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歯周病は、治らない病気!?

「歯周病」って言葉はよく耳にしますが、何が原因で症状が進むとどんなことが起こるのか、よく分からない人が殆どなのではないでしょうか。

実際、私がそうでした。

歯科衛生士学校で学び、実務を通して経験を積みながら自分の言葉で噛み砕いて理解してきました。

今回は私が歯科医院に勤め、数々の患者さんを治療した経験から得た、使える知識をお伝えします☆

歯周病は、口臭や歯が抜ける原因になり、1度進むと完全に元の状態に戻ることはありません。

歯茎と歯の境目(汚れが残りやすい!)に歯垢がたまり、炎症が起こったものを歯肉炎といいます。
※この時点で歯茎を触ると血が出ます。細菌の巣窟!

その歯肉炎が進行し、歯を支える骨が溶けだした状態を歯周病といいます。
※細菌が体内(骨)に侵食するのを避けて骨が後退していくのです。

歯を支える骨が無くなるので、次第に歯がグラグラ、最終的には抜け落ちてしまいます。

その名の通り歯の周りの病気なのです。


治療して汚れを落としたとしても、この無くなってしまった骨が再生するのが難しい!

歯周病が進む原因は、簡単にいうと歯石にあります。

ペースト状の汚れ、歯垢が落としきれないまま放置されると、石のように硬い歯石となります。

歯石になってしまうと、歯ブラシでは落とせなくなります。

歯石がある事で歯茎に炎症が起こり、
歯と歯茎の間に隙間ができ、
その隙間に更に汚れが残りやすくなり、
隙間にあるので落とせずに歯石ができ、
歯石がある事で歯茎に炎症が起こり・・・

の負のループが起こります。

歯石がある事を何かに例えるならば、
歯茎の中に小石がある状態。
そりゃあ腫れますよね。

しかも良いのか悪いのか、基本痛みがないので気付かないことも多い!

ただ、疲れた時に痛みが出ることもあります。
免疫力が下がり、菌に対する抵抗力が小さくなる為です。

痛みが出ても、少しすると気にならなくなるなんて経験をした人も少なくないのではないでしょうか。

そのまあいいか、を繰り返していると知らないうちに取り返しのつかないくらい進行しているかもしれない恐ろしい病気です、、、

1部分だけ進行している事は少なく、大抵広範囲でじっくり年数をかけて症状が進みます。

歯が抜けた先にあるのは入れ歯生活、もしくは手術を重ねてのインプラント・・・
避けて通りたい道ですよね。

しかし、しっかり治療すると進行を食い止めることが可能なのでご安心を!

歯周病の治療後、患者さんに歯磨きのコツをお伝えすると
歯茎の状態が目に見えて改善していくので私はこの治療が好きでした♪

医療の進歩により、再生治療が進んでいるので今後もっと回復が期待できる可能性はあります。

ですが、そこに時間やお金をかけるくらいなら清潔なお手入れで白い歯を保ち、口臭も予防できる日々のケアに少しの時間を割く方が良いと私は思います。

虫歯はもちろん、歯周病も歯ブラシやフロスのちょっとしたコツで予防できるものです。

次回、私が実務で指導していた歯磨きのコツや気をつけるべき点をご紹介します。

とてもシンプルなので、誰でも取り入れやすいものになっていると思います♪

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