疑蓋間雑なきがゆゑに、これを信楽と名づく。信楽すなはちこれ一心なり、一心すなはちこれ真実信心なり
　
　
　
【解説】
　
今回は「疑いの蓋が無いのでこれを信楽と名づける。信楽＝一心＝他力信心である」という内容です。
　
この文の前の方には、
　
「信楽は、すなはちこれ真実誠満の心なり、極成用重の心なり、審験宣忠の心なり、欲願愛悦の心なり、歓喜賀慶の心なるがゆゑに、疑蓋雑はることなきなり」
（信楽とは、真実の智慧が衆生に満入した心である。また南無阿弥陀仏を信じ尊む心である。阿弥陀仏の仰せを真に受け入れる心である。極楽往生の志願を満たされてよろこぶ心である。よって疑いがまざっているということがない）
　
という文があります。
　
　
この「疑蓋間雑なき」「疑蓋雑はることなき」という言葉は、他力信心を説明したこの教行信証の三心一心問答において、合計９回も出てきます。
　
つまり他力信心には「本願疑惑心が無い」という大きな特徴があるわけです。
　
また親鸞聖人は、この本願疑惑心を誡めるためのご和讃（誡疑讃）を、２３首もつくられました。
　
　
なぜここまで本願疑惑を問題視されたかというと、疑蓋（本願疑惑心）は衆生を流転輪廻させてきた因だからです。
　
疑蓋が衆生の極楽往生を邪魔しているんですね。
　
疑蓋（本願疑惑心）が除かれたかどうか・・・これが浄土真宗の聞法者にとって、最重要視して取り組むべきテーマになるということです。
　
　
　
原文
http://labo.wikidharma.org/index.php/顕浄土真実信文類_(本)#P--231
　
　
疑蓋　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/疑蓋
　
　
真実信心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/真実信心
　
　
誡疑讃
http://labo.wikidharma.org/index.php/正像末和讃#.E8.AA.A1.E7.96.91.E8.AE.83
　
　
間雑　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/間雑
　
　
信楽　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/信楽
　
　
いっしん　一心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/いっしん
　
　
真実信心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/真実信心
　
　
他力　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/他力
　
　
信心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/信心
　
　
真実誠満の心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/真実誠満の心
　
　
極成用重の心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/極成用重の心
　
　
審験宣忠の心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/審験宣忠の心
　
　
欲願愛悦の心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/欲願愛悦の心
　
　
歓喜賀慶の心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/歓喜賀慶の心
　
　
安心論題/歓喜初後　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/安心論題/歓喜初後
　
　
智慧　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/智慧
　
　
衆生　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/衆生
　
　
南無阿弥陀仏　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/南無阿弥陀仏
　
　
あみだぶつ　阿弥陀仏　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/あみだぶつ
　
　
極楽　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/極楽
　
　
おうじょう　往生　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/おうじょう
　
　
志願　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/志願
　
　
教行信証　顕浄土真実教行証文類　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/顕浄土真実教行証文類
　
　
三一問答　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/三一問答
　
　
安心論題/三心一心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/安心論題/三心一心
　
　
三心　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/三心
　
　
親鸞　親鸞聖人　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/親鸞
　
　
和讃　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/和讃
　
　
誡疑讃　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/正像末和讃#.E8.AA.A1.E7.96.91.E8.AE.83
　
　
真仮論の救済論的意義　『顕浄土方便化身土文類』梯　實圓著より抜書き 　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/真仮論の救済論的意義
　
　
流転　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/流転
　
　
輪廻　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/輪廻
　
　
流転の身　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/流転の身
　
　
浄土真宗　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/浄土真宗
　
　
聞　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/聞
　
　
聴聞　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/聴聞
　
　
浄土真宗聖典目次　WikiArc
http://labo.wikidharma.org/index.php/WikiArc:浄土真宗聖典目次
　
　
　
【今回の読み仮名】
　
疑蓋間雑‐ぎがいけんぞう
信楽‐しんぎょう
一心‐いっしん
真実信心‐しんじつしんじん
他力信心‐たりきしんじん
真実誠満‐しんじつじょうまん
極成用重‐ごくじょうゆうじゅう
審験宣忠‐しんげんせんちゅう
欲願愛悦‐よくがんあいえつ
歓喜賀慶‐かんぎがきょう
疑蓋‐ぎがい
智慧‐ちえ
衆生‐しゅじょう
南無阿弥陀仏‐なむあみだぶつ
阿弥陀仏‐あみだぶつ
極楽‐ごくらく
往生‐おうじょう
志願‐しがん
教行信証‐きょうぎょうしんしょう
三一問答‐さんいちもんどう
三心一心‐さんしんいっしん
親鸞聖人‐しんらんしょうにん
ご和讃‐ごわさん
誡疑讃‐かいぎさん
流転輪廻‐るてんりんね
浄土真宗‐じょうどしんしゅう
聞法‐もんぽう、もんぼう
　
　
　
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【過去投稿のアーカイブ】
　
こちらで過去の投稿（１、信疑決判 ～ １５、聖人一流の教え）をお読みになれます。
amidabuddha18.com/kotoba-archive/
　
　
　
【聞法している方へ、ご案内】
　
・『ゼロからわかる浄土真宗』
浄土真宗が基礎からわかるホームページです。
http://amidabuddha18.com/
　
　
・note『死ぬのが怖い人へ』
私の聞法の記録です。
https://note.com/ryuun18/m/mdef818dfed16
　
　
・「南無阿弥陀仏」の文字が入ったスマホ用壁紙を作りました。
縦横比は以下の２種類。
・２対１ (iPhone11/11Pro/11Pro Max, iPhone XS/XS MAXなど)
・１６対９ (iPhone5/6/7/8, Androidなど)
色はウェブサイトでよく使われる１２種類。
こちらでダウンロードできます。
http://amidabuddha18.com/kabegami/
　
　
・安心論題の話
http://labo.wikidharma.org/index.php/安心論題の話
　
　
・光雲な毎日（立読みページ）
http://koun18book1.blogspot.com/
　
　
・note『信心獲得したい方へ（浄土真宗の救い）』
信心に悩んでいる方は、こちらのページがおすすめです。
https://note.com/koun18/n/ndbc737a85fa4
　
　
　
南無阿弥陀仏