見出し画像

ご褒美はいくつになっても嬉しいもの。

こんにちは!『スクールソーシャルワーカー』さーやです。

スクールソーシャルワーカーは夕方からが忙しい

先生方との打合せ、家庭訪問、関係機関との面談など日によってさまざま。

その中でも、保護者面談は圧倒的に夕方の時間帯が多いんです。

共働き家庭が多いため、仕事終わり夕方の駆け込みがよくあります。


◆不登校になった理由がわからない

◆どうやったら学校へ行けるのか

◆育て方が悪かったのではないか

などなど。。。

保護者の方からの相談も日々絶えません。


小学4年生Cくんの不登校について、保護者からの相談がありました。

Cくんは学校へ行かなくなって1ヶ月弱。

その間、お父さんとお母さんは毎日、

「今日は学校行く?」

「友達と遊びたくない?」

「行ったら楽しいかもよ」

「いつになったら学校行くの?」

「今日はプールがあるみたいだよ!」

「明日は行ってみたら?」

と、表現を変えながら毎日子どもに声をかけるのですが、

状況はどんどん悪化し、お二人がとても疲れているのはあきらかでした。


不登校の子どもに、学校へ行けない理由や休む期間を聞いても改善にはつながりにくいとわたしは思っています。

本人のペースを尊重して、心地よい安心できるベース作りをするため、

ご両親に「登校を促す声かけ」をやめてもらうようお願いをしました。

すると父が「自信ない、これから先ずっと行かなくなるのではと不安、そんなの怖くて絶対無理」と。

母も「わかっていてもついつい言ってしまう。不安」と。



なかなか決断ができなかったので、

「じゃあ!目標達成できたら、お互いにご褒美をあげましょう」と提案。


ご両親は腑に落ちない顔をしながらも、

予算一人3000円で何が欲しいか考えること数十分。。。


父はゴルフの打ちっぱなしへ

母はひとりプチ贅沢ランチへ



ご褒美を考えるほんの少しの時間、ご両親に笑顔が♡

そして父が一言「大人でもご褒美ってなんか嬉しいものですね」と。


Cくんの話から少し離れて、場が和んだことによって、

お二人の気持ちも少しほぐれたのか、

期間限定で取り組んでもらえることになりました。


不登校生への対応は、正解はなく、ひとりひとりにあった方法を、

手探りで探していくしかないとわたしは思います。


そのためには、周りの大人の心のゆとりも大切だなぁーと

改めて感じさせてもらった一日でした。



スクールソーシャルワーカーってこんな仕事。

あー、今日も1日楽しかった🤗











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?