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一億総探偵!?~コロナ給付金4630万円誤送金

「お金って怖いなぁ」と、あらためて痛感しました。

山口県阿武町という人口3000人ほどの小さな町で、役場職員が、新型コロナ関連の給付金4630万円を誤ってある人の口座に送金したことから、ちょっとした騒動になっています。少し前から話題になっていたようですね。テレビの情報番組で取り上げていたのをなんとなく眺めていて、それを観た感想が、先ほどのひとこと……というわけです。

詳細な経緯は把握していませんが、誤送金したことにすぐに気がついた役場の人が謝罪に出向くと、大金を振り込まれた人は、求めに応じて返還手続きのために銀行まで同行。途中から気持ちが変わったのか、急に返還を拒み始めました。そして、数日が経過して、いよいよ連絡も取れなくなったことから、役場は返還を求めて提訴。一方は、弁護士を立てて記者会見を行っています。さて、結末は……!?

誤って送金されたと知りながら、そのお金を引き出せば『窃盗罪』や『詐欺罪』にあたるとの指摘があれば、それは難しいと主張する弁護士もいます。実際に使われてしまい、差し押さえる財産もない場合は、『泣き寝入り』となる可能性もあるとのこと。

その情報番組では、大金を振り込まれた方がまるで『極悪非道人』のように扱われていました。同級生や職場の同僚、母親まで追いかけて、突撃取材。役場が氏名を公表したこともあり、ネット上では、その人の子どもの頃やご家族など、それこそ誤報も含めて、大量のプライバシー情報が曝されています。その様子は、かなり行き過ぎのように感じました。

その後、速報として「ネットカジノに使った」などとも報じられていましたが、「なぜ大金を振り込まれた方が突然態度を変えたのか」「本当に使ってしまったのか」「悪意があったのか」など憶測は尽きないものの、本当のところは知る由もありません。いずれにせよ、誤って大金が振り込まれることがなければ、こんな事態を招かなかったことは間違いありません。

ネット上では、『一億総探偵』状態となり、行方がわからないと言われている本人を誹謗中傷し、行方を追っています。なぜ、ここまで盛り上がるのか?もしかしたら、大金を手に入れた人への『やっかみ』もあるのだろうかとさえ勘ぐってしまいます。
「お金は人を狂わせる」ともいいますが、あらためてその怖さを感じたものでした。

コロナ対策もあり、世界的な『金余りの時代」と言われるようになり、仮想通貨もそのひとつなのでしょうが、超富裕層が投資先や運用先を探し求めているような状況です。そして貧富の格差はかなり拡大しています。

誰でも、お金は無いより有ったほうがいいに決まっています。ただ、行き過ぎた『拝金主義』の行く末を考えると、やはり「お金って怖いなー」と、どうしても感じてしまうのです。

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