun18/m/mdef818dfed16
　
　
・「南無阿弥陀仏」の文字が入ったスマホ用壁紙を作りました。
縦横比は以下の２種類。
・２対１ (iPhone11/11Pro/11Pro Max, iPhone XS/XS MAXなど)
・１６対９ (iPhone5/6/7/8, Androidなど)
色はウェブサイトでよく使われる１２種類。
こちらでダウンロードできます。
http://amidabuddha18.com/kabegami/
　
　
・安心論題の話
http://labo.wikidharma.org/index.php/安心論題の話
　
　
・光雲な毎日（立読みページ）
http://koun18book1.blogspot.com/
　
　
・note『信心獲得したい方へ（浄土真宗の救い）』
信心に悩んでいる方は、こちらのページがおすすめです。
https://note.com/koun18/n/ndbc737a85fa4
　
　
　
南無阿弥陀仏