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終戦から77年を前に~次世代への責任

ブリッジフォースマイルというNPO団体が企画した、「若者たちと江津湖でバーベキューを楽しもう!」というイベントに参加しました。スタートが夕刻だったので、連日の酷暑は比較的和らいでいました。そして何より、場所が8月7日付のnoteで熊本の魅力として紹介した江津湖の湖畔だっただけに、時折頬に感じる風もひんやりとして、心地良く感じられました。

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この団体のボランティアとして、これまで何度か活動に参加してきたので、顔見知りの若者たちも増え、初めての頃に比べると少しは馴染ませてもらいました。江津湖で楽しむ若者たちを眺めながら、この若者たちに何を残すか、残さなければならないのか、そんなことが頭をよぎりました。

8月も半ばとなり、明日は77回目の終戦記念日を迎えますが、そのことを若者たちはどれだけ意識しているのでしょう。私は昭和40年生まれなので、生まれた時には戦後20 年が経過していました。私たちが目の前でバーベキューを楽しんでいる若者たちと同世代の頃、大人たちからは、戦中・戦後の混乱期とは無縁な『戦争とはかけ離れた世代』として扱われていたように思います。しっかりと語り継がないと大変なことになる……と、家庭や教育、地域では、あちらこちらで当たり前のように語り継がれていました。

そんな私たちが、目の前の若者たちの親世代となり、今度は伝えなければならない立場となりました。昨今の世界情勢はあえて言うまでもなく、ウクライナや台湾周辺、朝鮮半島等、現在進行形も含め、いつ何が起こるかわからないような地域が各地にあります。

戦争を語り継ぐということは、「2度と繰り返さない誓い」と認識しています。どうすれば戦争のない世の中になるのか、平和な社会が維持できるのか、私自身、実際の戦争体験があるわけでもなく、「どうすれば…」に明確な答えを持ち合わせていないのに、若者に何を伝えればいいのか、躊躇してしまう自分がいることに気付かされます。明確な答えがあるならば、とうの昔に世の中は平和になっているのでしょうが。

一つだけ確実に言えることは、眼の前に広がる江津湖の豊かな自然環境が未来永劫保証されたものではないように、平和な暮らしだっていつまでも続く保証は全くないということです。

戦後77年が経過して、日本は戦争に近付いているのか
核兵器が再び使用されるような事態が迫っているのか
それとも……

答えを持ち合わせていなくても共に考えることはできます。また、一人ひとりに是非とも考えてほしいテーマでもあります。もしかしたら、とても深く考えているのかもしれません。いずれにせよ、いつかそんな機会が持てれば、それが私たちの世代の責任でもあることを再確認しました。

最後には童心に戻り、江津湖のひんやり冷たい水にみんなで足だけ浸かって帰りました。


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