サイタマーケティング入門

こんにちは!埼玉県親善大使のSeanです。

さて今日は埼玉県民とコミュニケーションする上でおさえておくべき最も重要なケーススタディをご紹介します。

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問い:「埼玉県といえば?」に対する適切な回答を考えよ。

選択肢:
1「え、埼玉? 何もないよね。
2「ださいたま?
3「月曜から夜更かしのアレだよね」
4「秩父行ったよ!紅葉が綺麗だよね」
5 その他(自由記述:   )
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正解は・・・・・





その前に!
簡単に自己紹介をさせて頂くと、
Seanと申します。Singaporeの広告会社でプロモーションをやっていました。
好きな言葉は「3つパクればオリジナル」「常に裏道を探す」「カタイ話を柔らかく」.
好きなメディアは, TechCrunch とDigiday.
趣味は、ブラタモリ的お散歩と歴史、旅行、生活者調査、新しいテクノロジーやサービスを試すこと!(要はミーハー)

以後、お見知りおきを!(圧倒的感謝)
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さて!お待ちかねの正解ですが、




全部です。




ありきたりな回答ですみません。解説ちゃんとやります。

まず、
1「え、埼玉? 何もないよね。
2「ださいたま?
3「月曜から夜更かしのアレだよね」
について

埼玉県民の僕は、この回答が来る度、
「待ってましたぁぁああああ!」と思って昂ぶります。

それはなぜか!?
別に僕や埼玉県民がドMだから喜んでいるわけではありません。笑

 
埼玉県 = 何もない
埼玉県 = だいさたま
埼玉県 = テレビでネタにされる(注目される)対象、話題

という最強の等式が成り立っていることに昂ぶりを覚えているのです。
ハイテンション案件です。ええ。(余韻)
意識、無意識問わず、まさに「埼玉県=何もない」「埼玉県=ださいたま」「埼玉県=話題」というブランディングがなされており、多くの人に認知され関心を抱かれている状態です。

以下、「埼玉県=何もない」を例に、僕が昂ぶる部分をみていきましょう。


まずは例え話をします。


「埼玉県」という箱を渡されたと思ってください。

あなたはきっと思うはずです。

「え、何もないのに何が入っているの?」と。


僕はすかさず言います。


僕「開けてみたいでしょ~?」(埼玉県の何かが入った箱を取り出しながら)

皆さん「うん、みたーい!」

僕「行きますよー!」

皆さん「はい!」

僕「せーのっ!」

皆さん「あぁ~!水素の音ォ〜!!」

話を戻します。
世の中には素晴らしい市町村なのに全く認知されていない地域が存在します。実に惜しい。

でも皆さんが「え、埼玉? 何もないよね。」と言ってくれることで、
僕ら埼玉県民は皆さんに「実は埼玉にはこんなステキなもの・場所があるんだよ!」とおすすめを伝えることが出来ます!!!

皆さんが持っている埼玉県という箱にたくさんのおすすめを詰め込むことが出来ます。それは僕らの精一杯の、あなたへのギフトです。

あなたは、埼玉県民という検索エンジンに「埼玉」「何もない」というクエリ(検索ワード)を投げていたのです。言葉のキャッチボールのはじまりです。
皆さんが興味があるかどうかは別として、僕らは「こんなステキなもの・場所がある」とレコメンドしています。検索して一番上に広告が出てくるイメージです。余談が長くてすみません。


僕はこれを「サイタマーケティング」と呼びます。
名前からして "ださいたま" と言われても仕方ありませんね・・・

A+ISASという2004年に電通が提唱したAISASモデルを進化させた情報拡散モデルがあります。
A+ISASモデルは、AISASモデルのAttentionを補完するものであり、
ざっくり言うとAISASモデルが「行動の流れ」、A+ISASモデルが「広めたみの深い流れ」を示しています。


これに沿って考えて見ましょう。

埼玉県民としては是非とも埼玉県に来てほしいので、行動の流れ(AISAS)に繋げられたら嬉しいです。となると、こんな感じですね。

Attention(認知):埼玉ってこんな所もあるんだ!土屋太鳳ちゃんがCM出てるやつだ!
Interest(興味):紅葉凄い!秩父夜祭めちゃ凄いやん!パワースポットもある!
Search(検索):レッドアロー号予約した。土屋太鳳ちゃん可愛い!
Action(行動):秩父行くぞーい!
Share(共有):埼玉のこんな所に行ってきた!意外とTwitter映えする.笑


では次にサイタマーケティングの中心に迫ります。
Attentionである「埼玉県ってこんな所もあるんだ!」を補完する流れです。
A+ISASの説明(引用)を一緒に見たあとに、当てはめてみましょう。

A+ISAS:
「A」(Activate:起動・活性化)+「I」(Interest:興味)
→「S」(Share:共有・発信)
→「A」(Accept:受容・共鳴)
→「S」(Spread:拡散)

"従来のAISAS冒頭のA:Attentionを取り囲むISASのループは、主にSNSやコミュニケーションアプリなどからの情報を意味しています。
皆さんも消費者として実感されている通り、自身が興味(Interest)を持ったネットワーク上の情報行動に触れると、それを蓄積するだけでは飽き足らず、その情報に自らの感情を加えてSNSなどを通じて「共有・発信」(Share)する行為が当たり前になりました。
すると、この発信者とプライベートなネットワークでつながっている第三者は、元々の情報に加えて、発信者の感情も受け取るので、その情報は“無視のできない=強いアテンション力を持った”ものへ昇華することになります。この段階を「受容・共鳴」(Accept)と名付けました。さらにはこの第三者が発信者となってその周囲へと情報が「拡散」(Spread)し、時にはキュレーションメディアなどのデジタルメディアを介在しながら、別の消費者のプライベートなネットワークに入り込むことで、リーチを加速させていくようになりました。"
(出典:「“Dual AISAS”で考える、もっと売るための戦略。」, 電通報, 矢島貴直さん著, 2015/10/07 Uploaded.)

*是非、元記事をご覧ください!詳しい説明はそちらに任せます

(自分)
「A」(Activate:起動・活性化):埼玉県が話題になっているらしい

「I」(Interest:興味):え、埼玉県 = 何もないの?
「S」(Share:共有・発信):埼玉県 = 何もないw

(周りの人)
「A」(Accept:受容・共鳴):ネタになってる!面白!
「S」(Spread:拡散):埼玉県 = 何もないのワロタw 


このように「埼玉県が話題になっているらしい」と思ってもらい、いかに「Attention(認知):埼玉ってこんな所もあるんだ!土屋太鳳ちゃんがCM出てるやつだ!」に繋げることができるのか、ここが肝心な所です。

埼玉県の魅力をいかに伝えるか。

この役割を担っているのが「え、埼玉? 何もないよね。」と言われた時の僕ら、一人ひとりの埼玉県民なのです。

僕は思います。そして敢えて言おう。
埼玉県民一人ひとりが「埼玉県親善大使」であると。


<おまけ>
あまり紹介できていませんでしたが、
埼玉県には、めっちゃくちゃ色々なものがあるんです!!!

・お酒(ウィスキー、日本酒、ワイン全部あります)
・食べ物(味噌ポテト、たらし焼き、鮎の塩焼き、超大盛りのお店たちなど)
・伝統工芸(和紙、雛人形など)
・観光地(大自然 秩父で雲海・紅葉・お祭りを観よう!、川越で小江戸体感、飯能でムーミン、埼スタでライブ、アニメの聖地巡礼、陸王、2019年はラグビーW杯!!!)
などなど。追ってちゃんと紹介したいと思います。

そういえば、1、2、3は触れたけど、4については触れていないですね。

1「え、埼玉? 何もないよね。
2「ださいたま?
3「月曜から夜更かしのアレだよね」
4「秩父行ったよ!紅葉が綺麗だよね」
5 その他(自由記述:   )


今、秩父の紅葉がめちゃくちゃ綺麗なので!ぜひ!足を運んでみてください!

今週末、来週末は是非!秩父へ!ドライブデートを!

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