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ふえるベッド

コロナ禍の影響で、三密を防ぎつつ楽しめるレジャーとしてキャンプが流行ったのは記憶に新しいが、なかにはキャンプ用の寝袋や車中泊が辛く、疲れが残るという人もいた。人々はキャンプという非日常を味わいたいと思いつつも、睡眠には自宅のベッドと同じような安心感と寝心地を求めたいのだ。

さて昨今では、日本のフリーズドライに関する技術がめざましい進歩を遂げており、お店の味と遜色ないと言われている。このたびはフリーズドライを得意とする食品メーカーと寝具メーカーがタッグを組み、フリーズドライのベッドを開発した。乾燥わかめの技術を応用し、ベッドを手のひらサイズまで凝縮することに成功した。水をかけるだけでもとの大きさに戻せるという手軽さで、寝袋に慣れていないキャンプ初心者や、どうしても荷物が多くなってしまうファミリー層に人気を博した。

一方で、山林へのベッドの不法投棄が増え問題になっている。これは、一度水で戻したベッドは、もう一度ブリーズドライにすることができないためである。

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