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『親ばか』のひとりごとです。

新型コロナウイルスが確認されてから約2年、私たちは『見えない敵』におびやかされてパニック状態となり、恐怖に怯える日々を過ごしてきました。世界中に感染拡大したウイルスによって、多くの人が命を奪われ、後遺症に苦しむ人たちもたくさんいます。ワクチンや薬が開発されてはいるものの、最近の『オミクロン株』のようにこれからも変異を続け、私たちを脅かし続けるのでしょうか。いまだに未解明な部分が多いようですが、『人類の英知』を信じたいものです。

私たち夫婦には子どもが3人いて、上の2人は既に社会人、1番下の子は大学3年生で東京暮らしです。一昨年の春、希望に胸をふくらませて入学しました。『よさこい踊り』のサークルに入ったと聞いたときには、控えめな性格だと思っていただけに驚いたものです。初めて親元を離れた開放感もあってだと思いますが、とても充実した大学生活を送っているようでした。これから後輩もできて、「もっと充実した大学生活を」と思い描いていた矢先に、国内でも新型コロナウイルスが確認され、東京を中心に一気に広がることに。息子の学生生活も一変しました。

大学構内に入ることは許可されず、授業は全てリモート。もちろんサークル活動も禁止。飲食店でのアルバイトもなくなってしまい、本人なりの理想の大学生活は見直さざるを得なくなりました。ここにきて、ようやく元の生活を取り戻しつつありますが、授業は依然としてリモートが主流。教授陣も工夫はされているのでしょうが、工学系なだけに実習等への影響は少なくないと思います。大学時代には人間関係の幅を広げたり、社会性を身につける機会が得られるものですが、それはどうなのか・・・・・・いろいろと心配になります。

コロナ以前から時代は激しく変化していました。そしてコロナが、さらに変化のスピードを加速させています。例えば先ほどのリモートも今では当たり前となり、就職活動や面接までもリモートで行なわれるところが増えているようです。一方では、価値観の多様化が進み、『東京一極集中』のような一方向への流れから、いくつもの支流へと変わりつつあります。我が子には、時代の変化に柔軟に対応できる『レジリエンス(弾性)』や『リダンダンシー(冗長性)』を身につけ、新たな時代をたくましく切り拓いていってくれることを切に願っています。

サークルの卒部式では、仲間とともに最後の演舞を踊り切った直後に、達成感あふれる表情を見せてくれました。生き生きとした息子の姿に「余計な心配だったかな」と少し安堵したところです。今回は『親ばか』に最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

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