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なぜバンクシーは人気なのか

昨今、バンクシーの作品や壁への落書きがニュースを騒がしている中、なぜ彼がそこまで人気なのか考えてみた。

◆まずバンクシーって誰なの?

wikiからバンクシーの概要を拝借すると
バンクシーは、イギリスのロンドンを中心に活動する覆面芸術家。社会風刺的グラフィティアート、ストリートアートを世界各地にゲリラ的に描くという手法を取る。バンクシー本人は自分のプロフィールを隠そうとしており、本名をはじめとして不明な点が多い。大作を短時間で描くことから、複数人によるグループ説もある。
らしい。。。

◆人気理由その1-ちょい見せ上手な点

バンクシーの活動はゲリラ的に行われ、世界中どこに現れるかわからない。

彼が描いたらしき絵は、いつも突然にひょっこり現れる。

絵の内容は、政治的メッセージが多いが、じっくり見て想像しなければわからない作品も多い。

実は、この想像させるという行為がとても重要だ。

突然、目の前を歩いている女性のスカートが風にめくれたらどうだろうか。多くの男性は、その女性のことが気になって仕方がないだろう。

最近だと、本の出版においても、「はじめに」を公開するのがデフォルトとなっている。

ちょっと見せて想像させることによって、その先を知りたくなる心情が多くの人を魅了している。

◆人気理由その2-絵が小さい点

バンクシーが描いた絵は、ほかの画家と比べて明らかに違うところがある。

額縁に対しての絵の小ささだ。

ピカソ、レオナルドダヴィンチ、クリスチャンラッセンなど、多くの画家の絵は額縁いっぱいに書き込んでいる。

ヘッダーを作っている人や高級料理の料理人の人ならわかるかも知れない。

どんなにダサいヘッダーであっても、枠に対して小さくすれば、不思議なことにオシャレになる。

料理においても同様なことが言える。皿の大きさに対して、真ん中にちょこんと乗っている料理があるだろう。決して、お腹は満たせないが、お腹を満たしさらに美味しい牛丼の価格の10倍払ってでも注文している。究極に言えば、食べることではなく、オシャレに対してお金を払っているのだ。

社会風刺を描く画家は幾らでもいる。だけど、バンクシーみたいに小さくてオシャレに描く画家はいない。

◆人気理由その3-正体不明

インターネット全盛期の今、ほとんどの情報が簡単に手に入る中、バンクシーに関する情報は非常に曖昧で謎に包まれている。

人々は、大昔から正体不明が大好きだ。だから海を渡り、違う大陸にも向かうし、江戸時代の日本においても、正体不明の忍者が非常に世間を賑わせていた。

正体不明であればあるこそ、バンクシーの唯一無二感が強くなる。希少性だ。

彼が初めから、正体を公開して活動していたら、ここまで人気になることは無かっただろう。

#バンクシー #絵 #絵画 #教育

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