論文の書き方

論文の教科書を教授からおすすめされて読んだので、まとめる!

論文の書き方について、3つに分ける

理論編
実践編
プロセス編

論文の3つの柱

論文には3つの柱がある。

1.与えられた問い、あるいは自分で立てた問いに対して、
2.一つの明確な答えを主張し、
3.その主張を論理的に裏付けるための事実的・ロンチ的な根拠を提示して主張を論証する。

また、論文を書くときの注意点

・曖昧さとはぐらかしは厳禁

・問い+答え+論拠 以外のことを書いてはいけない。

・結論の正しさにこだわるな。需要なのは論証の説得力だ。

・論文とは自分の考えを普遍化された形で書いたもののことだ。

こんなふうに理詰めで考えていったら,きみも私と同じ考えに至るはずだという「普遍化された私の考え」を提示するのが論文だ。

・論文は第三者にチェック可能なものでなければならない。

どんな素材をつかい、第三者がいつでもチェックできるように、論文の中に記す。


論文を書く段取り

段取りその1:課題の趣旨をよく理解しよう

課題は4つに分類できる
・報告型の課題
1.読んで報告するタイプ
2.調べて報告するタイプ
・論証型の課題
3. 問題が与えられた上で論じるタイプ
4. 問題を自分で立てて論じるタイプ

段取りその2:テーマの見取り図になるような資料を探して読む

段取りその3:問題を見つけるためにもう一度基本資料を読む

どれかに当てはまれば論文のメインの問いを見つける

・目からうろこ
・激しく同意
・納得行かない
・激しく反発

段取りその4:問いをきちんと定式化してみる

こんなに小さな問題でいいのかくらい絞り込むことが大切

だめな卒論のタイプ
1. 一生かかって答えの出ないような大きすぎる問題
2. 手がかりも研究方法もおそらくないような問題
3. そもそも答えがないだろう問題

段取りその5:問題に取り組むための調査を進める


論文とは型にはまった文章である

論文とは論文の形をした文章のことである

型を身につけるにはまず真似するのが一番

論文の構成要素は5つ

0.タイトル・著者名・著者の所属機関
1. アブストラクト
2. 本体
3. まとめ
4. 注、引用、参考文献一覧

0. アブストラクト:論文のタイトルにはこの論文をよむと読者は何がわかるようになるのかを書く

0.アブストラクトとは論文の内容を要約したものである

アブストラクトに書くべきこと
- 論文の目的(どのような問いに取り組んだのか・何を明らかにしようとしたのか)
- 論文の結論(問いに対しどのような答えを出したのか・調査の結果何がわかったか)
- 論文の本体でどのように論が展開されるか(扱った素材が何であるか・何かを調査した場合は調査方法と調査対象)

報告型の課題に取り組むとき
1. 筆者はどういう問題を立てているか
2. 筆者はそれにどう答えているか
3. 筆者は自分の答えのためにどのような論証をしているか
を報告すればいい

2. 本体:問題提起・主張・論証の3つをやるべし

本体は3つでできている

1. 問題提起と問題の分析・定式化
2. 主張(問題に対する答え、「結論」ともいう)
3. 論証

1. 問題提起と問題の分析・定式化

最低限やること
- 問題の提示、つまりどういう問題に取り組むのか
- 問題の説明、その問題がどういうものであるのか、もう少し詳しく説明する。問題に含まれる用語や概念を解説することも含まれる

- 問題の背景、どうして其の問題が生じてきたが、その現状分析。いつからその問題があるのか。どうしてそれが問題だと気づいたか。
- 問題の重要性、その問いに取り組むことにどんな意義があるのか
- 問題の分析、つまり、問題が大きなときは行くるかの問いに分ける

2. 主張:のちほど

3. 論証

- 問に対する自分の答えを論拠を挙げて論証する

・論拠に何らかの調査結果を用いたなら、その調査の方法、調査の結果として得られたデータ、データの分析方法、分析結果の解釈などを説明する
・論拠に他の人の研究結果や論文を使ったなら、引用、その人の見解の要約、その人の見解の妥当性の検討、更にその検討のための論拠などを示す
・他の人の研究結果や論文を批判することで自分の見解の正しさを主張したいなら、引用、その人の見解のようやく、その見解の批判、更にそのための論拠を示す。
・これまでの研究の流れの中に自分の主張を位置づける

3パターン
「こう思うなぜなら」
「いろいろ考えたらこんななりました」
「そうじゃなくてこうでしょ」

最後にまとめないと論文は終わらない

もう一度、わかったことを一言でまとめる

・やり残したこと、この論文で扱えなかった論点を指摘する
・自己評価。この論文が正当であるか、他の立場に比べてどの程度優れているか、どんなユニークさがあるのか、どんな応用ができるかを書いておく。

ここまでが理論編

長くなるので、実践編・プロセス編は次回に分ける。

別に広告はつけてないです。勉強メモ。

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