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コミュニケーション受信力を高めよう

最近の私の目標のひとつが、高校生前後の若者と自然にコミュニケーションを図れるようになること。ジェネレーションギャップもあり、これが意外に難しいのですが、皆さんはいかがですか?

ある人がこんなことを言ってました。「若者から嫌われる3つの話は、長話、昔話、自慢話」。私も人の話を聞いてそう感じることがあったので、「そうそう!」と大きく頷いたものの、もしかしたら自分も……と少々不安になりました(苦笑)

先日、『聴くスキル』を中心とする『コミュニケーション受信力』を高めるための研修を受けました。相手の気持ちを上手く引き出すためには「受け止めて、待つ」「教えるではなく、気付きを促す」「何かをしてあげるのではなく、共に学ぶ」「自分の価値観や考えを一旦置いておく」とのこと。言葉としてはわかるんですが、いざ実践となるとどうでしょう。人には『心の癖』があるそうで、それは『思い込み』『追体験』『意見』『解釈』『憶測』『アドバイス』など。先程の若者に嫌われる3つの話にも共通するようです。

積極的に傾聴するためには、『聴くスキル』としての『簡単受容』がポイント。それは『うなずき』『相づち』『単語の繰り返し』。例えば『相づち』も「うん、へーっ、そうそう、なるほど、わかる、すごーい」まだたくさんありますが、その場に応じて使い分ける必要があります。『うなずき』もテンポを変えることで、こちらの感情の変化を伝えることができます。

そしてもうひとつのポイントが『質問』。相手の話をより促進するために、制約を設けずに自由に回答してもらう『オープンクエスチョン』と、YES/NOか二者択一などで回答できる『クローズドクエスチョン』。それらを臨機応変に組み合わせながら、相手の話したいことをどんどん引き出していきます。

それらを理解した上で『ロールプレイング』に挑戦しました。3人1 組で高校生役とサポーター役、オブザーバーに分かれます。数分のやりとりで、どこまで高校生と同じ心象風景を見ることができるのか、しかも、自分の意見や感想を一切交えずに、簡単受容と質問だけで。サポーター役では、つい決めつけてしまったり、すぐに自分の話をしようとしたり、沈黙に耐えきれずに共通の話題を探そうと焦ったり等々、『ロールプレイング』とわかっていても、かなりの難しさを感じました。相手の気持ちを少しでも引き出そうと繰り出す矢継ぎ早の質問は、逆に相手に『質問攻め』と苦痛を感じさせるおそれがある、との指摘をオブザーバーから受けました。

決して受信力だけでコミュニケーションが図れるものではありませんが、初対面で相手が緊張しているときの様子見であったり、場合によっては敵意を抱いているときなどは、特に活かせるのではと実感しました。ただ、スキルに頼り過ぎると機械的で冷たい感じを与えてしまいます。コミュニケーションって、結局は人と人との関係性ですから、気をつけないといけませんね。これからは、ジェネレーションギャップに臆することなく、例え共通の話題が見当たらなくても、若者とのコミュニケーションを積極的に図っていきます!

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