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新たな核へと成長する菊陽町

熊本市に隣接する菊池郡菊陽町の道路沿いに、最近やたらと政治家のポスターが目につくようになりました。今月9月27日告示、10月2日投票の町長選挙に向けての事前運動の一環のようです。本来は指定された掲示板以外の屋外に、立候補者もしくは立候補予定者の顔写真入りのポスターを掲示することは公職選挙法で禁止されているはずですが、法の抜け穴なのか、他の政治家とツーショットで写ったポスターをあちらこちらで見かけます。今回は、4期16年勤められた現職の勇退に伴う選挙であり、既に3人が立候補を表明しています。

同町は熊本市に北東部で隣接するベッドタウンであり、全国でもトップクラスの人口増加率を誇ります。2020年10月1日現在の人口は43,337人。もう少しで市に昇格可能なところまできています。熊本市中心部まではJR豊肥本線で約20分、空港も滑走路部分は菊陽町にあたっており、交通インフラも充実しています。ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングや富士フィルム九州などといった工場の立地に加え、最近のトピックスとしては、半導体装置受託生産の世界最大手TSMC(台湾積体電路製造)の進出も決まり、2024年の稼働に向け、急ピッチで工場の建設が進められています。最近では大型商業施設や全国チェーン店の開設も相次ぐなど、とにかく勢いのある町です。熊本市の中心市街地にあった老舗のラーメン店が、同町に出店ではなく、移転が発表されたときには少なからず衝撃が走りました。もう熊本市のベッドタウンではなく、新たな核へと成長しているようです。

そんな町での町長選挙。最近では自治体の規模に関係なく、無投票に終わる首長選挙が相次いでいます。4年に一度の貴重な機会に、政策論争を聞いて有権者が意思表示できないのはとても残念なことです。ある選挙の事情通に話を聞くと、立候補予定者を誹謗中傷するような怪文書も飛び交っているとのこと。そんな過去の遺物のような足を引っ張り合う選挙をするのではなく、町の将来を真剣に考えての堂々たる政策論争に大いに期待したいものです。そのことが必ず町の発展にもつながるはずです。私は町民ではありませんので、投票権はありませんが、今回の選挙戦には大いに注目しています。

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