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水野皓司展・夏『少年の王国ふたたび』(2016/7/28-8/20)

これからも新しくて、美しいもの。

デパート商戦華々しいバブル時代を過ごした方ならご存知かもしれません。“シンプル”かつ“粋”で“潔い”銀座某百貨店の広告デザインが、どこよりも異彩を放っていたことを。

今展では、その仕掛け人であった故水野皓司氏が手がけたポスターや新聞広告の他、実験的な表現によるプラーベートポスターが展示されました。同時に、アートディレクターとしての視点が垣間見える、日々撮りためていた写真やアイデアスケッチなども公開され、まさに『少年の王国』が再現されたのです。

最近は、各百貨店が競って新聞に全面広告を出すなんてことはなくなりました。紙媒体の広告からインターネットや電子ポスターに変わり、多くの人に向けて流されていたCMも購買履歴のデータにより一人一人に届くようなものに変わりつつあります。今後どんな世の中になるのか想像がつきませんが、これからも新しくて美しいものが私たちの心を動かしてくれるといいですね。


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