見出し画像

🌀台風クラブ🌀相前慎二1985年(第十弾)

40年も前の映画だが
挿入歌としてBARBEE BOYSの「暗闇でDANCE」と「翔んでみせろ」P.J & COOL RUNNINGSの「CHILDREN OFTHEWORLD」「FREE NO WAY」など今聞いてもいろあせないいい曲ばかりです。台風の接近をきっかけに、やり場のない感情をたかぶらせていく中学生たちの姿をっみずみずしく描いた青春ドラマ。 1985年・第1回東京国際映画祭のヤングシネマ部門でグランプリを獲得し、相米慎二監督の代表作となった。
 台風の襲来はワクワクするお祭り気分の生徒達。台風をきっかけとして、日頃の鬱屈した感情を爆発させる少年少女の姿を通して、思春期の少年少女たちの危うさ・脆さを表現している。プールではしゃぐ子供たちの一見理解しがたい表現や、今のTV規制では不適切な対象となるであろう過激な表現が散見されるが、それがかえって登場人物の心情の複雑さを浮き上がらせる、まさしく映画であるこのファーストシーンの長回しの場面については、カメラマンが新人の相馬前監督にカットわれないんだからそのまま回せばいいというアドバイスから、あの名シーンができたという嘘か本当かわからない逸話もある。名シーンが出来上がるのは、監督が何もしないことかもしれないなどと思ってしまう。

相馬慎二監督も「翔んだカップル」(80)「セーラー服と機関銃」(81)「ションベン・ライダー」(83)「魚影の群れ」(83)「ラブホテル」(85)
「台風クラブ」(85)「雪の断章-情熱」(85)「光る女」(87)「東京上空いらっしゃいませ」(90)「お引越し」(93)「夏の庭 The Friends」(94)「あ、春」(98)
「風花」(01)の13本も語りたくなる作品ばかりである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?