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指揮官の鏡~ロアッソ熊本・大木監督

昨日、久しぶりにJ2リーグ・ロアッソ熊本の試合をテレビ観戦しました。というのも、J1昇格に向けた大事な試合で、結果は見事にザスパクサツ群馬に5対1で勝利。6位以内が確定し、2008年Jリーグ参入以来、初めてプレーオフ進出を決め、J1への挑戦権を得ることになりました。

選手全員がよく走り、ボールもよく動く。強烈なシュートが何度もネットを突き刺しました。観終えた感想は、「本当に強くなったなぁ」と、ただただ感心しました。

個人的には、試合終了後の大木武監督のインタビューが好きです。勝っても負けても、とても『ぶっきらぼう』な受け答え。話がなかなか続かずに、さぞや『インタビュアー泣かせ』だろうと思いきや、勝ったときほど厳しめのコメントで、常に先のことを考えておられるようです。試合終了後には、選手たちがゴール裏のサポーターたちのところへ御礼の挨拶に行き、勝利した時には選手とサポーターたちが一緒に『カモンロッソ』を踊るのが、いつからか恒例になっています。昨日も、プレーオフ進出を決めたこともあり、大いに盛り上がっていましたが、その中に監督の姿はありませんでした。よく知る人に聞くと、監督は負けた試合はサポーターたちに挨拶に行くものの、勝った試合では表に出ないとのこと。勝負の世界は結果がすべてのところがあります。勝てば選手たちの頑張りとし、負ければ監督の責任。そうであれば、『指揮官としての鏡』のような方なんだと思いました。あのぶっきらぼうな表情に隠された、強さと優しさを感じました。

まだ残りは2試合あり、その結果次第ではプレーオフの対戦相手やホームで戦えるかどうかが変わるようです。まずは最後まで全力でリーグ戦を戦い抜いた後、今シーズンの集大成として、プレーオフ・入れ替え戦で成長したロアッソ熊本の雄姿を見せてくれることを期待しています。そして大木監督が『カモンロッソ』を踊るところを見てみたいもの。チームの立ち上げ時から少なからず関わってきた一人として、心から応援しています。

野球もいいのですが、地元のチームに声援が送れるということは幸せなことだと感じています。

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