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スマートシネマカメラ。/Sony Xperia 1Ⅱ

こんにちは。リューヤです。

2020年3月18日、NTTドコモより次世代通信規格「5G」のサービス・新製品発表会が行われました。

今回はその発表会で気になった端末を詳しくみていこうと思います。
ドコモで発表された5G対応モバイル端末は7機種+モバイルWi-Fiルーター1機種です。
Samsung Galaxy S20 5G (SC-51A)
Samsung Galaxy S20+ 5G (SC-52A)
Samsung Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition (SC-52A)
Sony Mobile Xperia 1Ⅱ (SO-51A)
Sharp AQUOS R5G (SH-51A)
Fujitsu arrows 5G (F-51A)
LG Electronics LG V60 ThinQ 5G (L-51A)
5G モバイルルーター
Sharp Wi-Fi STATION (SH-52A)
↑今回発表された端末です。

今回取り上げる端末は、今年2月にグローバル向け発表されたSonyのXperiaです。


ドコモで発表したことでこれが国内初発表になります。ドコモの他にKDDI(au)も販売するのではないでしょうか。auの発表はまだ先。

主にカメラ機能を取り上げます。
Xperiaといえばカメラ。そんなイメージがあります。

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Xperia 1 Ⅱカメラ機能の中で私がすごい!!と思った機能を紹介します。

それは『Cinematography Pro』の進化です。動画メインでカメラを使っている私はココが一番重要視している機能でもあります。
『Cinematography Pro』はXperia 1に初搭載され、後継機であるこの機種でも継続されます。
ソニーのシネマカメラ『CineAlta』をベースにスマートフォン用にカスタマイズされたアプリで動画や映画を撮ることができます。

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フィルムライクな映像を撮るには欠かせないアプリです。

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↑アプリの画面。ソニーのシネマカメラ『VENICE』のUIを再現している。

このアプリ、Lookと呼ばれるカラーフィルターがいくつかあり、その中から作品の雰囲気あった色味を選ぶことができます。
16:9での撮影はもちろん、21:9のようなシネスコサイズでの撮影にも対応しています。

Xperia 1では4K HLGに加えて、10bitカラーでの撮影に対応していました。
Xperia 1Ⅱでは、Xperia 1の機能に加えてFullHD 10bit HLG撮影に対応します。
さらに、FullHDでは120コマ,4Kでは60コマの撮影に対応しています。Xperia 1ではできなかった4K 60p 10bit HLGでの撮影が可能になるのです。
これはもうシネマカメラですよ!!

ソニーの一眼カメラでは不可能な機能をスマホであるXperiaが実現してしまったので、かなりスゴイことです。

また、音声面でも進化していてソニーのAI技術により低ノイズかつクリアに音を収録可能です。

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↑4K 60p及びFullHD 120pの撮影はソフトウェアアップデートで対応するので楽しみです。

カメラ自体の性能も上がっており、24mmの標準レンズではXperia 1の1/2.6型センサーから1/1.7型とセンサーサイズも大きく進化しています。
レンズはCarl Zeiss製のレンズを採用し、より高画質,繊細感の表現がアップします。

キャプチャ


望遠レンズでは70mm F2.4のレンズを採用し、広角レンズでは16mm F2.2のレンズを採用しています。
いずれのレンズも高画質で鮮明に記録できます。
画素数は3眼とも1,220万画素でレンズによる画素数の違いはありません。

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静止画面では、フルサイズミラーレスカメラ α7/α9の技術が惜しみなく採用されています。
進化している機能では、世界初の最高20コマ/秒のAF/AE追従高速連写機能です。α9でも採用されている連写機能がスマートフォンでも実現できるなんて驚きです。
AF面でも進化していてXperia 1で話題になった瞳AFも全てのレンズで使用可能です。またリアルタイム瞳AF(※レンズは24mmのみ対応で、後日アップデートで利用可能)も搭載しているのでAF面でもかなり強いものになっています。

また夜間や暗い場所での撮影も強く、標準レンズのセンサーサイズが大きくなったことでノイズの少ないキレイな写真が撮影できます。
また、3D iToFセンサーも積んでいるので暗い場所でも瞬時にAFが合うのでシャッタータイミングを逃すことも少なくなるはずです。

アプリケーションでは、カメラアプリ以外に『Photography Pro』というソニーのミラーレスカメラのUIを再現し、まるで一眼カメラで撮影しているような写真撮影が可能です。

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↑αと同じ感覚で撮影できる。『Photography Pro』のUI。

手ブレ補正はソニー独自のハイブリッド手ブレ補正により暗いシーンや手ブレがしやすい動画でもしっかりと効いてくれます。

ソニーのアプリ、『Imaging Edge for mobile』もプリインストールしているためαとの連携もスムーズです。

ざっとカメラ面の話を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
個人的には、やっぱり動画性能が格段に上がっているのでスマホというよりは一台のカメラとしてみてもすごくスペックの高いカメラだということが言えます。
サムスンやシャープは8K動画を推しているみたいですが、私はXperiaのカメラの方が実用的でロマンがつまっている感じがします。
Xperia 1Ⅱだけで、短編映画やMVを撮ってみたいです。どういう画作りになるのか楽しみです。

タイトルにあった『スマートシネマカメラ』というのはこういうことです。
FullHD 120p 10bit HLG4K 60p 10bit HLG撮影ができて、アプリで作品の雰囲気にあった色味で撮影できてしかも3つのレンズで、色んな画角で撮影できる機種は他にはないのでその点で、一番注目しているスマホになります。
スマホで撮影し、編集し、アップロードまでできる、カメラとして見ればかなり高機能なシネマカメラです。
あと、気になるのは長時間撮影した際の熱暴走がどうなるかですね。長時間撮影しても熱暴走しないのならビデオカメラとしても優秀だと思います。

カメラ機能を見てきたので、スマホとしてどうなのか。
基本スペックはSoCに Snapdragon 865 5G Platformを採用し、受信時最大3.4Gbpsの高速通信に対応します。
ディスプレイはXperia 1同様に21:9のシネマワイドディスプレイを採用。解像度は4K (3840×1644) HDRに対応の有機ELディスプレイです。
映像プロセッサーにBRAVIAでも採用されている『X1 for mobile』を採用しています。
ディスプレイのリフレッシュレートは90Hzをサポート。また4Kへのアップスケーリングにも対応しています。
Xperia 1同様にクリエイターモードも搭載。HDRはもちろん10bitの広色域に対応し、色表現を忠実に再現できます。
マルチウィンドウにも継続して対応。アプリを2分割して色んな楽しみ方ができます。

オーディオ面でも、3.5mmイヤホンジャックをサポートし高音質でよりクリアに音楽が楽しめます。

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内蔵スピーカーはフロントステレオスピーカーで高音質で、映画や動画視聴、ゲームを迫力のある音で楽しめます。
スピーカーに関しては、モノラルよりステレオの方が好きです。この記事を書いている端末 Galaxy Note 8なんですが、この端末はモノラルスピーカーでステレオの方が迫力があるのでスピーカーはステレオ派です。
なのでステレオスピーカーは個人的に良きです。

バッテリーは4,000mAh と今どきのスマホとしては普通です。
バッテリー持ちに関しては、実際に使ってみないと分からないのでなんとも言えません。

また、Xperia 1では非採用だったワイヤレス充電(おくだけ充電)にも対応しています。

ストレージ/メモリ128GBのストレージ8GBの大容量RAMを搭載しているのでゲームはもちろん4K動画視聴も快適にできると思います。
ストレージは128GBと少々少なめ。グローバル版では256GBを内蔵しているのでココは少し心許ないと。でもmicroSDに対応しているので容量の心配はないかと。

microSDでは1TBまで対応しています。microSDが刺さるか刺さらないかって結構重要で、iPhoneみたいに内蔵ストレージだけだと、いっぱいになった時に外部へ逃がす方法がないのでmicroSDが刺さるのは結構大事だったりします。あとはPCとスマホのデータのやり取り。動画や写真などをPCに移行or PCからスマホへで、データをコピーする場合は、microSDの方が便利だったりします。
iPhoneの場合、特にWindowsを使っている私からすると写真や動画の移行がものすごく面倒くさい(内蔵ストレージのフォルダが複雑で何処に写真が入っているのか見つけづらい)のでクラウド使ったりしているのですが、インターネットがないと同期できないし、不便なのでmicroSDが刺さると刺さらないのでは致命的なのです。

セキュリティは電源ボタン指紋認証センサーを内蔵しているので、安心です。
防水性能もIPX5/8としっかりと対応してます。
FeliCaも当然対応してます。

デザインは高級感のある両面ガラスタイプ。強化ガラスにCorning® 社製のGorilla® Glass 6を採用しているので強度も万全です。
カラーは3色展開でブラック/パープル/ホワイトです。
個人的にはホワイトがキレイで気になるカラーです。
パープルはXperia Z2みたいな濃いパープルではなく薄暗くパープルって感じです。

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デザインを通してスマホとしての完成度が非常に高いと感じました。

ここから買う買わないかの話。
私は一旦保留。という決断。何故かというとXperia Pro待ちだからです。
Xperia Proというスマホは、現在ソニーストアで販売されているXperia 1 Profession Edition というスマホの後継機にあたるモデルでXperia 1Ⅱをベースにしています。
Xperia Proの一番の魅力はスマホ本体にHDMIの入力端子を備えているところ。つまり一眼カメラや業務用カムコーダーの外部モニターになるということです。しかもXperiaのチューニングされた4K Monitorで綺麗に色を表示できます。バッテリーも内蔵されているのですごくコンパクト。
Xperia 1Ⅱのカメラ性能を引き継ぎつつ、気になる機能を入れてきたのでXperia 1Ⅱは保留とさせていただきました。

でも実際のところは欲しいです。デザインも素敵だし買って損はないと自分では思います。

改めてXperia 1Ⅱのスペックをまとめてみる。


Xperia 1 II

カラー: ブラック、ホワイト、パープル

サイズ(幅×高さ×厚さ):約72mm×約166mm×約7.9mm
重量:約181g

バッテリー容量:4000mAh(内蔵電池)

OS:Android™ 10
CPU:Qualcomm®Snapdragon™865 5G Mobile Platform

最大通信速度* 5G:受信時最大3.4Gbps/送信時最大182Mbps
4G(LTE):受信時最大1.7Gbps/送信時最大131.3Mbps

メモリ 内蔵(RAM/ROM):8GB/128GB
外部 microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB)

ディスプレイ:約6.5インチ/有機EL シネマワイド™ディスプレイ/4K/HDR対応

カメラ メイン 16㎜(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2
70㎜(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.4
24㎜(標準):有効画素数約1220万画素/F値1.7
3D iToFセンサー
フロント:有効画素数約800万画素/F値2.0

動画撮影機能:Powered by Cine Alta
       FullHD 120p対応。
       4K 60p対応。
       FullHD/4K共に10bit HLG収録対応。
写真撮影機能:Technology from α(ALPHA)
世界初最高20コマ/秒のAF/AE追従高速連写機能対応。
瞳AF:○
リアルタイム瞳AF:○(標準レンズのみ対応)
低照度撮影:○

ハイブリッド手ブレ補正:○(光学式+電子式)

撮影アプリ:写真『Photography Pro』
動画『Cinematography Pro』

外部接続 Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth® ver.5.1

外部デバイス:USB Type-C™

防水/防塵 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)

付属品 テレビアンテナケーブル SO02

おサイフケータイ®: 〇
情報取得/リンク(NFC): 〇
生体認証 :(指紋)
3.5mmオーディオジャック:(4極ヘッドセット(CTIA規格準拠)対応)
フルセグ/ワンセグ 〇/〇
ワイヤレス充電:

キャリア:NTTドコモ

最後に。

このスマホ、すごくオススメです。一般ウケするスマホではないのは確かですが、動画や写真をたくさん撮りたい人や4Kでの映像コンテンツを見たい人にはオススメの1台です。
また、αなどのミラーレスカメラを持っていてサブのカメラとして導入するのもありだと思います。

最後まで読んでくれてありがとう。

ではでは。

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