人事の役割期待

障がい福祉の仕事って、障がいのある人(利用者)を大切にすること、丁寧に支援することに長けています。
まぁ、当たり前と言えば当たり前です。

権利擁護、虐待防止の観点から考えても当然のことで、利用者満足は支援サービスの質に直結します。

でも、働く人(同僚や後輩、上司)を大切にできているかと言うと、少々ビミョーです。
特に、有期雇用のスタッフ(嘱託職員、パート職員など)に対しては、正規職員以上にもっとビミョーです。

働く人を大切にするって、
・待遇
・仕事内容
・職場の環境や風土
・教育訓練の機会
などなど、視点や考え方はきっといろいろあって、正規職員や幹部、経営者が有期雇用のスタッフのことをどれくらい大切にできているか、なにをすれば大切にできるかを真剣に考え、実践している団体って、あまり多くなのかもしれません。

先日、「イオンを創った女」~評伝 小嶋千鶴子~ を読みました。

小嶋千鶴子は、岡田屋→ジャスコ→イオンをつくった創業者岡田卓也の実の姉で、創業時から人事として経営を支え、発展させた「人事・組織専門経営者のレジェンド」とさえ呼ばれる人物です。

本書には、小嶋千鶴子の「人事哲学」がたくさん書いてありました。

・労務管理人事ではなく、「経営人事」「戦略人事」
・人事の基本は発展力の確保
・保守的人間の排除
・エンパワーメントの本質
・教育こそ最大の福祉
・組織階層に求めること
・側近政治を排除する
・公正な能力をはかるモノサシを創る

まぁ、昔の人なので、強気というか乱暴というか、強引さはあります。
(排除とか書いてますしね…。)

でも、「善く生きるということ」という章では、小嶋千鶴子の人間性や価値観、仕事に対する熱意など、努力家でとても筋が通っている人で、なによりも誰よりも働き者だったようで、僕は人としての魅力をとても感じました。

さて、障がい福祉の仕事をする上で「人事はなにをすべきか」。

人事部を作ればそれでいいわけではなく、待遇をよくすればいいわけでもなく…。
働くスタッフを大切にするということをもう少しマジメに考えないといけないですね。

本書にはこんなことも書かれていました。

人間は自発的な意思で働くとき、本当に満足できる仕事をする。与えられた仕事をやるのと、自分の意思でやるものとでは感激が違う、感激が資産になると小嶋は言う。つまり、役に立っているという効力感、達成感が良き循環を生む。

なるほどなるほどって感じでした。

全スタッフは、障害のある人のために仕事がしたいと思って入社したはず。
でも、今はどうか…。

本当に満足できる仕事ができているか。
その環境は整っているか。
職場は、良き循環を生んでいるか。

障がい福祉の仕事は、「人が大事」です。
人がいないと仕事が成り立ちません。

小嶋千鶴子の人事哲学
「人が組織をつくる」
「人事は採用に始まって採用に終わる」

自分にはなにができるか。
本書を読み直して、しっかり考えていこうと思います。

#人事 #戦略人事 #経営人事 #人が組織をつくる

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